急速に進むような認知症の場合、特徴的な症状に早く気づいて診察や治療を受けることが大切です。
疲労・睡眠不足・ストレスなどの蓄積により神経伝達物質の働きが低下し一時的な認知機能の低下が起こることがあります。
ビタミンB12の欠乏して情報伝達に異常が発生すると、注意力や判断力などの認知機能が低下することがあります。




■劇的に改善できる認知症

認知症は非常に種類が多い病気ですが、急速に進むような認知症の場合には診断治療によってすみやかに回復する可能性がある認知症があります。
劇的に改善できる認知症の特徴は認知機能の低下が急速に進むというものです。
その症状に気がつかず放置していると、日常生活もままならなくなり、動きも鈍くなり、手足もどんどんしびれていく、目も十分見えなくなるおそれがあります。
そのため特徴的な症状に早く気づいて診察や治療を受けることが大切になります。

■疲労や睡眠不足による一時的な認知機能の低下

私たちの脳は疲労や睡眠不足、ストレスなどの蓄積により感情をコントロールするセロトニンや記憶に関係するアセチルコリンなどの神経伝達物質の働きが低下すると考えられています。
すると脳の神経活動が衰えて記憶力や判断力などの認知機能が低下する場合があります。
これは認知症ではなく単なる物忘れというたぐいのものになります。

■亜急性連合性脊髄変性症(あきゅうせいれんごうせいせきずいへんせいしょう)について

亜急性連合性脊髄変性症(あきゅうせいれんごうせいせきずいへんせいしょう)とは、何らかの原因でビタミンB12が欠乏して脊髄の中の神経が正常に働かなくなってしまう病気です。

ビタミンB12は脳から脊髄、脊髄から身体の隅々まで様々な情報伝達をするために欠かせない栄養素です。
ビタミンB12が欠乏して脳と脊髄の間の情報伝達に異常が発生すると、注意力や判断力などの認知機能が低下します。
するとぼーっとする時間が多くなり、受け答えが鈍くなるなどの症状があらわれたりします。
首の後ろにある頚髄と(けいずい)と手足の情報伝達にも異常が起こり、足がしびれる、転びやすくなるなどの異常があらわれたりします。



■頚髄(けいずい)とは?

振動や小さな刺激を感じる神経は脳から伸びて脊髄の中の後ろの部分を通っています。
この神経を司っているのが首の後ろにある脊髄の頚髄(けいずい)と呼ばれる場所です。

■免疫異常によるビタミンB12の欠乏

ビタミンB12は肉や魚に多く含まれ普通は問題なく摂取できますが、免疫異常などでうまく摂取できない人もいます。
私たちの身体を守る免疫機能が何らかの理由で暴走し胃の粘膜を攻撃します。
すると胃壁の細胞に異常が起こりビタミンB12だけが吸収できなくなることがあります。

■ビタミンB12の欠乏で起きる症状

・舌の異常
・赤血球の異常
・注意力や判断力などの認知機能が低下
・ぼーっとする時間が多い
・受け答えが鈍くなる

■脳神経の名医

福島県郡山市
総合南東北病院(そうごうみなみとうほくびょういん)
神経科学研究所 所長
山本 悌司(やまもと ていじ)先生

医師が選ぶ医師ベストドクターに15年連続で選出され続けている日本を代表する名医です。
脳から手や足の先まで全身に伸びる神経に潜む病を見つけ出します。