慢性痛は3カ月以上痛みが続く状態をいいます。
慢性痛は体と心の問題があるので、予防のためには日頃から動ける体づくりが大切になります。
慢性痛にならないようにするためには体のコントロールが大切で、筋肉をつけたり心肺機能を上げたりして慢性痛になりにくいような体作りを心がけましょう。




■慢性痛(まんせいつう)について

慢性痛(まんせいつう)とは3カ月以上痛みが続く状態をいいます。
日本人の10人に1人は何らかの慢性的な痛みを抱えているといわれています。
つらい痛みで集中できない、夜も眠れないなど生活に支障が出てくることもあります。

■慢性疼痛(まんせいとうつう)について

慢性疼痛(まんせいとうつう)とは生活に支障をきたすような痛みをいいます。

■痛みが長引く原因

・原因となる病気が治らない
・病気が治っても痛みだけが残る

■慢性痛の種類

・侵害受容性(ねんざ、骨折)
・神経障害性(脳卒中、脊髄腫瘍)
・日器質的 (ストレス、不安)

慢性痛を抱えている多くの場合、原因が重なっています。

■慢性痛の治療

・手術
・薬(消炎鎮痛薬・筋弛緩薬・オピオイドなど)
・ブロック注射
・温熱療法
・運動療法
・脊髄刺激療法
・ペインキャンプ
・リラクゼーション

■手術による慢性痛の治療

痛みのある場所の原因を取り除くことを目的として行います。
脊柱管狭窄症、ひざの骨の変形など。

■薬による慢性痛の治療

薬の副作用や依存に注意が必要になります。

■ブロック注射による慢性痛の治療

神経の伝達しているところに直接働きかけて痛みを和らげます。
悪循環を改善するのに有用です。



■温熱療法による慢性痛の治療

血流の悪い場所や筋肉が固くなっている場所に赤外線などを当てて血行を良くして悪循環から脱していきます。

■運動療法による慢性痛の治療

運動療法では動ける体づくりを行います。
ストレッチ、有酸素運動、筋力トレーニングなど。

■脊髄刺激療法による慢性痛の治療

手術で装置を体内に入れ、脊髄に沿って電極を当てます。
微弱な電気を流して刺激を与えて痛みの信号を伝わりにくくします。
脊髄刺激療法に向いている痛みには、糖尿病神経痛、脊髄損傷、血流障害などがあります。

●脊髄刺激療法の良い点
・脊髄刺激療法は心地よい電気刺激で痛みを和らげる
・電気刺激で痛みの信号が脳に伝わらないようにする
・痛みを抑える物質を出す働きを活性化させる

■ペインキャンプによる慢性痛の治療

ペインキャンプとは心と体を鍛えて痛みを克服するプログラムのことをいいます。
痛みが起こる仕組みを学んだり、痛みと付き合う方法を学びます。
特徴となっているのが入院中1時間以上の筋力トレーニングを行うことです。
痛みを感じて悪化すると不安や恐怖を感じ、できるだけ安静にしてしまいます。
すると動かさないために体力が衰えていき、さらに痛みが悪化するという悪循環におちいってしまいます。
ペインキャンプにより動かさないと筋力が落ちるという悪循環を断ちます。
ペインキャンプは原因となる病気が治っている、運動ができるなどの条件を満たした人だけが参加可能となります。

●ペインキャンプのポイント
・痛みに対する過剰な不安や恐怖を取り除く認知教育を行う
・痛みの周囲の部分を安全な方法で鍛えて弱っている筋力を強くする

ペインキャンプが受けられる医療機関
・愛知医科大学 痛みセンター
・星総合病院 慢性疼痛センター
・大阪大学 ペインクリニック 疼痛医療センター

■リラクゼーションによる慢性痛の治療

リラクゼーションでは痛みで緊張した体をほぐします。
痛みがある人やストレスを感じる人は無意識に緊張状態になっています。
すると血流が悪くなったり筋肉が固くなったりします。

■学際的痛みセンター

原因不明とされている痛みの治療に取り組む施設です。
整形外科や麻酔科、さらには精神科などの医師に加えて、痛み専門の看護師や医学療法士など様々な分野のエキスパートが専門のチームを作り痛みの原因を探っていきます。
病歴・生活環境・趣味・性格なども分析します。
身体の状態だけでなく精神的な状態も含め痛みを長引かせている原因を明らかにしていきます。
学際的痛みセンターは全国に22か所あるそうです。
例)愛知医科大学病院