前立腺は加齢と共に大きくなり様々な尿トラブルの原因ともなります。
前立腺肥大症を放置すると尿閉や腎不全の危険性が高まります。
トイレに行く回数が増えたり頻尿の症状が出始めたら泌尿器科を受診しましょう。




■前立腺の役割

前立腺は男性にしかない臓器で、膀胱から尿が出ていく尿道の周りを取り囲むような形をしています。
前立腺には精液の一部となる前立腺液を分泌する役割があります。
また前立腺そのものを収縮したりして排尿のコントロールにも一部関わっています。
そのため前立腺が大きくなると周りから尿道を圧迫する形になり尿が出しにくくなります。
さらに肥大が進行すると尿道が閉ざされ尿が出なくなってしまいます。
正常な前立腺の大きさは15〜20gのクルミほどの大きさになります。

■前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)について

男性が持つ前立腺は40代から徐々に大きくなり60代以上の2人に1人が前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)による症状に悩まされています。
尿が出にくい、残尿感、尿漏れ、夜間頻尿など様々な症状が起こります。
前立腺肥大症を放置しておくと尿が出せなくなる尿閉や腎不全におちいる危険性もあります。

■前立腺肥大症の主な症状

・尿が出にくい
・頻尿
・夜間頻尿
・残尿感
・尿勢の低下

これらの症状がある場合は早めに泌尿器科を受診しましょう。

■前立腺肥大症の手術

・レーザー蒸散術(CVP)
・経尿道的前立腺切除術(TUR-P)

●レーザー蒸散術(CVP)
レーザー光を前立腺組織に照射して蒸発させる手術です。

●経尿道的前立腺切除術(TUR-P)
電気メスを使い前立腺組織を切除する手術です。



■前立腺の検査

・自覚症状のチェック
・エコー検査
・排尿機能の検査
・残尿測定

●自覚症状のチェック
尿トラブルに関する7つの質問に6段階でチェックし自覚症状を調べます。

●エコー検査
尿が溜まった状態で行い、超音波で前立腺の大きさや膀胱が前立腺に圧迫されていないかなどを詳しく調べます。

●排尿機能の検査
特殊なセンサーが内臓された尿流量測定装置で普段通りに排尿するだけで尿の勢い・時間・量を調べることができます。

●残尿測定
排尿後すぐに行います。
超音波で膀胱に残った尿の量を計測します。

■割り箸で自分でチェック

尿の太さが割り箸1本分以上であれば問題ありません。

■頻尿の原因

・前立腺肥大症
・過活動膀胱(かかつどうぼうこう)
・夜間多尿

頻尿は前立腺肥大症以外にも様々な原因があります。

●過活動膀胱(かかつどうぼうこう)
膀胱には尿が満タンになると脳に尿意を感じるよう指令を送るセンサーのような機能があります。
しかしこのセンサーが加齢などで衰えると、それほど尿が溜まっていなくても反応して尿意を感じてしまうことがあります。

●夜間多尿
昼間に重力で下半身に溜まった水分が、夜眠る際に腎臓に送られて尿が多く作られ頻尿の原因となってしまいます。

■前立腺肥大症チェック

・夜中にトイレに何度も起きる
・下着が汚れている
・トイレに1分以上入っている
・「またトイレ?」と感じることが多い