日本人の約4割が慢性頭痛に悩んでいるといわれ、片頭痛、薬物乱用頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛、危険な頭痛など様々な頭痛があります。
片頭痛には特効薬のトリプタンが効果的で、効果がなくても他に様々な薬があります。
頭痛は我慢しないで早めに神経内科、脳外科、頭痛専門医を受診することが大切です。




■片頭痛(へんずつう)について

片頭痛(へんずつう)は脳の血管を取り巻く神経が何らかの原因で刺激されて起こると考えられています。
刺激を受けた神経は痛みの元となる物質を出して血管の周囲に炎症を引き起こし血管を拡張させると共に痛みの信号を脳に伝達します。
これによって片頭痛(へんずつう)が起こります。

■片頭痛の特徴

・ズキズキ痛む
・吐き気
・おう吐
・動けない
・光や音に過敏

片頭痛は痛みが強いのが特徴で、頭の片側だけでなく両側が痛むこともあります。
上記のような項目が4時間以上続き、3日以内に治まる頭痛を片頭痛と診断されます。

■片頭痛のきっかけ

・ストレス
・飲酒
・喫煙
・寝不足
・寝過ぎ
・生理
・チョコレート
・赤ワイン
・気圧の変化

■片頭痛が起こった時の対処法

片頭痛が起きたらまず安静にし、薬を服用したりします。
片頭痛のときは入浴・運動をしないようにしましょう。
動くと悪化しやすくなります。

■片頭痛の特効薬「トリプタン」

トリプタンは片頭痛の特効薬で、広がった血管を収縮させ炎症や痛みの信号を止めることで片頭痛を治してくれます。
トリプタンは血管を取り巻く三叉神経の炎症を抑え、広がった血管を縮めてくれます。
トリプタンは処方箋が必要な薬になります。
日常生活に支障が出ている場合はトリプタンが効果的です。
ただしトリプタンは狭心症、脳梗塞や心筋梗塞を起こしたことがある人は使えません。
副作用としては、首・のど・後頭部が締め付けられる感じ、だるさ、眠気などがあります。

■片頭痛予防薬

・カルシウム拮抗薬
・β遮断薬
・抗てんかん薬
・抗うつ薬

トリプタンが効かない場合はカルシウム拮抗薬などを用いたりします。
月に2回以上強い頭痛がある場合、トリプタン・痛み止めが効かない場合に使用します。
片頭痛予防薬は頭痛のあるなしに関わらず毎日服用する薬です。
まず頭痛ダイアリーをつけながら2〜3ヶ月使ってみます。
片頭痛予防薬も処方箋が必要な薬になります。



■頭痛薬を飲むタイミング

頭痛薬は痛み始めに飲むとよいそうです。
片頭痛が起きると消化系の働きが低下して飲み薬の吸収が悪くなり効きづらくなります。
そのため痛み始めたら早く服用した方がよいです。

■頭痛ダイアリー

どんなときに頭痛が起きるのかを記録して頭痛の起こる原因を明かにしていきます。
頭痛ダイアリーをつけることで頭痛を起こさない生活のヒントが分かってきます。

■危険な頭痛

・くも膜下出血
・髄膜炎
・脳腫瘍

いつもと違う頭痛のときは一度は神経内科、脳外科、頭痛専門医を受診しましょう。

●くも膜下出血による頭痛
バットでおもいっきり叩かれたような強烈な頭痛です。

●髄膜炎(ずいまくえん)による頭痛
頭痛と発熱が続きます。

●脳腫瘍による頭痛
痛みが徐々に強くなったり、物が二重に見えたりします。

■薬物乱用頭痛

薬物乱用頭痛とは、頭痛薬の飲み過ぎで起きる頭痛をいいます。
脳が過敏になって頭痛が起きやすくなります。
トリプタンだと一月に10日以上使用、痛み止めなら一月に15日以上使用した場合に薬物乱用頭痛が疑われます。

薬物乱用頭痛の対策としては予防薬を使用しながら頭痛薬を飲むのを止めます。
頭痛薬を止めると1週間から2週間は強い頭痛で悩まされます。

■群発頭痛(ぐんぱつずつう)について

群発頭痛(ぐんぱつずつう)は青壮年の男性に多い頭痛で、1年間のある特定の期間に連日激しく頭痛が続きます。
その期間が過ぎると頭痛が治まります。
群発頭痛の治療としては酸素吸入を行います。
トリプタンの点鼻薬・注射薬などを用いることもあります。

■緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)について

緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)は頭全体が締め付けられるように痛み、夕方に痛むことが多い頭痛です。
首の周り、後頭部の筋肉の凝りが原因と考えられています。
緊張型頭痛はストレッチや体操が効果的です。

頭痛体操

頭を固定し腕を左右に振って体を回します。
リュックサックを背負うような感じで両肩を前に回します。
緊張型頭痛の7割はこの頭痛体操で軽減できます。
この頭痛体操は片頭痛の予防効果もあります。