冬の乾燥とかゆみに立ち向かうには全身に保湿クリームをこまめに塗ることが大切です。
背中などの届かない部分には専用の器具などもあるのでそれを使うとよいです。
保湿座は入浴後すぐに塗るのがポイントです。




■冬場の肌のかゆみ

冬になると空気が乾燥して湿度が低くなり、身体の中の水分がどんどん蒸発して肌がカサカサに乾燥していきかゆみが起きます。
健康な肌は細胞同士がしっかりくっついたバリア構造によって守られています。
バリア構造によって健康に保たれている肌は外部からの雑菌が入りにくく、また体内の水分も蒸発しにくくなっています。
しかし乾燥肌になり細胞同士の間に亀裂が入ると異物が隙間から入りやすくなり、水分もどんどん蒸発していってしまい乾燥が悪化していきます。
肌の皮脂量や水分量は加齢と共に減少していきます。

■皮脂膜(ひしまく)と角質層(かくしつそう)の働き

うるおいを保つ上で重要なのが皮膚の表面にある皮脂膜(ひしまく)とその下にある角質層(かくしつそう)です。
皮脂膜と角質層で水分や皮脂を保つことができます。

■入浴時の注意点

お風呂に入ったときにゴシゴシこすると角質層がどんどんなく減っていきます。
ナイロンタオルでゴシゴシ洗うのは乾燥肌の原因にもなります。
皮膚表面の大切な物をたくさん削ぎ落としてしまう可能性があります。
肌の乾燥を防ぎかゆみを撃退するには手に直接石鹸をつけて軽く洗い流す程度でよいそうです。
石鹸で洗うのは週に2〜3回程度でよいそうです。
ただし頭・顔・脇の下など外気に触れる部分や足・局部などの汚れが溜まりやすい部分は毎日石鹸で洗い流した方がよいです。

さらにお風呂の温度も重要になります。
皮膚の表面の皮脂膜は熱いお湯では溶け出してしまいます。
お湯の温度は38度のぬるめにし、入浴後はすぐに保湿剤を塗ったほうがよいです。
熱いお湯は皮脂膜を溶かし入浴後の乾燥を招く可能性が高いです。

■乾燥肌の原因

・入浴時のゴシゴシ洗い
・長時間の入浴

肌に水滴ができなくなるのは皮脂膜がなくなっている証拠です。

■乾燥すると肌がかゆくなるのはなぜか?

健康な肌では神経は表皮よりも下の部分にありますが、肌が乾燥し角質層などが壊れると神経が表面近くまで伸びてきます。
この伸びた神経はC線維と呼ばれ、皮膚に加わる刺激にとても敏感でかゆみを感じやすくなってしまいます。
つまりかゆみを感じるということは皮膚のバリアが壊れている証拠にもなります。
保湿剤を塗ればC線維は元に戻ります。



■保湿剤の塗り方

保湿座は入浴後すぐに塗るのがポイントですが、皮膚の線維に沿って塗るのが効果的です。
前腕や唇は縦、上腕やひざは横に保湿剤を塗るとよいそうです。

■冷やしてかゆみ解消

かゆみを一時的に抑えるには冷やすのが効果的です。
冷やすと神経の伝達速度が遅くなり一時的にかゆみを抑えられます。
続けて軟膏や保湿剤を塗るとよいです。

■静電気がかゆみの原因になる

肌が静電気を帯びているとC線維を刺激してかゆみを悪化させてしまいます。

■ゴム製以外の履き物で静電気によるかゆみ対策

静電気を溜めないようにするにはゴム製以外の履き物を履くようにすることです。
ゴムは電気を通しにくい素材のため、ゴム製の靴やサンダルを履いていると電気の逃げ場がないため身体に静電気が溜まりやすくなります。
ゴム製以外の履き物の場合は静電気が床や地面に逃げるため静電気が起こりにくくなります。
肌がかゆくなる人はスニーカーなどのゴム製ではなく、靴底が革などの天然素材の靴にするとよいです。

■綿類の下着で静電気によるかゆみ対策

下着はアクリルやナイロンなどの科学繊維の素材の物ではなく、綿類の素材の下着を着用した方がよいです。
科学繊維は静電気を作りやすくなります。

毛皮・ウール・ナイロン・レーヨン・絹・木綿・麻・皮膚・アセテート・ビニロン・ポリエステル・アクリル・ポリエチレン・塩化ビニール
素材同士離れているほど強い静電気が起きやすくなります。
例えば、ウールと綿よりウールとアクリルの方が静電気が大きくなります。
服の素材や組み合わせに気をくばれば静電気を溜め込まずかゆみを抑えることにつながります。

■ストレスがかゆみの原因

ストレスは皮膚の新陳代謝を低下させて肌を乾燥させます。
特に睡眠不足は乾燥がより顕著になります。

■食べ物とかゆみ

かゆみがあるときにはヒスタミンを含んだ食品は控えるようにした方がよいです。
ココア・チョコレート・コーヒー・ホウレンソウなどにはヒスタミンというかゆみ物質を含んでいます。

■内臓がかゆみの原因

いろいろなことをしてもかゆみが治らない場合は、内臓系疾患の可能性もあります。
肝硬変、腎炎、腎不全、内臓系のがん、悪性リンパ腫、HIVなど。
かゆみは内臓の異常を知らせるサインでもあります。