歯周病は自覚症状がほとんどないため沈黙の病気と呼ばれ、気付かないうちに進行していく病気です。
歯周病は歯が抜けるだけでなく脳梗塞や心臓病など全身の病気にも関係しています。
まず毎日の歯磨きできちんとケアをすることが重要になります。
歯周病が疑われる場合は歯科で治療を受けましょう。




■歯周病チェック

・歯茎がむずがゆい
・歯磨きやフロスを使用すると歯茎から出血する
・口の中がネバネバする
・歯が長くなった気がする
・歯がしみる
・歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった
・グラグラする歯がある

一つでも当てはまると歯周病の可能性があります。

■歯周病になりやすい人

・喫煙者
・歯並びが悪い人

たばこを吸う人は3〜4倍ぐらい歯周病になりやすいといわれています。
歯並びが悪いと歯垢がたまりやすくなり歯周病になりやすいといわれています。

■歯周病と関係が考えられる病気

・糖尿病
・心筋梗塞
・脳梗塞
・骨粗しょう症

歯周病は全身の病気と関係があると考えられています。
歯周病で歯茎に炎症が起こると、歯周病菌や炎症のもとになる物質などが血管に入ってしまいます。
すると血液に乗って全身に広がり様々な悪影響を与えることがあります。

■歯肉炎(しにくえん)

歯肉炎(しにくえん)は歯茎に炎症が起こり、歯茎が腫れたり歯茎から出血したりする病気です。
歯肉炎の原因は人の口の中にいる歯周病菌(ししゅうびょうきん)と呼ばれる細菌です。
歯周病菌は食べかすなどをエサにして増殖していきます。
歯周病菌は分泌物と一緒になってプラークと呼ばれる塊を作ります。
プラークは2日かから2週間ほど経つとやがて石のように硬い塊になります。
これが歯石(しせき)です。
歯周病菌は歯石の中でさらに増殖して毒素を出します。
この毒素が歯茎に炎症を起こします。
歯と歯茎の間に歯周ポケットができ、さらにそこに菌が溜まっていきます。

歯茎に炎症が起きたまま放置すると炎症が悪化して歯周ポケットが深くなります。
深いポケットの中までは歯ブラシの毛先が届かずプラークを除去できないため、歯周ポケットはさらに深くなっていきます。
残ったプラークは歯石に変化し、自分で磨くだけでは除去できなくなります。
そのため歯科でクリーニングをしてもらう必要があります。
歯のメンテナンスは3ヶ月に1度受けた方がよいといわれています。



■歯周炎(ししゅうえん)

歯周炎(ししゅうえん)は歯茎が下がってきて歯が長くなったような状態になります。
歯茎の下には歯槽骨(しそうこつ)という骨があり、歯はその骨に支えられています。
歯周ポケットに潜んでいる歯周病菌は増殖しながら毒素を出し続け、炎症を引き起こすだけでなく歯を支えている歯槽骨を溶かし始めます。
すると歯茎が下がり歯がぐらぐらするようになり、最終的には歯が抜けてしまいます。

■歯周組織再生治療

歯周組織再生治療とは、歯周病菌によって破壊されてしまった歯茎・歯槽骨・周囲の組織を再生させる治療法です。
手術ではまず治療する部分の歯茎を切開し、内側に溜まっている歯石などをきれいに除去します。
歯周病菌によって破壊されて空洞になった部分に特殊な薬を注入して再び歯茎を縫い合わせます。
薬には細胞を増殖させたり細胞に栄養を送り込む働きがあり、失われた骨や歯肉が再生されていきます。
歯周組織再生治療は歯槽骨がある程度残っていないとできません。

■歯磨きのポイント

歯茎を磨きすぎると歯茎が下がってしまいます。
歯ブラシの毛先の毛束の一番下の部分が歯と歯茎の境目にくるようにして小刻みに磨きます。
なるべく歯茎は磨かないようにします。
1本20回ずつ磨くようにします。
表と裏は別々に磨きます。
歯と歯の間の汚れはデンタルフロスを使って汚れを取ります。

■正しい歯磨きの仕方

右利きの人は左側から磨くとよいそうです。
歯と歯茎の間に歯ブラシを斜め45度に傾けて当てます。
1本20回ずつ小刻みに磨きます。
裏側も同様に歯ブラシを斜め45度に傾けて当て、1本20回ずつ小刻みに磨きます。
歯間ブラシやデンタルフロスは歯ブラシで磨いた後に補助的に使った方がよいです。
1日1回はしっかりと磨き、特に寝る前は磨くようにしましょう。

●デンタルフロスの使い方

デンタルフロスは30〜40cmの長さに切ります。
中指に巻きつけて、親指と人差し指でつかみます。
歯と歯の間にゆっくり入れ、歯の側面をこすりながら上にずらしていきます。
歯の根元も忘れずに使いましょう。