冬場は家の中でも寒暖差が激しく血圧の急上昇が起こりやすく脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。
午前4時から正午までに脳梗塞が起こりやすいといわれています。
脳梗塞や心筋梗塞の予兆に気をつけて脳梗塞や心筋梗塞発症前に診断・治療を受けましょう。




■一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)

一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)とは、一時的に脳の血管が詰まる状態をいいます。
一過性脳虚血発作の原因は2つ考えられます。
心臓などで出来た小さな血栓が脳に流れ一時的に血管を詰まらせてしまいます。
悪玉コレステロールや高血圧などが原因で脳の動脈硬化が起こり血流が滞ってしまいます。
いずれも脳の機能に一時的な障害を起こします。
ただし血栓が溶けて血流が元に戻ると症状はすぐに治まるため多くの人が油断しがちです。
一過性脳虚血発作を放置すると15%〜20%の人が脳梗塞を発症するといわれています。
脳梗塞の予兆の段階で診断を受けて治療をすることが大切になります。
脳卒中発症後に後遺症が全くなく回復する人は約27%といわれています。

■脳梗塞の予兆

・半身のしびれや麻痺
・言語障害(日本語だけ話せなくなる)
・性格の変化
・あくびを連発する
・片方だけの強いこり

●半身のしびれや麻痺(脳梗塞の予兆)
一時的に片方の手足がしびれたり麻痺したりするのは脳梗塞の典型的な予兆です。
また肩や腰のこりと感じることもあります。

●言語障害(日本語だけ話せなくなる)(脳梗塞の予兆)
日本語を司る中枢言語の部分が一過性脳虚血発作を起こしてしまい起こると考えられています。
母国語と後から学んだ言語を司る中枢が異なるために起こります。
人によっては「ぱぴぷぺぽ」だけ言えない「らりるれろ」だけ言えないという予兆が起きることもあります。

●性格の変化(脳梗塞の予兆)
大脳辺縁系という場所が人の性格を決めていますが、ここに一過性脳虚血発作が起こると性格が変わることが起こったりします。



■急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)について

急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)とは、心臓に栄養を与えている冠動脈に血栓が詰まってしまう状態をいいます。
これが30分以上続くと酸素や栄養分が補給されなくなり心臓壁の一部が壊死してしまいます。
脳梗塞に比べて予兆は少ないものの一時的に血流が悪くなり激しい痛みを感じることがあります。

■放散痛(ほうさんつう)による心筋梗塞の予兆

心筋梗塞の予兆としては、放散痛(ほうさんつう)として肩、歯、みぞうちなど心臓以外の場所に痛みが起こる場合もあります。
心臓には痛覚神経が少ないため、その周辺の部位に痛みとして表れることがあります。

■脳梗塞や心筋梗塞で倒れた場合

脳梗塞や心筋梗塞で倒れた場合はまず呼びかけて返事があるかどうかを確認します。
返事がない場合つねって痛み刺激に対して反応するかどうかを確認します。
身体をゆするよりはつねる方が安全です。
反応がない場合にはまず横向きに寝かせます。
脳血管のトラブルでは嘔吐をする場合があります。
また布団で体を温めると血流の刺激になることもあるので要注意です。

■冬場は血圧の急上昇に要注意

血圧は上が130未満だと正常値で、130〜140は注意を要する正常高値、140以上が高血圧になります。
冬場は急激な温度変化に接する場合が多いため、正常な人でも血圧の急上昇が起こりやすく血圧が高めな人には大きなリスクとなります。

■寒暖差による血圧の急上昇に要注意

入浴時だけでなく洗濯、ゴミ捨て、新聞を取りに行くなどの際にも防寒着を着るなどした方がよいです。

■鎖骨上窩マッサージで血圧の急上昇を緩和

鎖骨上窩(さこつじょうか)のリンパマッサージ
鎖骨上窩とは鎖骨の上のくぼみの部分になります。
鎖骨の上のくぼみを指2本で痛くなる程度にマッサージします。
1日に左右10回ずつ行います。
鎖骨上窩にはリンパがあるためマッサージをすることで全身のリンパ流が改善します。
すると血管の周囲の老廃物が取り除かれて血管にかかる圧力が減少します。
血管の柔軟性が改善され血圧の急上昇がやわらぐ効果が期待できます。
このマッサージはお風呂上りが効果的で、継続することが大切です。