肺炎球菌性肺炎は肺炎球菌と呼ばれる細菌が肺に入って激しい炎症を引き起こす病気。
タンの色が黄色・緑・サビ色っぽい場合は肺炎球菌のような細菌感染症が疑われます。
65歳を過ぎたら一度は肺炎球菌ワクチンを接種するのが良いといわれています。




■肺炎球菌性肺炎(はいえんきゅうきんせいはいえん)について

肺炎球菌性肺炎(はいえんきゅうきんせいはいえん)とは、肺炎球菌と呼ばれる細菌が肺に入って増殖し激しい炎症を引き起こす病気です。
肺炎でも高齢者は熱が出ないことがあります。
人の体は細菌などに感染すると細菌やウイルスを退治するために熱を上げますが、高齢者や体力が低下している場合は熱が上がりにくいことがあります。

肺炎球菌性肺炎は肺炎の中で最も多く、肺炎全体の約25%を占めています。
特にインフルエンザが流行する時期は、肺炎の中の50%に達するともいわれています。
急速に進行し、3日から1週間ぐらいで命に関わってしまう人もいます。

■タンの色で肺炎球菌性肺炎を見分ける

普通のカゼはほとんどがウイルス性の感染症なので白っぽい透明っぽいタンが多いです。
黄色・緑・サビ色っぽくなったりしていくと肺炎球菌のような細菌感染症が疑われてきます。

■肺炎球菌

肺炎を引き起こす菌の中で最も多く、重症化しやすいのが肺炎球菌です。
肺炎球菌の特徴は周囲を覆っている厚い膜です。
体の中に細菌が入ってくると白血球が発見し菌を食べて退治してくれますが、肺炎球菌の場合は白血球に食べられることはありません。
これは肺炎球菌を覆う膜のせいで白血球が敵だと認識できないためです。

■脾臓(ひぞう)で作られるマージナルゾーンB細胞の働き

肺炎球菌の感染症を予防する要となるのが脾臓(ひぞう)です。
脾臓(ひぞう)は左のわき腹にあるこぶし大の臓器です。
脾臓は免疫に関して大事な働きをしてくれています。
脾臓にはマージナルゾーンB細胞という免疫細胞が存在しています。
マージナルゾーンB細胞は脾臓でしか作られないといわれています。
マージナルゾーンB細胞が肺炎球菌の感染症に重要な役割を果たしているといわれています。
マージナルゾーンB細胞は肺炎球菌を見つけることができ、肺炎球菌の膜に目印(抗体)をつけることができます。
すると白血球に肺炎球菌が敵だと認識できるようになり退治することができます。
しかし脾臓は老化と共に小さくなっていきます。
そのためマージナルゾーンB細胞も数が減っていき免疫力が低下してしまいます。



■脾臓が小さくなったら肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチンはマージナルゾーンB細胞などを活性化してその働きをパワーアップしてくれます。
肺炎球菌ワクチンは年齢や地域によっては助成が受けられるため割安で接種することができます。

肺炎球菌ワクチンの助成対象年齢は、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の5歳きざみ。
65歳を過ぎたら一度は接種すると良いといわれています。

65歳、70歳、75歳などの人は、1回目は公費で補助できます。
65歳手前であっても免疫が落ちそうな基礎疾患(糖尿病・呼吸器疾患・免疫疾患)がある人は、若年であっても打つことがおすすめだそうです。

病気の悪化を予防するには、なるべく食欲が低下しないようにすることが大事になります。
胃腸の働きを整えて食欲不振を改善する補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の漢方薬などがおすすめです。

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