喫煙による健康への悪影響としてはがん・循環器・呼吸器の病気・受動喫煙・ニコチン依存症などがあります。
タバコによる受動喫煙は家族や周りへも悪影響を及ぼします。
禁煙で一番問題になるのがニコチン依存症ですが、ニコチン依存症は病気でもあるので、禁煙外来で禁煙治療を受けることが重要になります。
禁煙は息切れしなくなる、・肌の調子が良くなるなどの様々な効果が期待できます。




■喫煙の害

・がん
・循環器・呼吸器の病気
・受動喫煙
・ニコチン依存症

■がん による喫煙の害

タバコの煙の成分であるタールには多数の発がん物質が含まれています。
喫煙は男性ではがんの最大の原因になります。
過度な飲酒や偏った食事や肥満なども影響しますが、喫煙が最も大きな原因と考えられています。
がん全体ではタバコを吸う人は吸わない人に比べて、男性では1.6倍、女性では1.3倍に高まると考えられています。
喫煙によって肺・肝臓・胃・食道・すい臓・頭頸部(口腔など)・膀胱のがんはリスクが確実に高まります。
大腸がん・乳がんはリスクが高まる可能性があります。

■循環器の病気による喫煙の害

狭心症や心筋梗塞へのタバコの影響が明らかになっています。
喫煙により血管が収縮・炎症を起こし動脈硬化を引き起こします。
またタバコの煙に含まれる一酸化炭素が血液中に入り慢性的に酸素不足になると考えられています。

喫煙は脳卒中にも影響します。
特にくも膜下出血の発症は、男性で3.6倍、女性で2.7倍に高まります。
動脈硬化による脳梗塞の発症リスクも男性で2.2倍に高まります。

■受動喫煙による喫煙の害

日本では家庭や職場での受動喫煙のために年間約15000人が死亡していると推定されています。

■ニコチン依存症による喫煙の害

喫煙者の役6割の人がタバコを止めたいと思っています。
タバコに含まれるニコチンが脳の特殊な神経細胞に結合すると、この神経細胞からドパミンという物質が過剰放出されます。
このドパミンが脳に快感をもたらすといわれています。
私たちの脳は本来ニコチンが無くても少量のドパミンが出ていますが、ニコチンがくっつくことによって大量のドパミンが出て次第に薄れていくとニコチンが欲しくなっていくと考えられています。
意思が弱いから止められないというのではなく病気と考えられています。

■ニコチン依存度

朝起きてからどれくらい経ってから1本目のタバコが吸いたくなるかでニコチン依存度が推測されます。
朝起きて5分も経たずに吸いたくなる場合は非常にニコチン依存度が高いと考えられます。
1時間以上吸わなくても平気な人はニコチン依存度がそれほど強くないと考えられます。



■禁煙治療

禁煙外来を受診して禁煙のための治療を受けることがポイントになります。
一般には3ヶ月間に5回通院して禁煙を目指します。
禁煙補助薬が処方されます。
貼り薬のニコチンパッチ、飲み薬のバレニクリンがあります。
禁煙治療では禁煙指導も受けられます。

禁煙治療は保険診療ですが、35歳以上は1日の喫煙本数×喫煙年数が200本以上の人に限ります。 
35歳未満はこの条件を問わず保険診療になります。

■ニコチンパッチによる禁煙治療

1日1回、腕・腹・腰などに貼ります。
ニコチンパッチの場合はすぐに禁煙を開始します。
ニコチンパッチから少量のニコチンを吸収し禁断症状を和らげます。
副作用としては皮膚のかぶれなどがあります。

■バレニクリンによる禁煙治療

バレニクリンは毎日服用し、最初は少量から慎重に行います。
飲み始めて1週間程度は喫煙してよいことになっています。
やがてタバコがおいしいと感じなくなっていきます。
バレニクリンがニコチンの受容体にくっつきニコチンを遮断して過剰なドパミンが出なくなり、タバコを吸っても快感が出なくなりおいしく感じなくなります。
バレニクリンは極少量のドパミンを出す作用があるので禁断症状を和らげる効果があります。
バレニクリンの副作用としては吐き気などがあり、対策としては食事を十分摂ってから服用する、大目の水で服用する、量を減らすなどがあります。
その他の副作用としては頭痛、便秘、不眠、怖い夢、めまい、眠くなる、意識障害などがあります。

■禁煙指導による禁煙治療

禁煙指導は医師や看護師に詳しく相談して禁煙を促してもらいます。

バレニクリンを使うと7割ほどの人は禁煙できるといわれています。
自力の禁煙の場合は1割以下といわれています。

■禁煙できた人の喜びの声

・食べ物が美味しくなった
・息切れしなくなった
・肌の調子が良くなった
・長時間の飛行機や映画がタバコ無しでも苦ではなくなった
・お金がたまった
・自分に自身が持てた

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