近視は眼球が伸びてピントがずれて網膜に合わなくなることで近くがぼけて見えにくくなります。
近視の多くは軸性近視で、糖尿病など他の病気が原因で二次的に起こる屈折性近視もあります。
近視の原因には遺伝と近業があります。
テレビやゲーム、携帯電話やパソコンの画面、本や雑誌などを近くで見る生活行動が近視の原因になります。




■近視について

近視とは遠くのものが見えにくくなることをいいます。
眼球はカメラに例えられますが、角膜と水晶体はカメラのレンズの働きをしていて、網膜はスクリーンの役目をしています。
物を見るとき光はレンズを通って網膜に当たります。
網膜の部分に像をしっかり結ぶと物がはっきり見えます。
眼球の中心部を赤道(せきどう)といい、近視になると赤道部を中心に眼球が前後に伸びてしまうため、ピントがずれて網膜に合わなくなります。
一度伸びてしまった眼球は元に戻りません。

■軸性近視(じくせいきんし)について

眼球が伸びてしまう近視を軸性近視(じくせいきんし)といいます。
多くの近視は軸性近視になります。

■屈折性近視(くっせつせいきんし)について

眼球が伸びていないのに近視になる屈折性近視(くっせつせいきんし)という近視もあります。
屈折性近視はレンズである水晶体が硬くなったりしてレンズの度数が強くなるために網膜の前でピントが合ってしまう現象になります。
多くは糖尿病など他の病気が原因で二次的に起こるものです。
水晶体の周りは水分で満たされていますが、血糖が上がることによって水晶体の質が変化してしまうことによって起きます。

■眼球が伸びる原因

・遺伝
・環境

近視には遺伝が大きな関わりがあると考えられています。
両親が近視ではない親に比べて、片方の親が近視の子供は約2倍近視になりやすくなり、両親とも近視の子供は約5.7倍近視になりやすいという研究報告もあります。

■近業(きんぎょう)が近視の原因

近業(きんぎょう)というものが近視の発症と関係があると考えられています。
近業とは近くで見る作業全般をいいます。
テレビやゲーム、携帯電話やパソコンの画面、本や雑誌などを近くで見る生活行動のことを近業といいます。
近業の習慣があると近視になりやすいと考えられているため特に注意が必要と考えられています。

姿勢が悪い状態で頭を傾けて勉強などをすると、本来ピントが合う位置からずれて網膜の後ろにピントが合ってしまいます。
すると網膜は像がぼけていると感じ、網膜にある神経細胞はこのぼけを感知してピントを合わせようとシグナルを出します。
その結果、眼球がそれに沿って伸びていくと考えられています。



■子供の頃は近視になりやすい

子供は体が成長時期ということもあり近視が進みやすい傾向があります。
一般的に近視は軽度の近視、中度の近視、強度の近視と分けられています。
近視は遠くは見えないけど目からどのくらいの距離まで近づけると物がはっきり見えるかで判断することは出来ます。
自分の指を使って判断する方法もあります。

■自分で出来る近視の状態チェック

裸眼の状態で、人差し指を顔から30cm以上前に置きます。
反対の目を隠して調べたい目を、目を細めないでゆっくり目に近づけていきます。
指紋が30cmで見える場合は軽度の近視になります。
30cm〜12cmで見える場合は中度の近視になります。
12cmよりも近づけないとはっきり見えない場合は強度の近視になります。

■病的近視(びょうてききんし)について

強度の近視の中には網膜や視神経に負荷がかかり、眼底に様々な異常が生じて病的近視(びょうてききんし)になることがあります。
強度の近視になり眼球が伸びてしまうと網膜や視神経に異常が出ると考えられています。
ひどくなるとメガネなどで矯正しても視力が出ない失明の状態になってしまいます。
病的近視(びょうてききんし)は失明の原因にもなるため特に注意が必要になります。

■子供の近視対策

・屋外での活動を増やす
・近業を短くする
・適切な眼鏡をかける

屋外で活動する時間が長いほど近視の進行を抑えられるという報告もあります。
屋外での活動時間を長くして、読書やゲームなどの近業の時間を短くすることが目に良いと考えられています。
適正な眼鏡をかけることが大切で、ピントがぼけた状態で物を見続けていると眼球に負担がかかり近視が進行しやすくなってしまいます。
1年に1回は検査をして自分の目や顔に合ったメガネをかけることが重要になります。