慢性腎臓病は進行して悪化させると一生透析治療が必要になることもあります。
慢性腎臓病は血液検査や尿検査で早期発見することも可能です。
透析治療には、血液透析(けつえきとうせき)・腹膜透析(ふくまくとうせき)・夜間透析(やかんとうせき)があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
近年の研究では透析しながらの運動が様々な綿から良い効果が得られると考えられています。




■慢性腎臓病

慢性腎臓病とは腎臓の働きが少しずつ低下していく病気の総称のことをいいます。
発症の原因としては先天的に機能が低い場合、ある日突然原因不明で悪化してしまう場合、糖尿病や高血圧が原因となっている場合などが考えられています。

腎臓の中は細い血管が集まってできています。
糖尿病や高血圧が悪化すると血管を傷つけてしまい、腎臓も気付かないうちに悪化してしまいます。
多くの場合、病気が発症して透析に至るまで10年間かそれ以上かかっています。
そのため何かの検査を受けて早期発見することが大切になってきます。

慢性腎臓病の発見のためには血液検査や尿検査を受けることで発見することが可能です。
40歳を越えた段階、あるいは高血圧や糖尿病の人は一度検査を受けることが大切です。

■慢性腎臓病の症状

慢性腎臓病は症状が出にくく、特徴的な症状もありません。
そのため症状が出たときはかなり進行していることが多いです。
腎臓病が進行すると、尿が減る、むくみ、体重増加、吐き気、食欲不振、だるさなどの症状が出てきます。

■eGFRで腎臓の状態を知る

腎臓の状態は血液検査で調べます。
クレアチニンは血液の中の老廃物のひとつですが、普段はほとんどが尿として排出されてしまうので血液の中には残っていません。

このクレアチニンの値を調べて年齢や性別と当てはめていくとeGFRという数値で腎臓の機能を診ることができます。
eGFRの値が60未満だと慢性腎臓病の疑いが出てきます。
15未満になると腎臓の移植をしない限り人工透析の検討の必要になってきます。

■人工透析

・血液透析(けつえきとうせき)
・腹膜透析(ふくまくとうせき)
・夜間透析(やかんとうせき)

透析に伴う症状として、足がむずむずする、めまい、かゆみなどの症状が起こる場合もあります。

●血液透析(けつえきとうせき)
血液透析とは、腎臓の代わりに老廃物などを取り除く透析治療です。
腎臓の働きが悪くなると老廃物を取り除く機能も低下します。
そのため老廃物が尿として体の外に出て行かず、体に逆戻りしてしまいます。
そのため腎臓の代わりに血液を体の外でろ過するのが血液透析です。

血液が通るのは1万〜2万本もの細い管が束になっている部分で、その外側は透析液で満たされています。
血液が管を通るときに老廃物や余分な塩分・水分が透析液の中に出ていきます。
こうしてきれいになった血液を再び体へと戻します。
一般的な血液透析は周3回、1回4〜5時間ほど行います。

●腹膜透析(ふくまくとうせき)
腹膜透析とは、お腹の中にある腹腔という場所に透析液を溜めておく治療法です。
透析液が腹膜と接すると数時間をかけて血液中の老廃物が透析液の中に染み出てきます。
その後古くなった透析液は体の外に取り出して新しい透析液と入れ替えます。
そのためお腹にカテーテルという細い管を通します。
1日4回、1回に30〜40分透析液の入れ替えを行います。
月に1〜2回通院します。
腹膜透析は病院へ行かずに自宅で出来るというメリットがあります。
ただし操作の過程で感染を起こす可能性があるので、できるだけ清潔な場所で行う必要があります。
腹膜透析の場合、食事制限を緩やかにできるというメリットもあります。

腹膜透析の場合、5〜6年経つと腹膜の機能が弱まっていきます。
また腹膜の繊維化という合併症を起こす可能性もあります。
多くの場合、5〜8年ぐらいすると血液透析に移っていくことが多いです。

●夜間透析
夜間に宿泊して透析を行う方法です。
一般的な血液透析と違い約2倍の時間をかけて透析治療を行います。
眠っている間に約8時間かけて血液透析を行います。
食べてもよい物が増える、寝つきが良くなるなどのメリットがあります。



■食事制限

・タンパク質
・塩分
・カリウム
・リン
・水分

カリウムが溜まってくると不整脈の原因となります。
カリウムは野菜や果物に含まれています。
野菜などは煮こぼすことで減らすことができます。

リンはかゆみ・骨がもろくなる原因となります。
リンは加工食品などに多く含まれています。

カリウムやリンなどが透析治療や食事制限でコントロールしきれない場合は薬を使用します。

水分は体重を測定して摂取制限を行います。

食事制限は医療機関で血液検査や食事指導を受けながらコントロールしていきます。

■透析しながらの運動

透析しながら有酸素運動や下半身のトレーニングなどを行います。

腎臓病の人は、腎臓病以外に心臓病や脳卒中などの循環器系の疾患になりやすいといわれています。
そこで運動することで病気の予防につながる効果が期待できます。

また透析治療に入る前の患者さんが運動をすることで腎機能の低下が抑えられると考えられています。

医師や医療スタッフの指導のもと行うことが必要になります。

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