毛細血管が減ってしまうと酸素や栄養素が体の末端まで運ばれなくなり認知症・心筋梗塞・肌の老化・骨粗しょう症・糖尿病など様々な病気の原因ともなってしまいます。
毛細血管は食事や運動で増やすことができます。
毛細血管を増やして病気を予防しましょう。




■毛細血管

骨と筋肉を除く体の80%は血管といわれ、その血管の99%が毛細血管とされています。
人体の中でも最大の臓器ともいわれています。
毛細血管が減ると見た目が老けて見えたり、命に関わる病気になりやすいと考えられています。

■動脈・静脈・毛細血管の3つの血管について

血管は動脈・静脈・毛細血管の大きく3つの分けられます。
動脈は心臓から押し出された血液を送り出す血管です。
静脈は血液を戻す血管です。
毛細血管は動脈と静脈の間にあり、血液に乗って人間の細胞に必要な酸素や栄養を与え、使い終わった二酸化炭素や老廃物を回収する物々交換の役目を果たしています。
毛細血管は人体全ての細胞の0.03mm以内に存在するといわれています。

■ゴースト血管

何らかの原因で毛細血管が消えてしまうのがゴースト血管です。
数が減ったり、ねじれたりして血管がゴースト化してしまうと病気にかかりやすくなってしまうと考えられています。
毛細血管には外側から補強して形を維持する壁細胞(へきさいぼう)で覆われています。
毛細血管には小さな穴が空いていて、周りの細胞に酸素や栄養素を届けるために血液が漏れるようになっています。
しかし加齢などが原因で周りを補強する壁細胞がはがれてしまうと、血液が漏れる量が多くなってしまいます。
漏れる量が多くなると血液が行き届かなくなっていき、血管がゴースト化してゴースト血管となり血管の機能が失われてしまいます。
血液が流れない状態が続くと毛細血管自体もいずれ消えてしまいます。

■40代から毛細血管が減っていく

40代から毛細血管は減る傾向にあります。
60代では20代に比べて4割も毛細血管の量が減っているといわれています。
最近では若い人でも生活習慣の乱れから毛細血管がゴースト化している人が増えています。

■毛細血管の減少による体への影響

・薬の効き目が悪くなる
・カゼをひきやすくなる
・冷え症になりやすい
・肌の老化にもつながる
・心筋梗塞のリスクが上がる
・脳卒中のリスクが上がる
・認知症のリスクが上がる
・骨粗しょう症のリスクが上がる
・糖尿病のリスクが上がる

●毛細血管が減ると薬の効き目が悪くなる
毛細血管が衰えると血液が漏れる量が多くなります。
するとその部分が水浸しのようになり薬の成分が届かなくなってしまいます。

●毛細血管が減るとカゼをひきやすくなる
毛細血管が減ると免疫力が低下してカゼをひきやすくなります。

●毛細血管が減ると冷え症になりやすい
毛細血管は酸素・栄養素・免疫物質の他に温度も運んでいます。
人間の温度は血液によって保たれてもいます。
そのため毛細血管が減ると抹消の血管まで血液が行かなくなり冷え症になりやすくなってしまいます。

●毛細血管が減ると肌の老化にもつながる
肌は毛細血管が運ぶ酸素や栄養を使い肌の生まれ変わりを行っています。
そのため毛細血管が減ると酸素や栄養が行き渡らなくなり肌の老化につながってしまいます。

●毛細血管が減ると心筋梗塞や脳卒中の危険性アップ
毛細血管の血流が悪いと酸素や栄養が行き届かなくなり、心臓は異常を察知してより強い圧力で血液を押し流そうとするために血圧が上がります。
そして心臓が高い圧力で血液を押し出すと血管の方ではその強い圧力に備えようとして硬くなっていきます。
そのため血管が柔軟性を失い硬くなっていき血圧がさらに上昇していき、最終的に高血圧になってしまいます。
高血圧になると血管が破裂するリスクが上がり心筋梗塞や脳卒中のリスクをアップさせてしまいます。

●毛細血管が減ると認知症のリスクが上がる
脳は全身の血液の15%を必要とするため毛細血管がびっしり詰まっています。
血液の流れが悪くなり酸素や栄養が脳の細胞に行き届かないと、脳の機能が低下し認知症につながる危険があります。

●毛細血管が減ると骨粗しょう症のリスクが上がる
骨も毛細血管が多く含まれている臓器です。
そのため酸素や栄養素が骨に届かないと骨粗しょう症になりやすくなり転倒などで骨折しやすくなります。

●毛細血管が減ると糖尿病のリスクが上がる
毛細血管が減って酸素や栄養素が全身の細胞に届かないと、食事で摂ったエネルギーが消費されずに過剰な糖分として血管の中に残ってしまいます。
そのため血糖値が上がって糖尿病になっていまいます。



■毛細血管を増やすポイント

毛細血管を増やすポイントは血流を良くすることです。
血流を良くするために運動は重要になります。
さらには食べ物・入浴でも血流改善効果が期待できます。

●耳を揉んで毛細血管を増やす
末端のマッサージで血流アップ。
ゴースト血管に血液を送れば細胞に栄養が行き渡るようになり再び健康な毛細血管に復活することが期待できます。
毛細血管は末端になると心臓から遠いため血流が悪くなります。
耳の毛細血管を揉んで流れを作ることで周辺部分の血流アップにつながります。

耳全体を少し引っ張りながらねじるように揉みます。
赤くなって温かさを顔に感じると良いです。

●指の末端を揉んで毛細血管を増やす
爪のきわをつまむように押したり縦に押したりします。
1本40秒くらいが目安になります。
指先を揉むことで手全体の血流アップにつながります。

さらに手を握ったり開いたりを5回ほど繰り返し、心臓に向かって皮膚をさするとさらに血流アップにつながります。

●ふくらはぎの刺激で毛細血管を増やす
ふくらはぎには毛細血管が集中しているので下半身の血流アップにつながり、全身の血流が改善して毛細血管を増やすことができます。

足首の曲げ伸ばしを行うことでふくらはぎの筋肉が収縮して血流がアップします。
1日20回、朝晩2セットが目安になります。

●シナモンで毛細血管を増やす
シナモンの成分であるTie2(タイツー)の活性効果が毛細血管の減少を食い止めてくれます。
シナモンを摂ることで血液の漏れを防ぐことができ、毛細血管を丈夫に保つ効果が期待できます。
1日0.6gが目安(小さじ1/2)になります。
シナモンティー、シナモントースト、シナモンカレーなどで摂ると食べやすいです。
またルイボスティー・ヒハツ・カリンなどでも毛細血管を増やす効果が期待できます。

●焼肉などの焦げに注意
焼肉などの焦げが毛細血管を減らす原因になります。
焦げに含まれるAGEが毛細血管を傷つけてしまいます。
焼肉よりもしゃぶしゃぶで食べる方が毛細血管には良いです。
焦げ・焼き目を作るメイラード反応がAGEを増加させます。

●40℃で10分入浴法で毛細血管を増やす
40℃くらいのお湯に浸かると副交感神経が働きやすくなり体がリラックスモードになります。
すると血管が拡張して血流がアップし、毛細血管の増加が期待できます。
目標はじんわり汗をあっく程度の温まり方になります。
胸まで浸かった場合が10分で、半身欲の場合が20〜30分ほどになります。

炭酸入りの入浴剤を使うと毛細血管の増加効果がより期待できます。
炭酸の泡が皮膚に近い毛細血管を刺激して血流をアップしてくれます。