結核・肺MAC症予防のためには、咳が2週間以上続いたら病院を受診して呼吸器内科で胸部X線検査を受けましょう。
感染・発病しないためにも十分な睡眠、適度な運動、栄養をしっかり摂ることが大切になります。
肺MAC症予防のためには風呂場はしっかり換気・乾燥にして清潔に保つことが大切です。




■結核について

結核は結核菌が引き起こす感染症で、空気中の結核菌を吸い込んで肺の奥まで入ってしまうと感染してしまいます。
発病したときには咳、タン、微熱といったカゼと似た症状が起こります。
進行すると菌が増殖して咳やくしゃみをしたときに飛散します。
それを他の人が吸い込むと感染してしまいます。
さらに結核菌が増えていくと肺を壊し始めて出血し、血が混じったタンが出るようになります。
今でも日本で結核菌に感染している人は推定2000万人といわれていますが、感染している人すべてが発病するわけではありません。
通常は免疫力が働き結核菌の増殖は抑えられていますが、何らかの原因で免疫力が低下すると発病することがあります。
治療には抗菌薬を原則6ヶ月毎日服用します。

結核菌を吸い込んでも大半は体外に排出されます。
肺の奥の肺胞まで吸い込むと、そこではじめて感染が起こります。
屋外で空気感染する心配は少ないですが、不特定多数が出入りする換気の悪い場所は感染に要注意です。
結核菌は約48時間生きているといわれています。
睡眠不足・栄養不足など免疫力が低下すると発病の危険が増します。

■結核を発病しやすい条件

・70歳以上
・他の病気で体が弱っている
・特定の薬を使っている
・やせすぎ
・喫煙者
・透析治療を受けている
・糖尿病
・胃の切除を受けた人
・関節リウマチの注射・抗がん剤・内服のステロイド薬を使っている人

70歳以上の人は結核が多かった時代に感染して保菌している場合が多いです。
喫煙者は非喫煙者の2倍以上結核を発病する危険が高いといわれています。

結核の感染が分かった場合は
薬の使用に要注意です。

■咳で病院を受診するタイミングは2週間後

咳をし始めてから1週間以内だとカゼであることが多いです。
2週間以上咳が続くと場合は、カゼ以外の病気の可能性が高いです。
咳が2週間以上続いていることをきちんと医師に伝えるようにしましょう。

またX線検査で胸に影が映っても、まず肺炎を疑ってしまいます。
たんの検査をして初めて結核と診断されます。
たんに多量の結核菌が含まれている場合は人にうつす危険性があるので約2ヶ月間入院して治療を行います。
ただし薬の服用は約6ヶ月ほど続ける必要があります。



■結核の治療

結核の治療ではきちんと薬を飲み続けることが重要になります。
結核菌には色々なタイプがあり、複数の抗菌薬でそれぞれのタイプを攻撃して死滅させます。

■耐性菌の危険性

薬の服用を途中で中断してしまうと薬の効きにくい結核菌だけが生き残って増殖し、完全に薬が効かない耐性菌が生まれる可能性があります。

■多剤耐性結核(たざいたいせいけっかく)

結核に最も強い効果を発揮する2種類の薬が効かない状態を多剤耐性結核といいます。
4種類の薬を1種類しか飲まないなど、不適切な飲み方が一番危険になります。
薬を飲んだり飲まなかったりしても耐性化する危険があります。
多剤耐性結核で肺の中に穴が開いたりすることがあり、場合によっては手術によって肺の切除などの外科手術を行う場合もあります。
多剤耐性で薬が効かないために死に至ることもあります。

■DOTS(ドッツ)・直接服用確認療法

入院中に看護師から直接必要な分の薬をもらって目の前できちんと服用できているか見てもらいます。
こうすることで飲み忘れを防ぎます。

■肺MAC症

MAC菌に感染し肺の炎症が進むと結核と同じように咳・たんの症状が現れます。
進行すると呼吸困難になり危険な状態におちいることもあります。
気管支が破壊されたり、肺に穴が開いてしまうこともあります。
MAC菌は土や水に生息する非結核性抗酸菌の一つです。
初期症状は咳やたんです。
進行すると発熱、全身のだるさ、食欲低下を引き起こし、さらに進行すると呼吸困難で危険な状態におちいることもあります。
治療には3種類の抗菌薬を用います。
菌の増殖が止まらない場合、肺に空洞がある場合は手術を行う場合があります。
結核に比べて治療期間が長く、2〜4年続く人もいます。
症状が軽い場合は経過観察になります。

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