リンパ浮腫はがんの手術や放射線治療の後遺症やリンパ節の切除により起こることが多いです。
だるい・疲れやすい・違和感があったり、皮膚が張る・血管が見えにくい・しわが寄らない・押すとへこむなどの症状がある場合はリンパ浮腫の可能性があるので病院を受診しましょう。
リンパ浮腫は日常生活のなかで無理をしてで悪化する場合があるので無理をしないことが大切になります。




■リンパ浮腫

リンパ浮腫の多くは、がんの手術や放射線治療の後遺症で起こります。
私たちの身体には血管と同じように全身に細かなリンパ管が張り巡らされ、その中をリンパ液が流れています。
リンパ管を流れるリンパ液は静脈に沿って手足の先から心臓に向かって流れています。
リンパ液には老廃物・細菌・ウイルスなどが含まれています。
このリンパ液が集まるのが足の付け根やワキの下などにあるリンパ節になります。
乳がんの手術では、がんがリンパ節に転移しやすいためワキの下のリンパ節を切除することがあります。
ワキの下のリンパ節を切除すると腕にリンパ液が溜まってしまい腕がむくむことがあります。
足の付け根のリンパ節を切除すると足にリンパ液が溜まってしまい足にむくみが現れることがあります。
子宮がん、卵巣がん、大腸がん、前立腺がんなどの手術の後に起こることがあります。

リンパ浮腫は乳がんや子宮がんの手術後の5〜25%の割合で起こるとされています。
手術後すぐに現れることもありますが、数年経ってから起こることもあります。
リンパ浮腫は完治は難しく、内科的にコントロールすることになります。

■リンパ浮腫のサイン

・だるい
・疲れやすい
・違和感

■リンパ浮腫チェック

・皮膚が張る
・血管が見えにくい
・しわが寄らない
・押すとへこむ

■リンパ浮腫の治療法

リンパ浮腫の治療は保存的治療が基本になります。
以下の治療法を組み合わせて行います。

・リンパドレナージ
・圧迫療法
・圧迫しながら運動
・スキンケア

■リンパドレナージによるリンパ浮腫の治療法

リンパドレナージは皮膚をやさしく刺激することで皮膚の下のリンパ液の流れを改善する治療法です。
医療機関で正しい指導を受けながら行いましょう。

■圧迫療法によるリンパ浮腫の治療法

圧迫療法は弾力性の強いスリーブや弾性ストッキングなどを使い腕や脚を圧迫する治療法です。
むくみのある箇所に使いリンパ液が滞るのを防ぎます。

弾性ストッキングの履き方は、足先にカバーをかけ、弾性ストッキング裏返しにして足先に入れます。
そして表に返して引き上げていきます。
最後にカバーを引き抜きます。
ヒザや脚の付け根で食い込まないように履くことがポイントになります。
朝起きてすぐに履いて寝る前まで着用します。



■圧迫しながら運動によるリンパ浮腫の治療法

スリーブや弾性ストッキングなど履きながら行うとより効果が期待できます。
体調の悪い場合や患部に熱があるときは控えた方が良いです。

●腕と脚 共通の運動
肩を後ろ側に回します。
鎖骨を大きく動かすように肩全体を大きく動かします。

手をお腹に当てます。
出来るだけ大きく膨らませるように息を吸い、それを戻すように息を吐いていきます。
10回ほど繰り返します。

●腕の運動(腕にリンパ浮腫がある場合)
手を組んでバンザイをします。
手を上げ下げすることで肩周囲の筋肉を大きく動かします。

反対側の耳に触れて戻します。

胸を開いて閉じます

ワキを締めて緩めます。

グーパーしながらヒジを曲げたり伸ばしたりします。
曲げるときに手を握り、伸ばすときに開きます。

手の平を返したり戻したりします。

手を握り手首を回します。
反対側にも回します。

●脚の運動(脚にリンパ浮腫がある場合)
脚を曲げたり伸ばしたりします。
なるべくヒザを胸に近づけるように深く大きく動かします。
大変なときは手を使って行うとよいです。

両手を太ももに添えて股関節を外側に回します。

ヒザをくっつけるように内ももに力を入れ、力を抜きます。

つま先を上げたり下げたりします。

足首を回します。
反対側にも回します。

足指を握ったり開いたりします。

■スキンケアの注意とポイント

リンパ浮腫ではリンパ液の循環が悪くなっているので免疫力が低下しています。
そのために感染症を起こしやすくなっています。
ひび割れ、虫刺され、引っかき傷などで炎症が起きやすくなっています。

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