突発性難聴は明らかな原因がないのに突然聞こえなくなる病気です。
突発性難聴は難聴が発生してすぐに治療をすれば聞こえが良くなる可能性があります。
治療をしても聞こえ戻らない場合もありますが人工内耳などの治療法もあります。
突発性難聴の要因としては睡眠不足・不規則な生活・多量の飲酒・疲労・糖尿病があり、原因としては血流障害・ウイルス感染が考えられています。




■突発性難聴について

突発性難聴とは、明らかな原因がないのに突然聞こえなくなる病気をいいます。
基本的には片方の耳に起こる傾向があります。
突発性難聴はすぐに治療しないと治りにくくなるといわれています。
突発性難聴はどの年齢でも起こりますが、特にストレスが加わる30〜60代に多いとされています。

■突発性難聴を起こしやすい要因

・睡眠不足
・不規則な生活
・多量の飲酒
・疲労
・糖尿病

■突発性難聴の原因と考えられているもの

・血流障害
・ウイルス感染

突発性難聴を起こしやすい要因などにより、内耳の血流障害を起こし耳が聞こえなくなったします。
免疫力が低下してウイルスに感染し、内耳の細胞に感染すると内耳で炎症を起こして聞こえなくなったりします。

■難聴のメカニズム

耳は外耳・中耳・内耳からなり、外耳から入った音は鼓膜に達して鼓膜から振動となって中耳に届き、蝸牛と呼ばれるうずまきの管に伝わります。
蝸牛の内部には有毛細胞があり、音の刺激を受けて脳へ電気信号を送ることで音が聞き取れるようになっています。
有毛細胞が障害されると正しい電気信号が送れなくなるため聞こえが悪くなります。

■突発性難聴は一刻も早い治療が大切

難聴が起きてからできるだけすぐに治療しないと聞こえが元に戻らないことがあります。
それはいちど有毛細胞が壊れてしまうと再生しないためです。
その段階で治療しても元に戻ることは難しいです。
細胞が壊れる前の段階で治療を開始することが大切になります。
耳の内耳には細かな血管が多く走っているため、血流が途絶えてしまうと細胞が壊れてしまいます。



■突発性難聴の治療法

●薬物療法
一般的にステロイドという薬を使用します。
ステロイドには血流障害によって起こる細胞のむくみや炎症を治す作用があります。
ステロイドには内服薬と点滴があります。
突発性難聴の場合はできるだけ安静に保つことが重要になります。

ステロイドの副作用としては、糖尿病や胃潰瘍を悪化などがあります。
そのため糖尿病や胃潰瘍がある人はステロイドによる全身投与ができない場合があります。
この場合は鼓室内注入法により、耳から直接内耳にステロイドを注入する治療を行います。

その他の薬物療法としては、血管拡張薬、抗凝固薬、代謝改善薬で内耳の血流を良くしたり、ビタミンB12により聞こえの神経を活発化する治療法もあります。
治療期間は1〜2週間が目安になりますが、治療を開始してすぐに反応がある人もいます。

その他の治療法としては、高圧酸素療法、星状神経節ブロックにより内耳の血流を改善する治療法もあります。

●高圧酸素療法
酸素カプセルに入り高圧で酸素を吸入します。
血液中に酸素が入りやすくなり血流を改善します。

●星状神経節ブロック
首の星状神経節にブロック注射をしたりレーザーを当てたりして、収縮した血管を拡張させて血液の流れを改善します。

●クロス補聴器
聞こえない側の音を補聴器でキャッチし、聞こえる側の耳に電波で転送して聞き取ります。
聞こえない側からよく話しかけらる場合に有効な治療法です。

●人工内耳
突発性難聴が両方の耳に起きて聞こえが元に戻らなかった場合、人工内耳によって聞き取りが改善することができます。

■突然聞こえなくなる病気

・メニエール病
・外リンパろう
・急性低音障害型感音難聴

突発性難聴は同じ耳には再発しないと考えられていますが、突然聞こえなくなることを繰り返す病気があります。

●メニエール病
メニエール病は難聴・耳鳴り・めまいの発作を繰り返す病気で、原因としては内リンパ水腫が考えられます。
メニエール病は内耳の中の内リンパが水ぶくれ状態になって起こります。
治療法としては浸透圧利尿剤や抗めまい薬により水ぶくれを治療します。

●外リンパろう
外リンパろうは強く鼻をかんだり、飛行機に乗ったり、ダイビングなど急激な圧の変動によって内耳の膜が破れることによって、難聴・耳鳴り・めまいを起こす病気です。
治療法としては内耳窓閉鎖術により破れた膜を塞ぐ治療を行います。

●急性低音障害型感音難聴
急性低音障害型感音難聴とは難聴・耳閉感・耳鳴りが起こり、特に低音が聞こえにくくなる病気です。
20〜30代女性に増加していて、ストレスが関係しているといわれています。
治療法は突発性難聴に準じます。

■難聴の治療の名医(2017年3月時点)

国際医療福祉大学 教授 耳鼻咽喉科
岩崎 聡(いわさき さとし)先生
難聴の診断と治療のエキスパートです。

加齢性難聴の治療と予防!加齢性難聴は早期発見して予防することが大切

老人性難聴!伝音性難聴(でんおんせいなんちょう)と感音性難聴(かんおんせいなんちょう)、突発性難聴

高齢者の中耳炎・難聴!慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、好酸球性中耳炎

難聴(なんちょう)聞こえにくさ改善法、感音難聴、伝音難聴、有毛細胞の働き

加齢性難聴について!補聴器選びのポイント、生活習慣病に気を付けて加齢性難聴を予防

突然起こる難聴!突発性難聴、急性低音障害型感音難聴、ストレスためない生活習慣が大切