日本人は欧米人に比べて先天的に股関節の病気が起こりやすいといわれています。
全国で股関節が悪い人は約200万人いるといわれていて、その多くが変形性股関節症という病気です。
股関節が上手く使えないと脚が上がらず転倒することが多くなります。
また転びそうになった時に最後の一歩が出ず転倒することが多くなります。




■股関節について

股関節は骨盤と大腿骨の間にあり、関節の中でも最も負担がかかるといわれています。
骨盤側と大腿骨側には関節軟骨が覆っていて骨同士が直接ぶつからないようにクッションの役割を果たしています。

■大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)

大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)は年配の人に多い骨折で、ちょっと転んだだけでも折れることがあります。
大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)はヒザを強打したり、ちょっとひねったりしただけでも起こり、高齢の女性に多くみられます。

年間患者数は20万人にものぼります。
大腿骨頸部骨折をきっかけに寝たきりや認知症が進行することがあります。
転ばないためには股関節の柔軟性を十分保っておくことが大切になります。

■転倒しやすい状況

●すり足は転倒しやすい
すり足の人は足を上げて歩いていないため歩幅が狭くなっている傾向があります。

●前傾姿勢は転倒しやすい
イスから立ち上がるとき前傾姿勢のままでしっかり立ち上がっていないと転倒するリスクが高くなります。
立ち上がるときは太ももの表(大腿四頭筋)とお尻(大臀筋・中臀筋)の筋肉を使います。
そのバランスが良い人は股関節を上手く使えるので一度しっかり立ち上がってから動き始めることができます。

お尻の筋肉が硬く太ももの筋肉とのバランスが悪い人は、股関節を上手く使えず体勢が前傾姿勢のまま動き出すことになってしまい転倒しやすくなってしまいます。



■転倒しやすい場所

・居間・リビング
・玄関・ポーチ
・階段
・寝室
・廊下

●居間・リビングが転倒しやすい
物が多くつまずく要素が多く、絨毯などのわずかな段差で転倒することが多いです。

●玄関・ポーチが転倒しやすい
段差や家族の靴などで転倒することが多いです。

●階段が転倒しやすい
段差で脚が高く上がらつまずくことが多いです。

●寝室が転倒しやすい
ベッドから立ち上がるときに転倒する場合が多いです。

●廊下が転倒しやすい
夜に暗い足元で小さな段差につまずいて転倒しやすくなります。

■変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)について

変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)とは、骨盤と大腿骨の間の軟骨がすり減り、骨同士が当たり痛みが生じる状態をいいます。
若い頃には気付かず、50歳を越えてから自覚症状が出ることが多いです。
日本人は遺伝的に変形性股関節症になる人が多いといわれています。
進行性の病気のため股関節に痛みがある人は病院で診察を受けましょう。

■股関節の柔軟性アップ体操

脚を伸ばして座ります。
片ヒザの下に丸めたタオルを置きます。
太ももを両手で持ち、かかとを支点にして左右にクルクルと回します。
この際に脚を股関節から引っ張るように行います。
10回ほどクルクル回した後、ヒザをトントンと床に打ちつけます。
脚の力を抜いて手の力だけで行うのがポイントになります。
10回ずつを1セットで3回行います。
反対側の脚も同様に行います。

股関節が特に硬い人は、お尻の下に丸めたタオルやクッションなどを置くとやりやすくなります。

硬くなっていた股関節周りの筋肉を手の力でほぐすことで本来の柔軟性が戻ります。