しびれは重篤な病気のサインであることもあるので軽視しないことが大切です。
頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)は加齢などにより首の骨や軟骨が変形して脊髄が圧迫され、しびれなどが起こる病気です。
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は手首の神経の通り道が狭くなることで指のしびれを引き起こす病気です。
鎖骨下動脈狭窄症(さこつかどうみゃくきょうさくしょう)は動脈硬化などによって腕への血流が減少してしびれなどを起こす病気です。




■しびれの原因を見つけにくい理由

・しびれを伴う病気が多いため
・複数の病気が重なっている場合があるため
・症状を医師に伝えることが難しいため

■頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)によるしびれ

頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)とは、加齢などにより首の骨や軟骨が変形して脊髄が圧迫され、しびれや痛み、麻痺などを引き起こす病気です。
脊髄の圧迫が進行した状態で転倒するなどして首に強い衝撃が加わると、脊髄が潰されてしびれどころか手足が麻痺してしまうこともあります。
首の骨が圧迫されているときに転倒すると非常に危険なので、手や足の違和感の症状が出たら専門医を受診することが大切になります。

人間の頭は成人で約5kgもあるため、加齢などにより首の骨はどんどん変形しやすくなっていきます。
変形した骨は重い首を支えるために再生してさらに変形していきます。
するとこの変形した骨によって神経が刺激されてしまう場合があります。
さらに変形が進行して脊髄を圧迫すると頚椎症性脊髄症となり、しびれなどが発生します。

■頚椎症性脊髄症のチェック

両手をまえにまっすぐ出して、10秒間で指をしっかり曲げて伸ばすを何回できるかチェックします。
正常だと約20回前後できます。
この回数が落ちていると頚椎症性脊髄症の疑いがあります。

■手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)によるしびれ

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)とは、手首にある手根管(しゅこんかん)という神経の通り道が何らかの原因で狭くなることで中の神経を締めつけて指のしびれを引き起こす病気です。
進行すると親指の付け根部分の筋肉がやせてしまい、最悪の場合は物が持てなくなる場合もあります。

手の神経には主に親指から薬指の半分までにつながる正中神経(せいちゅうしんけい)と、薬指の半分と小指までにつながる尺骨神経があります。
正中神経は手根管を通っているため、手首の使い過ぎや女性ホルモンのバランスが乱れてむくみが起きたりすると狭くなることがあります。
そのため手根管症候群は妊娠中の人や40歳以上の女性に多く発症するといわれています。

■手根管症候群チェック

手根管症候群は小指にはしびれが起きないのが特徴となっています。
つまようじなどの先が尖ったもので親指から薬指まで軽く刺激を加えます。
最後に小指にも刺激を加え、他の指と感覚に違いがあるかチェックします。
その感覚に違いがあるようだと手根管症候群の可能性があります。

■ファーレンテストによる手根管症候群チェック

胸の前で両手の甲をつけたまま20秒間軽く押し続けます。
このとき腕の高さは肩と同じに保ちます。
20秒間行ってしびれが起きなければ大丈夫です。
しびれや痛みが出たり症状が強くなった場合は手根管症候群の可能性があります。

■ティネルサインによる手根管症候群チェック

手首の内側を指で叩きます。
このときしびれを感じたり症状が強くなった場合は手根管症候群の可能性があります。



■鎖骨下動脈狭窄症(さこつかどうみゃくきょうさくしょう)によるしびれ

鎖骨下動脈(さこつかどうみゃく)とは鎖骨の下を通っている動脈で、心臓から腕へ血液を送る重要な血管です。
鎖骨下動脈が動脈硬化などによって狭くなり、腕への血流が減少してしびれなどを起こす病気が鎖骨下動脈狭窄症(さこつかどうみゃくきょうさくしょう)です。
最悪の場合、腕が壊死して切断してしまうこともあります。

■鎖骨下動脈狭窄症チェック

いつもとは違う腕で血圧を測ります。
左右の腕で血圧の差が30mmHg以上あった場合は、血管に何らかの異常が起きている可能性があります。

■足の動脈狭窄症によるしびれ

動脈硬化が起きている場合、腕ではなく足の血管が狭くなってしまうこともあります。
太ももの動脈が狭くなっている場合に、足の先にしびれを起こすこともあります。
この場合も左右の足の血圧に差が生じることが多いといわれています。

■左右の足の血圧の差チェック

足首から3〜5cm程度つま先側に下がった場所に足背動脈(そくはいどうみゃく)という脈をうつ場所があります。
ここを見つけられたら両手の指を使って軽く押さえ、左右の足の脈の強さに差がないか比べてみます。
左右で脈の強さが違う場合は、どちらかの足の血管に異常がある可能性があります。

■注意すべきしびれ

・変化のあるしびれ
・筋力の低下が現れるしびれ

同じ場所にあってもしびれの程度が強まっていく場合は要注意です。

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