線維筋痛症は全身に激しい痛みが出る病気。脳の不調や心身のストレスが原因

■線維筋痛症(せんいきんつうしょう)について

線維筋痛症(せんいきんつうしょう)とは、全身に激しい痛みが出る病気です。
特に30〜50代の女性に多く、急に発症して慢性化していくことが多いです。
多くはストレスが関係していると考えられています。



■線維筋痛症の痛み方

・飛び上がるような痛み
・ひきつれるような痛み
・ビリビリ電気が走るような痛み
・骨が裂けるような痛み

■線維筋痛症で痛む場所

・筋肉
・腱
・関節
・内臓

天候や季節で痛みが変化します。

■線維筋痛症に伴う症状

・疲労感
・起床時の不快感
・しびれやこわばり
・うつ
・不眠

■線維筋痛症の原因

・脳の不調
・心身のストレス

●脳の不調が線維筋痛症の原因
痛みの詳しい原因は分かっていませんが、脳の不調が考えられます。
痛みは脳で感じますが、脳の方から痛みを抑えるセロトニン・ノルアドレナリン・ドパミンといった物質が関係しています。
線維筋痛症の人は、このシステムに異常を来たし、脳から痛みを抑えるシステムが上手く働かなくなって痛みが強くなると考えられています。
そして痛みが繰り返されているうちに、脳で痛みに対する過敏性が起こってきます。

●心身のストレスが線維筋痛症の原因
多くの場合、心身のストレス背景にあるといわれています。
特に身体的なストレスがいわれています。
ケガ、病気、事故、過労、手術、出産といった肉体に大きな負担がかかってきたときに発症する場合が多くなります。
またその背景に心理社会的ストレスがあります。
人間関係、仕事、家族、生活上のトラブルなどが身体的なストレスとなって線維筋痛症が発症する場合が多くあります。

■線維筋痛症の治療法

・薬物療法
・ストレスのコントロール
・有酸素運動
・行動パターンの見直し
・理学的治療

線維筋痛症の治療は、薬物療法で症状をコントロールすることが基本となります。
薬物療法で約6割の人が改善します。
線維筋痛症の疑いがあるときは、リウマチ科、心療内科、整形外科、ペインクリニックなどが診療科になります。

●薬物療法による線維筋痛症の治療
・神経性疼痛緩和薬(プレガバリン)
 神経性の痛みを緩和します。

・抗うつ薬(デュロキセチン)
 神経伝達物質の調節。

・抗けいれん薬
 筋肉の緊張を和らげ血液循環を改善。

・特別な鎮痛薬
 新薬など。

・漢方薬
 身体のリズムやホルモンの不調を改善。

●ストレスのコントロールによる線維筋痛症の治療
・無理せず休憩をとる
・筋肉の負担を避ける

●有酸素運動による線維筋痛症の治療
・ウォーキング
・水泳
・ラジオ体操

●行動パターンの見直し
同じ事をずっと繰り返し行うことを見直し、筋肉の負担を避けるようにします。

●理学的治療による線維筋痛症の治療
・身体を温める
・筋肉をほぐす

■線維筋痛症治療の名医(2015年7月時点)

国際医療福祉大学 心療内科・リウマチ科 教授
村上 正人(むらかみ まさと)先生