めまいには、急に頭を上げるとクラッとするめまい、フワフワした感じがするめまい、目の前の景色がグルグル回り出すめまいなど、様々なタイプのめまいがあります。
めまいに悩む人の5人に1人は原因不明といわれています。
中には命に関わる危険な病気が潜んでいる場合もあります。
良性発作性頭位めまい症は平衡感覚を司る三半規管に異物が入り込みめまいを引き起こす病気。
椎骨脳底動脈循環不全症は首の後ろを通る椎骨脳底動脈が動脈硬化で障害されめまいなどの症状を引き起こす病気です。



■良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)について

良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)とは、平衡感覚(へいこうかんかく)を司る三半規管(さんはんきかん)に異物が入り込み、めまいを引き起こす病気です。
良性発作性頭位めまい症はめまいの原因の中でも最も多く、めまい全体の4割近くがこの病気だと考えられています。
特徴は頭を動かすと回転性のめまいが起こることです。
三半規管の中に入り込んだ異物が頭を動かすことで移動し、平衡感覚が狂いめまいが生じます。

■椎骨脳底動脈循環不全症(ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜんしょう)について

脳の血液を運ぶ動脈には、首の脇にある太い頸動脈(けいどうみゃく)と首の後ろを通る細い動脈の椎骨脳底動脈(ついこつのうていどうみゃく)があります。
この動脈は、耳の平衡感覚を司る神経や頭部の重要な神経が集まってくるターミナルで、脳幹(のうかん)に血液を送る重要な血管でもあります。

椎骨脳底動脈循環不全症の原因は、加齢や乱れた食生活などによって起こる椎骨脳底動脈の動脈硬化です。
椎骨脳底動脈は首の骨の中を通っています。
そのため頭を左右に振ると骨で血管を圧迫して血流障害が引き起こされ、めまいが発生します。
また脳幹に十分な血液が届かず、平衡感覚の神経に不具合が発生します。
動脈硬化で起こるめまいは、椎骨脳底動脈循環不全症がほとんどです。
めまいで悩んでいる人の約15%は椎骨脳底動脈循環不全症を発症しているといわれています。
放置すると動脈硬化が進行し、脳梗塞を引き起こす危険性が高まります。

脳幹には視覚と味覚に関する神経もつながっています。
椎骨脳底動脈循環不全症になると十分な血液が届かなくなり、視覚や味覚に異常が起こる場合があります。

椎骨脳底動脈循環不全症の治療は、動脈硬化の治療を行いめまいを改善します。

■めまい治療の名医(2015年5月時点)

奈良県立医科大学附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 准教授
山中 敏彰(やまなか としあき)先生
めまいの専門医として20年、延べ5万人以上もの患者を救ってきた、めまい治療のスペシャリストです。

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