尿を溜める膀胱(ぼうこう)などの臓器は、主に筋肉で出来ています。
そのため加齢と共に全身の筋力が衰えてくると、膀胱の機能も低下して様々な尿トラブルが起こりやすくなります。
過活動膀胱は膀胱が過敏に反応して尿意を催してしまう病気です。
HAM(ハム)・HTLV-1関連脊髄症はHTLV-1ウイルスが脊髄に入り込み慢性的な炎症を引き起こし様々な全身症状を引き起こす病気です。
神経因性膀胱は膀胱の周囲の神経に障害が起こり排尿障害が起こる病気です。



■過活動膀胱(かかつどうぼうこう)による尿トラブル

過活動膀胱(かかつどうぼうこう)とは、何らかの原因で膀胱が過敏に反応し、膀胱に尿が十分に溜まっていないのに尿意を催してしまう病気です。
40代以上の7人に1人は過活動膀胱に悩んでいるといわれています。
過活動膀胱の原因は様々ですが、最も大きな発症因子といわれているのが加齢です。
特に女性の場合は加齢に加え、閉経によって女性ホルモンが減少して膀胱や骨盤低筋(こつばんていきん)という尿道を支える筋肉の力の低下があります。
すると本来閉まっていなければいけない尿道が緩み、尿の一部が入り込んでしまうことで尿意として伝わってしまいます。

■HAM(ハム)による尿トラブル

HAM(ハム)はHTLV-1関連脊髄症といい、人の白血球に感染するウイルスのHTLV-1というウイルスが起こす厚生労働省指定の難病の一つです。
HAM(ハム)の患者数は3000人程で、非常に稀な病気です。
詳しいメカニズムは分かっていませんが、感染している人の1%未満という確率で発症します。
このウイルスが血液を通じて背骨の中を通る脊髄に入り込み、慢性的な炎症を引き起こし様々な全身症状を引き起こします。
脊髄の中でも膀胱機能に関わる場所に炎症が起こってしまうと脳と連絡が上手く取れなくなり、膀胱や尿道の動きを司る神経が次第に緊張状態になってしまいます。
すると尿が十分に溜まっていなくても膀胱の神経が過剰に反応し、すぐに尿意として感じてしまいます。
さらに今度は尿を出そうとしても尿道の神経も緊張しているため十分に出口が開かず、排尿できる量も少量になってしまいます。
その結果、尿意を感じてしまうもののトイレでは少ししか尿が出ないという悪循環に陥ってしまいます。
脊髄のダメージによって起こる頻尿に加え、便秘やつまづきの症状も同時に現れることがあります。

■頻尿改善法

男性の場合は、便座に座って少しいきみながら排尿します。
座ることで腹圧がかあkり、膀胱に溜まった尿をしっかり押し出せます。
女性の場合は、膀胱のある下腹部を少し押し揉みながら排尿します。
下腹部を押し揉みすることによって膀胱への圧力がかかり、尿をしっかり押し出せます。

■神経因性膀胱(しんけいいんせいぼうこう)について

何らかの原因で膀胱の周囲の神経に障害が起こると、膀胱自体の収縮機能が悪くなります。
膀胱に尿が溜まっているが機能的に尿を押し出せなくなり、スムーズに排尿できなくなり時間がかかるようになります。
また尿を出し切れなていないため残尿感を感じたりします。

■尿トラブル治療の名医(2015年5月時点)

愛知県大府市
国立長寿医療研究センター 泌尿器科 手術・集中治療部長
吉田 正貴(よしだ まさき)先生
全国の医師が治療の基本とする診療ガイドラインの作成に携わった泌尿器科屈指のエキスパートです。

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