ふるえには生理的なふるえ、緊張からアドレナリンが分泌されることにより起こるふるえ、病気によるふるえなどがあります。
緊張やストレスからくるふるえには、白子やカツオブシなどの核酸を含む食べ物や深呼吸、開き直りが効果的です。
本態性振戦によるふるえには運動が効果的です。




■ふるえのメカニズム

人間は、手に限らず身体のある部分を動かす際にその周りの筋肉を収縮させています。
しかし一定の位置に留めようとすると、色々な筋肉が力を出し合い拮抗している状態になります。
これは綱引きをしているような状態で、目に見えないレベルの細かなふるえが起こります。
高齢者がふるえやすくなるのは、筋肉の綱引きのバランスの乱れが原因といわれいます。

■緊張がふるえの原因

ふるえの原因は意識して緊張することにあります。
ふるえるといけないという意識が、余計にふるえを増強させてしまいます。

■白子で緊張をおさえる

白子には緊張を和らげてくれる核酸という物質が豊富に含まれています。
白子の核酸には脳の神経を整える働きがあります。

●核酸を含む食べ物
・白子
・じゃこ
・カツオブシ
・煮干し
・納豆(大豆類)

大一番の前日に食べると、次の日に緊張をほぐす効果が期待できます。

■アドレナリンとふるえの関係

アドレナリンは脳が感情の高まりを感じると分泌されます。
脳の視床下部にストレスなどの刺激が入ると、交感神経を通して副腎からアドレナリンが分泌されます。
アドレナリンが分泌され心拍数が上昇するなどすると、自律神経が身体を上手くコントロールできなくなってしまいます。
つまり恐怖・感動・怒りなど感情が高ぶる状況でふるえが顕著になるのはそのためです。



■寒いときのふるえ

アドレナリンが出ると筋肉を収縮させます。
細かくふるえることで熱を発生させ防御姿勢をとります。
そのためにふるえが起こります。

■ふるえ対処法

・深呼吸
・開き直り

深呼吸をして横隔膜を動かすことにより、副交感神経が優位になりリラックス効果が期待できます。

■パーキンソン病によるふるえ

パーキンソン病とは、神経を司る脳の黒質(こくしつ)という部分の神経細胞が減少し、脳から全身に出される運動の指令がうまく伝えられなくなる病気です。
何もしていない安静時にふるえ出すのが特徴となっています。
他にも筋肉がこわばり歩きにくくなったり、ひどい場合は寝たきりになることもあります。
またパーキンソン病のサインとして表情が乏しくなるということもあります。

●パーキンソン病の治療
投薬療法が一般的ですが、黒質の神経細胞の減少を止める薬はないため完治させる治療法はありません。

■本態性振戦(ほんたいせいしんせん)によるふるえ

本態性振戦(ほんたいせいしんせん)とは、原因不明のふるえをいいます。
発症の詳しい原因は分かっていませんが、脳から末端の神経回路に何らかの異常が起きていると考えられています。
また生理的なふるえの原因でもアドレナリンが関係しているともいわれています。
本態性振戦は、特定の行動をしようとすると細かくふるえが起こります。
それ以外の症状はないものの、日常のあたりまえの行動ができなくなることが多いです。

●本態性振戦の治療
ドリルで頭蓋骨に穴を開けて電極を挿入して刺激を与えます。
しかし高齢者への負担が大きいため、あまり行われないのが現状です。
また投薬での治療もありますが完治には至りません。

●超音波収束装置による治療
超音波収束装置は2015年2月時点で臨床研究中の治療法です。
MRIを見ながら病巣に超音波を当てることで、脳が過剰に反応している部分に集中敵に刺激し治療します。
開頭の必要がなく患者の意識を保ったまま行えるため、ふるえが安定していくのを確認しながら行うことができます。

■運動で本態性振戦を予防

筋肉をつけるということより、身体を動かす神経を鍛えることが大切になります。