胸焼けに悩んでいる人の3分の1は食道に炎症がありますが、3分の2の人には炎症がないとされています。
逆流性食道炎による胸焼けは、胃と食道の間の噴門が開きやすくなり胃酸が逆流して食道の粘膜が炎症を起こす病気です。
過敏性食道による胸焼けは、ストレスなどが原因となって通常感じない逆流を過敏に感じ、胸焼けと感じとってしまいます。



■逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)による胸焼け

逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)は、加齢などが原因で胃と食道の間で弁の役割をしている噴門(ふんもん)が開きやすくなり、胃酸が逆流して食道の粘膜が炎症を起こす病気です。
食事の度に胃から食道へ胃酸が逆流し、食道の壁を刺激し続けて食道の粘膜が炎症を起こしてしまいます。
この炎症が胸焼けや胸の違和感といった症状を引き起こします。
胸焼けの原因の多くが逆流性食道炎の炎症によるものといわれています。

■過敏性食道による胸焼け

健康な人でも1日数十回は多少の胃酸が食道へ逆流しています。
胃酸が逆流する回数は、1日24時間で平均73回にもなります。
逆流している時間は、逆流1回につき平均44秒になります。
この程度の逆流は正常で、胸焼けを感じることはほとんどありません。
しかし食道が何らかの原因で過敏になっていると、ちょっとした逆流にも反応して胸焼けととらえてしまいます。
これが過敏性食道の状態になります。

■ストレスが過敏性食道の原因

私達の脳の視床下部と呼ばれる部分からは、痛みを感じにくくするセロトニンというホルモンが分泌されています。
正常にセロトニンが分泌されていれば、多少の逆流による刺激では痛みを感じることはありません。
しかしストレスを受け続けているとセロトニンの分泌が減少し、食道は刺激に対して常に敏感な状態になってしまいます。
すると通常は感じない程度の胃酸の逆流でも、痛みとして感じるようになってしまいます。

■ストレスと胸焼けの悪循環

ストレスから胸焼けを感じやすくなり、胸焼けがあるからそれがストレスになります。
ストレスと胸焼けの悪循環が起きやすくなります。

■胸焼けの原因チェック法

食後に横になってみます。
逆流性食道炎の人は、胃酸がたくさん出ている食後に横になると胸焼けが出やすくなります。
過敏性食道の人は、噴門の機能は正常なので横になってもあまり胸焼けを感じません。

■インピーダンス検査

特殊なカテーテルを鼻から挿入し、食道と胃の状態を記録します。
カテーテルには6つのセンサーがあり、胃の内容物が食道へ上がってきたときに電気抵抗の変化によってそれを感知します。

■胸焼け・胃腸障害の名医(2014年12月時点)

国立国際医療センター消化器内科 医長
秋山 純一(あきやま じゅんいち)先生

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