膠原病の疑いがある症状が出たときは、早目に専門医を受診して正確な膠原病の診断と膠原病の治療を受けることが大切です。
膠原病は遺伝的な要因も関与しているので近親者に膠原病の人がいる場合は注意が必要です。
代表的な膠原病には、関節リウマチ 、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性筋炎・皮膚筋炎、強皮症などがあります。




■膠原病(こうげんびょう)について

膠原病(こうげんびょう)とは一つの病気ではなく、共通の特徴を持つ二重ほどの病気の総称をいいます。
膠原病は全身にある細胞と細胞を結びつけている組織などに炎症がおきるものです。
炎症は全身に様々ですが、特に関節・皮膚・血管などで起こります。
早く膠原病の症状に気付いて治療を受けることが大切です。

■膠原病の症状

・関節の痛みや腫れ
・発熱
・リンパ節の腫れ
・冷たいものを触ると指先が白くなる
・発疹
・筋肉痛や筋力の低下
・むくみ
・口や目の乾き

■膠原病の原因

膠原病がどのようにして起きてくるのか詳しくは分かっていません。
膠原病は、本来自分を守ってくれるはずの免疫細胞が、自分の体の中にある特定の組織を敵とみなして攻撃してしまうという自己免疫疾患と考えられています。

■代表的な膠原病

・関節リウマチ
・全身性エリテマトーデス
・シェーグレン症候群
・多発性筋炎・皮膚筋炎
・強皮症(きょうひしょう)

■全身性エリテマトーデスについて(代表的な膠原病)

全身性エリテマトーデスとは、全身の臓器に炎症が起きて様々な症状を起こす病気です。
発症のピークは20代~30代で、妊娠可能な女性に多い疾患です。
全身性エリテマトーデスの症状としては、関節のこわばりや痛み、発熱、発疹、むくみなどがあります。

●蝶形紅斑(ちょうけいこうはん)
鼻・両頬に対称に赤い紅斑の症状が現れます。
紫外線がこの病気の発症に関わっているといわれています。
それ以外に、感染、妊娠・出産、手術、薬などが発症のきっかけになっています。

●全身性エリテマトーデスの治療法
治療はステロイドが中心になります。
ステロイドが単独で効かない場合は、免疫抑制薬を併用します。
生物学的製薬(ベリマブノ)が臨床試験中(2014年11月時点)です。



■シェーグレン症候群について(代表的な膠原病)

シェーグレン症候群は40代~60代の女性に多く発症する病気です。
症状としては、口や目の乾燥、関節の痛み、耳の前の腫れ、微熱、発疹などがあります。

●シェーグレン症候群の治療法
乾燥症状には、唾液分泌促進薬や点眼薬を用います。
臓器の障害には、ステロイドや免疫抑制薬を使用します。
生物学的製薬(アバタセプト)が臨床試験中(2014年11月時点)です。

■多発性筋炎・皮膚筋炎について(代表的な膠原病)

多発性筋炎・皮膚筋炎は40代~60代の女性に多く発症する病気です。
多発性筋炎の症状としては、筋肉に炎症が起き、筋力の低下や筋肉痛があります。
間質性は胃炎を合併することが多く、息切れや咳の症状が起こることもあります。
皮膚筋炎の症状としては、上まぶたが赤紫色になったり、手指の関節・ヒジ・ヒザが赤くなったり、粉を吹くことがあります。

●多発性筋炎・皮膚筋炎の治療法
ステロイドや免疫抑制薬が基本となります。
これが効かない場合は、免疫グロブリン大量療法が使われます。
治療が一段落して落ち着いたら、筋力アップのためにリハビリをすることがあります。

■強皮症(きょうひしょう)について(代表的な膠原病)

強皮症(きょうひしょう)とは皮膚が硬くなる病気ですが、皮膚だけが硬くなるのではなく臓器全てが硬くなってきます。
早期には冷たい物に触れると指が白くなるレイノー現象が起こります。
皮膚の繊維が硬くなってくると手のむくみや皮膚が硬くなってきます。
進行すると食道や肺が硬くなったり、心臓や腎臓の機能低下もみられます。

●強皮症の治療法
ステロイドや免疫抑制薬が中心となります。
血流障害がみられるので血管拡張薬も使われます。
プロスタグランジン製剤などがあります。

■膠原病の名医(2014年11月時点)

教授 内科 膠原病・リウマチ
住田 孝之(すみだ たかゆき)先生
膠原病やリウマチの診療と治療のエキスパートです。

■膠原病について

■慢性関節リウマチについて!滑膜切除術

■関節リウマチの治療と予防法!関節リウマチの早期発見のポイント

■変形性関節症の治療法!関節リウマチとの違い、ヘバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症

■リウマチ性脊椎炎について!原因、症状、治療法を紹介