ドライアイは目が乾いて目の表面に傷が付く病気です。

■涙の働き

目の表面は、黒目の部分が角膜(かくまく)で白目の部分が結膜(けつまく)となっています。
角膜も結膜も一番表面は粘膜になっていて傷付きやすくなっています。
そのため涙の薄い層が全体を覆い目の表面を保護しています。
涙は瞬きの度にまぶたの方から繰り返し分泌されています。
涙は水が中心ですが、この中にムチンという物質が含まれています。
ムチンはぬめりを作る物質で、瞬きの時にまぶたと目の表面の摩擦をやわらげる働きがあります。
また膜型ムチンがあることで水分を目の表面になじませています。
そのおかげで涙は目の表面全体に均一に広がっています。
涙の一番表面には油があり、涙の蒸発を防いでくれています。



■ドライアイの症状

・目の乾き
・目がごろごろする
・目の疲れ
・涙が出る
・目の痛み
・目のかすみ
・目を開けていられない

■涙の量が減る原因(ドライアイの原因)

・加齢
・ホルモンの変化
・シェーグレン症候群

ドライアイになると涙の分泌量が減ってしまいます。
涙の量が減る原因の多くは加齢です。
涙の水分を分泌する涙腺(るいせん)の働きが、加齢によって衰えてしまいます。
またこの涙腺はホルモンの変化に影響があるため、更年期以降の女性にドライアイが多いといわれています。
全身の病気のシェーグレン症候群により、涙腺が障害されてドライアイが引き起こされることもあります。

■涙の層が壊れる原因(ドライアイの原因)

・パソコン・エアコン・コンタクトレンズ
・油の分泌不足
・ムチンの異常

●パソコン・エアコン・コンタクトレンズが原因
パソコン作業中に画面を見続けることで瞬きの回数が減ってしまい、涙が蒸発されやすくなってしまいます。
エアコンは空気の乾燥や直接風が目に当たることで涙が蒸発しやすくなってしまいます。
コンタクトレンズは、涙の均一な広がりを崩しやすく、瞬きをすることでコンタクトレンズと目が摩擦で傷付きやすくなります。

●油の分泌不足が原因
油が不足すると涙が蒸発しやすくなるので、涙の層が壊れやすくなってしまいます。
油が分泌される腺はまつ毛の生え際にあり、この腺が加齢によって分泌が低下します。
また若い人では、まつ毛の内側にアイメークをすることで腺が塞がれてしまうこともあります。

●ムチンの異常が原因
様々な原因でムチンの分泌が減少すると、涙の層が安定しなくなります。
特に膜型ムチンが十分作られなくなると、涙の表面に水が乗らない状態になって目が乾いてしまいます。



■BUT短縮型のドライアイ

目を開けてしばらくすると目がすごく痛くなってしまうのが特徴です。
瞬きをせずに開けていられるのが5秒以内で、若い人に多く発症しています。

■ドライアイの検査

・涙の量の検査
・BUT検査
・目の表面の検査

■ドライアイの治療

ドライアイの治療は、目薬が中心となります。

・人工涙液、ヒアルロン酸(ドライアイの治療)
 涙の量を補います。

・ジクアホソルナトリウム(ドライアイの治療)
 ムチンや水を増やす働きがあります。

・レバミピド(ドライアイの治療)
 ムチン以外に粘膜を守る働きがあります。

■ドライアイ対策

●パソコンのドライアイ対策
・こまめに休憩をして、積極的に瞬きをする
・画面を見下ろす位置にする

●エアコンのドライアイ対策
・空調の風を直接目に当てないようにする
・加湿器を上手く使い湿度を上げる

●コンタクトレンズのドライアイ対策
・レンズを清潔に保つ
・使用時間を短くし、眼鏡も併用する
・定期検査を受ける

●ストレスを溜めない
緊張すると涙が出にくくなり、リラックスすると涙が出やすくなります。
そのためストレスを溜めないようにすることもドライアイ対策に大切です。

●適度な運動をする
適度な運動をすると涙の分泌量が多くなります。

●まぶたを温める
まぶたを温めるとドライアイの予防につながります。

■ドライアイの名医(2014年11月時点)

東邦大学 教授 眼科
堀 祐一(ほり ゆういち)先生
ドライアイの診療や涙に関係する研究のエキスパートです。

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