間質性肺炎の早期発見のポイントは、小さく乾いた咳・なかなか治らずしつこい・咳が動くと多く出る。
肺炎球菌性肺炎の早期発見のポイント・湿った咳・咳と同時に起こる体のだるさ、食欲不振、色のついたタン。
肺結核の早期発見のポイントは、2週間以上続く乾いた咳・除々に重くなり頻度が増える・咳に加えて体重の減少、食欲不振、微熱があるなどです。




■間質性肺炎(かんしつせいはいえん)について

間質性肺炎(かんしつせいはいえん)とは、肺の中で空気を取り込む肺胞(はいほう)を包んでいる間質(かんしつ)と呼ばれる部分が厚くなり、肺の機能が低下する病気です。
進行すると呼吸ができなくなり死に至ることもあります。
間質性肺炎はカゼなどを併発すると一気に症状が悪化し、最悪の場合は数日で死に至ることもあります。
間質性肺炎によって一度硬くなってしまった間質は通常元には戻らないといわれているため、何よりも早期発見が大切となっています。

■間質性肺炎の特徴

間質性肺炎の咳は、タンがからまない乾いた咳が特徴とされています。
初期では軽い咳しか出ず、レントゲンでも見つからないことがある発見しにくい病気ともいわれています。
間質性肺炎の原因は、まだはっきりとは分かっていませんが、カビ、粉塵、タバコの煙、薬のアレルギー反応ともいわれています。

■間質性肺疾患(かんしつせいはいしっかん)

・間質性肺炎
・肺繊維症
・肺胞微石症
・肺胞蛋白症

間質に異常が出る病気は間質性肺炎以外にも多くあり、それらをまとめて間質性肺疾患(かんしつせいはいしっかん)と呼ばれています。
日本での間質性肺疾患の患者数は約3万8000人で、年間死亡者数は約1万1500人と3割ほどの人が亡くなっています。
間質性肺疾患の大部分が間質性肺炎になっています。

■間質性肺炎の早期発見のポイント

・小さく乾いた咳
・なかなか治らず、しつこい
・咳が動くと多く出る

いつもと違う咳、いつもと違う症状、いつもより変に長い咳の時は、専門医を受診しましょう。
咳には死に至る病気が隠れている場合もあります。



■マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎とは、マイコプラズマという菌で起こる肺炎です。
初期にはタンが出ずに、乾いた咳になることが多いです。

■肺炎球菌性肺炎(はいえんきゅうきんせいはいえん)について

肺炎球菌性肺炎(はいえんきゅうきんせいはいえん)とは、肺炎球菌という細菌が肺の中に入り込み、過労や寝不足などで免疫力が低下した時に炎症を起こす病気です。
日本人の死因第3位の肺炎の中でも、その原因の3割が肺炎球菌性肺炎となっています。
重症化しやすく、最悪の場合は1週間で死に至ることもあります。
肺炎球菌性肺炎の患者数は、冬に増加します。
免疫力の弱い幼児と60代以上の高齢者が特に危険とされています。

■咳反射

通常、のどや気管支などにあるセンサーが外部から入ってきた異物を感じると、その刺激が脳にある咳中枢に伝わります。
すると異物を外に出すように咳中枢からのどなどの筋肉に指令が送られて咳が出ます。
これを咳反射といいます。
しかし高齢になるにつれて咳中枢の感覚が鈍くなり、のどの筋力が低下することで咳が小さくなり頻度も減少してきます。

■肺炎球菌性肺炎の早期発見のポイント

・湿った咳
・咳と同時に起こる体のだるさ、食欲不振、色のついたタン

高齢者は咳が小さく自覚が無い場合もあるので、周りの人が気付いてあげることが大切です。
咳と同時に体のだるさや食欲不振などの症状が起こり、色のついたタンが出る場合も肺炎球菌性肺炎の疑いがあります。

●肺炎球菌ワクチンで肺炎球菌性肺炎を予防
肺炎球菌性肺炎のリスクを下げるには、肺炎球菌ワクチンの摂取が有効とされています。
H26年の10月から65歳以上の人を対象に割安で定期接種が行われています。
摂取してから効果が出るまでに1ヶ月ほどかかります。

■肺結核について

肺結核とは、結核患者の咳などから空気感染によって結核菌が肺に入り込んみ、肺胞内で増殖して炎症を引き起こす危険な病気です。
結核菌は日本人の約6人に1人がすでに感染しているといわれています。
結核菌に感染しても直ぐには発症しません。
そのまま体内にとどまり、ストレスや不規則な生活、老化などで免疫力が低下すると発病します。
今でも毎年2万人が新たに肺結核を発症し、1年間で約2,000人が亡くなっています。
肺結核は初期症状がカゼと似ていることもあり、若い患者は見逃される場合があります。

■肺結核の早期発見のポイント

・2週間以上続く乾いた咳
・除々に重くなり頻度が増える
・咳に加えて体重の減少、食欲不振、微熱がある

咳が初期症状となる危険な肺の病気を早期発見して早期治療を行うためには、自分の体をよく知る主治医を見つけて咳以外の多くの情報を伝えることも大切です。

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