心不全は早期発見して適切な治療を受けることによって辛い症状が出ないようにすることも可能です。
心不全は気付かないうちに進行していきます。
心不全のリスクが高まる40歳以上の人は、一度は心不全の検査を受けた方がよいです。
高血圧の人は少なくても年1回は心不全の検査を受けた方がよいです。




■心不全(しんふぜん)について

心不全(しんふぜん)とは、心臓の機能が衰えた状態をいいます。
軽症の人では日常生活に支障が出ないため、医療機関を受診しない人が多くいます。
心不全で亡くなってしまう人の半数は、心室細動などの危険な不整脈が原因となっています。
心不全は再発しやすいという特徴があります。
急激な悪化は急性増悪といわれ、これを繰り返していくこと心不全が重症化してしまいます。
この急性増悪を防ぐことが大切になってきます。

■心不全の症状

・坂道や階段で息切れする
・手足が冷たい
・日中のトイレの回数や量が減少
・倦怠感
心臓が血液を十分に送り出されないことによって起こる症状です。

・体重が1週間で2~3キロ増加する
・むくみ
・夜間に呼吸が苦しくなる
・夜間に咳が出る
・食欲不振
全身・肺から心臓に戻る血液が停滞することによって起こる症状です。

■拡張不全と収縮不全

全身の血液を送り出す働きをしている左心室の収縮の機能が低下してしまいことを収縮不全といいます。
血液を取り込む拡張期に心臓が広がらず、血液が十分取り込まれず血液が出て行きにくくなってしまうことを拡張不全といいます。
拡張不全の人が心不全の4割を占め、患者数は年々増加しています。
拡張不全は高齢者で身体活動量の低い人に多いという特徴があります。
拡張不全は症状に気付きにくく、収縮機能が正常に保たれているので見過ごされやすいので注意が必要といわれています。



■心不全の重症度

1:無症候性  日常生活で症状なし
2:軽症    比較的強い動作で症状が現れ、階段や坂道などで息切れする。
3:中・重症  軽い動作で症状が現れ、平地の歩行などで息切れする。
4:難治性   安静時にも症状が現れ、洗面やトイレで息切れする。

心臓のポンプの機能が低下すると、その危機を察知して食い止めようとする働きが起こってきます。
例えば、心臓の拍動回数を増やして心臓の送り出す血液を増やしたり、心臓の収縮力を増強させたりします。
さらには心臓を拡大させてポンプとしての大きさを広げて心臓に取り込まれる血液量を増やし、1回の拍動で送り出す血液量を増やすといったことで補う働きが出てきます。
上手くいっている間は心不全の症状はでませんが、長い間続くと心臓に過剰な負担が加わっていきます。
それによって心臓の機能が障害され、心不全の悪循環に陥っていき重症化していきます。

■心不全の検査

・胸部X線  肺の病気の有無を検査します。
・心電図   心筋梗塞などの病気や不整脈の有無、心臓肥大の有無を検査します。
・心エコー  心臓の機能を詳細に検査します。
・血液検査(BNP検査)  血液から心不全を検査します。

■心不全悪化の原因

・塩分や水分制限を守らない
・感染症(カゼ、インフルエンザなど)
・治療薬服用を守らない
・不整脈
・過労
・ストレス

■心不全になりやすい人

・心臓病がある人(心筋梗塞、弁膜症、心筋症)
・高血圧の人
・高齢者
・女性
・他の病気(肥満、糖尿病、心房細動、慢性腎臓病、睡眠時無呼吸症候群)

■心不全の名医(2014年11月時点)

国立循環器病研究センター 部長 循環器内科
安斉 俊久(あんざい としひさ)先生
心不全の診断や治療の名医です。

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