細胞の5%以上を脂肪が占めると脂肪肝と診断されます。
脂肪肝にはアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝があります。
脂肪肝を放置すると非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)になり、さらに進行して肝硬変や肝臓癌に進行する場合もあります。
脂肪肝の多くは生活習慣の改善で改善できます。




■肝臓について

肝臓は脂肪を溜めやすい臓器で、明らかな肥満がなくても肝臓に脂肪が溜まってしまうことがあります。
細胞の5%以上を脂肪が占めると脂肪肝と診断されます。
肝臓は人体最大の臓器で体の中心の右側にあり、成人では1200g~1500gもの重さがあります。

■肝臓の特徴

・修復・再生する能力が高い
・病気になっても初期のうちは自覚症状がない

■肝臓の主な働き

・代謝
 食物の栄養を体に必要な物質にかえます。

・解毒
 体内の有害物質を無毒化します。

・胆汁の生成
 消化液の一種である胆汁を作ります。

■脂肪肝について

脂肪肝には大きく分けて2つあり、アルコール性と非アルコール性に分けられます。
アルコールを多く摂ると、脂肪肝から肝硬変や肝臓癌に進行する恐れがあります。

■NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)

これまで非アルコール性脂肪肝は放置しても問題ないといわれていましたが、中には放置すると肝炎になって非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)になるタイプがあるということが分かってきました。
NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)はその後、肝硬変や肝臓癌に進行することも分かってきています。
脂肪肝になっても自覚症状はありませんが、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)になっても自覚症状はありません。
非アルコール性脂肪性肝の人は1500万人~2000万人いるといわれています。
そのうち10%~20%がNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)に進行してきます。
さらに10年ほどでNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の5%~20%が肝硬変になり、さらに一部の人は肝臓癌になることが分かっています。



■脂肪肝の原因

・果物の摂り過ぎ
・間食のし過ぎ
・生活習慣病
・歯周病

●果糖の摂り過ぎが脂肪肝の原因
果物には果糖というものが多く含まれていて、過剰に摂取すると肝臓で中性脂肪になってしまいます。
また多くの清涼飲料水にも果糖が多く含まれているため、摂り過ぎると脂肪肝になる恐れがあります。

●間食のし過ぎが脂肪肝の原因
間食も脂肪肝の原因になりやすいといわれています。
一度の量が少なくても、間食の回数が増えると肝臓に中性脂肪が溜まってきてしまいます。

●生活習慣病が脂肪肝の原因
脂肪肝の背景には、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病があることが分かっています。
肥満の人は食べ過ぎの傾向があり、高血圧の人は血圧を上げるホルモンが肝臓の繊維化を促すと考えられています。
また運動の習慣がない人は肝臓の中性脂肪を消費しにくくなり、溜め込んで脂肪肝になりやすくなります。

●歯周病が脂肪肝の原因
歯周病がある人は感染症を起こしやすく、歯の周りの歯周ポケット入った毒素によって肝臓が炎症を起こすことがあります。

■脂肪肝の診断

・超音波検査
・MRI検査

■脂肪肝の治療

軽度の脂肪肝であれば適切な生活習慣の改善で多くは改善できます。

■脂肪肝などの肝臓病の名医(2014年9月時点)

横浜市立大学 教授 消化器内科
中島 淳(なかじま あつし)先生
脂肪肝などの肝臓病の診断や治療のエキスパートです。

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