骨粗しょう症の予防には日頃から食事と運動によって骨や筋肉を丈夫にすることが重要。
骨の強さは骨密度と骨質が関係しています。
骨の強さを保つのに欠かせない骨質は骨の材料であるコラーゲンが関係しています。
骨粗しょう症の治療法には、食事療法、薬物療法、運動療法があります。




■骨の強さ

これまで骨の強さは骨密度(こつみつど)と考えられていましたが、実は骨密度だけではなく骨質(こつしつ)も関係していることが分かってきています。
骨密度は成長期に高くなっていき20代にピークを迎え、その後年齢と共に低下していきます。
特に女性は50代を境に骨密度が急速に低下していき、骨折を起こしやすくなってしまいます。
70代の女性では、2人に1人が骨粗しょう症というデータもあります。
骨の強さは、骨密度が70%に対して骨質が30%の割合で関わっていると考えられています。

■骨密度(こつみつど)

私達の骨には、骨を壊す破骨細胞(はこつさいぼう)と骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)があります。
破骨細胞は古くなった骨を壊しますが、これを骨吸収(こつきゅうしゅう)といいます。
骨芽細胞は新しい骨を作っていきますが、これを骨形成(こつけいせい)といいます。
この2つの働きが絶えず繰り返されています。
2つの働きがバランス良く保たれていれば、骨は丈夫で健康な状態を維持できます。
しかし骨粗しょう症ではバランスが崩れて、骨を作る骨形成の働きよりも骨を壊す骨吸収の働きの方が大きくなってしまいます。
そのため健康な骨に比べてスカスカの状態になり、骨密度が低下してしまいます。

■骨質(こつしつ)

骨の強さを保つのに欠かせない骨質は、骨の材料であるコラーゲンが関係しています。
骨を鉄筋コンクリートに例えると、コラーゲンは鉄筋の部分になり、カルシウムなどのミネラルがコンクリートの部分になります。
コラーゲンがきちんとつながることで鉄筋の部分は強くしなやかになり、コンクリート部分がしっかりと支えられて丈夫な建物になります。
しかしコラーゲンがきちんとつながっていないと鉄筋の部分が弱くなり、コンクリートの部分がしっかりしていても建物の強度は弱くなってしまいます。
骨質は骨の強さに大きく関係していて、骨質が低下するとカルシウムをいくら摂っても骨は弱くなってしまいます。



■骨粗しょう症の危険度判定

(体重-年齢)×0.2
高危険:-4未満
中危険:-4~-1未満
低危険:-1以上

体重が軽くなるほど骨粗しょう症の危険度が上がります。

■骨粗しょう症になりやすい原因

・閉経
・痩せ型
・過度のダイエット
・家族に骨粗しょう症の人がいる
・喫煙
・過度の飲酒
・ステロイド薬
・病気
 関節リウマチ、糖尿病、慢性腎臓病、動脈硬化

■骨粗しょう症の予防

骨粗しょう症の予防のためには、日頃から食事と運動によって骨や筋肉を丈夫にすることが大切になります。

■骨粗しょう症の治療法

骨粗しょう症の治療法には、食事療法、薬物療法、運動療法があります。

●食事療法(骨粗しょう症の治療法)
・カルシウム:骨の材料になります
・ビタミンD:カルシウムの吸収を助けます
・ビタミンK:骨形成を促進します

・カルシウムを多く含む食材
  乳製品、魚、大豆製品、小松菜
・ビタミンDを多く含む食材
  サケ、うなぎ、さんま、いわし(丸干し)、干ししいたけ
・ビタミンKを多く含む食材
  納豆、小松菜、ホウレンソウ、ニラ、ブロッコリー

●薬物療法(骨粗しょう症の治療法)
・骨を壊す働きを抑える薬
  ビスホスホネート薬、SERM、デノスマブ(年に1回注射)
・骨をつくる働きを助ける薬
  副甲状腺ホルモン薬
・骨代謝のバランスを整える薬
  活性型ビタミンD3薬

●運動療法(骨粗しょう症の治療法)
例)片足立ち、スクワット
骨密度の低下を防ぎ、転倒予防の効果があります。
ひざをつま先よりも前に出さないように行います。
出来ない場合はテーブルなどにつかまって行います。

■骨粗しょう症の名医(2014年8月時点)

鳥取大学 教授
萩野 浩(はぎの ひろし)先生
リハビリテーション・整形外科の分野で骨粗しょう症の診断と治療のスペシャリストです。

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