■手と指のしびれと痛みが起こる病気

・変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)
・腱鞘炎(けんしょうえん)
・手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
・背骨の病気
・脳卒中

変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)は、骨や関節の変形が特徴で、年齢が高くなるにしたがって頻度が高くなっていきます。
痛みを伴う時期は、40~60歳くらいの女性に多くみられます。
腱鞘炎(けんしょうえん)と手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は、40~60歳に発生のピークがある典型的な病気です。



■手と指の病気の原因

・加齢
・指の使い過ぎ
・女性ホルモンの影響

■手と指の仕組み

私達の手の指の骨は27個もあります。
骨と骨のつなぎ目が関節になり、手にはたくさんの関節があります。
指を動かすときは、筋肉と共に腱が働いています。
腱は腕の筋肉から伸びていて、手首から指を通って指先の骨につながっています。
筋肉が収縮すると腱が動いて指が曲がってきます。
腱は腱鞘(けんしょう)という鞘(さや)のような物で覆われています。
腱鞘は2種類あり、一つは腱を覆うようにあり、腱がスムーズに動くように潤滑油のようなものが含まれています。
もう一つの腱鞘は、腱が骨から浮き上がらないようにバンドで留めるような働きをしています。

■変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)について

変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)は、指の関節に変形があることが最大の特徴です。
手の平の中にある関節はあまり変形せず、指の中の関節は大きく変形して太くなったり、曲がってしまったり、指の骨のところに硬い結節(けっせつ)ができたりします。
軟骨が硬くなったり、骨も削れてきたり、靭帯が緩んでしまったりして変形が出てきます。
指では第一関節や第二関節に変形が起こり、親指では手首い近いCM関節というところに変形が起こりやすいという特徴があります。

指の第一関節と第二関節に起こる初期症状としては、朝の指全体のこわばり感が起こります。
CM関節に起こる初期症状としては、握った時やつまんだ時に痛みが起こります。

■腱鞘炎(けんしょうえん)について

腱鞘炎(けんしょうえん)になると、腱の周りに炎症が起こり腱がなめらかに滑ることができなくなり「ばね指」の症状が起こります。
ばね指とは、いったん指を曲げると伸ばす時ににカクンと引っかかるような動きにくさを感じる症状をいいます。
ばね指はどの指にも起こりますが、親指に多く起こります。



■手根管(しゅこんかん)について

手の平の付け根には、手根管(しゅこんかん)というトンネルのような部分があります。
手根管には正中神経(せいちゅうしんけい)という神経が通っています。
この正中神経は、親指・人差し指・中指・薬指の片側までを司っている神経です。
手根管は手首の骨と靭帯い囲まれた部分で、この中には正中神経の他に複数の腱が通っています。
腱を覆っている膜が、指の使い過ぎなどが原因で炎症を起こして腫れてしまうと、正中神経が圧迫されて指にしびれや痛みを感じます。

■手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)の主な特徴

●親指から薬指の親指半分側にしびれ
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)は、親指から薬指の親指半分側にしびれが起こる特徴があり、薬指の小指側と小指にはしびれが起こりません。

●明け方に症状が強くなる
明け方にしびれがひどくなる特徴もあります。
明け方は手足がむくみやすい時間帯のため、手根管の中の腫れが強くなりやすくなります。

●手を振ると楽になる
手根管症候群の場合、手を振ることによってしびれが一時的に楽になる特徴があります。

●洋服のボタンがかけにくい
手根管症候群になると親指の付け根にある親指を動かすための大切な筋肉が麻痺してしまいます。
このためボタンを付けたり、細かな物を拾ったりすることが出来なくなってしまいます。

■手根管症候群になりやすい人

・糖尿病の人
・甲状腺の障害がある人
・透析療法を受けている人

身体がむくみやすいため手根管症候群になりやすくなります。

■手と指のしびれ・痛みの名医(2014年7月時点)

平田 仁(ひらた ひとし)先生
手や指に関する病気の診断と治療のエキスパートです。

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