網膜剥離は網膜という光を感じる部分が剥がれてしまい視力が低下する病気です。網膜剥離は症状が悪化するまで速い病気です。飛蚊症、光視症、左右の眼で見え方が違うなどの症状が起きたら直ぐに病院を受診しましょう。網膜剥離の原因としては加齢、飛蚊症、高血圧、脂質異常症、光視症、強い刺激、長期間による弱い刺激などがあります。




■網膜剥離(もうまくはくり)について

網膜剥離(もうまくはくり)とは、眼球の奥にある網膜という光を感じる部分が何らかの原因で剥がれてしまい、視力が著しく低下する病気です。
網膜剥離は、剥がれた部分の広さに比例して次第に見える範囲が狭くなります。
最悪の場合、失明する恐ろしい病気です。

■網膜剥離チェック

・50代・60代である            :1点
・スマートフォンが手放せない        :1点
・高血圧である               :1点
・眼をよくこする              :1点
・電車より車やバス移動が多い        :1点
・メガネやコンタクトがないと遠くが見えない :1点
・よく虫が飛んでいるような気がする     :3点
・暗い部屋にいると流れ星が見える時がある  :3点

合計で3点以上の人は網膜剥離の可能性があります。

■網膜剥離の原因

・加齢
・飛蚊症(ひぶんしょう)
・高血圧
・脂質異常症
・光視症(こうししょう)
・強い刺激
・長期間による弱い刺激

網膜剥離を発症する原因は様々ですが、パンチなどによる眼への衝撃の他に、加齢なども大きく影響するといわれています。

■加齢が原因で網膜剥離を発症

通常50代~60代から眼の老化が始まり、眼球の中にあるゼリー状の繊維が除々に減ってきます。
このときに網膜が引っ張られることで穴が開き、そこから網膜が剥がれてくることがあります。
これが加齢により発症する網膜剥離です。

■極度の近視が原因で網膜剥離を発症

極度の近視の人は眼球が長くなってしまい、網膜が引っ張られて薄くなることがあります。
そんな状態の人だと、携帯電話やパソコンの画面を見るときの眼の細かい動きや、車で移動しているときのちょっとした車の振動の刺激が原因で網膜に穴が開いたり剥がれたりしてしまいます。



■飛蚊症(ひぶんしょう)が原因で網膜剥離を発症

網膜に穴が開くと光や色を感じる細胞がなくなるため、濁りやゴミとして見えることがあります。
加齢でも眼の中は濁ってくるので、同じ濁りやゴミが長い間ある場合はあまり問題ありません。
濁りやゴミが急に増えたり、急に出現したりした場合は要注意です。
飛蚊症は外傷やぶどう膜炎でも起こります。

ぶどう膜炎とは、ぶどう膜という眼を包む組織に炎症が起きた状態をいいます。
飛蚊症が起こる原因は様々で、病気の前触れとなる危険なものと、そうではないものがあります。

網膜剥離で注意することは、急にゴミが見え始めたり、いままでよりもゴミの数が多くなったなどの急な変化です。

■眼をこすることが網膜剥離の原因となる

網膜剥離は強い衝撃だけではなく、眼をこするなどの弱い刺激を、長い時間受け続けることでも発症することがあります。
アレルギーやアトピー性皮膚炎などで、普段から眼をよくこする習慣がある人は網膜剥離に要注意です。

■糖尿病・高血圧などによる牽引性網膜剥離(けんいんせいもうまうはくり)

糖尿病などの血管の病気により眼の血流が悪くなると、組織に酸素を送るために新しく細い血管が発生します。
これが新生血管(しんせいけっかん)と呼ばれるものです。
牽引性網膜剥離(けんいんせいもうまうはくり)は、新生血管が発生するときに網膜を引っ張って剥がしてしまう病気です。
新生血管は糖尿病の他、高血圧や脂質異常症の人にもできやすいといわれています。

■糖質をコントロールして網膜剥離を予防

糖質の過剰摂取は眼に良くありません。
糖質を多く摂ると糖化(とうか)が起こります。
体内の糖化がタンパク質などと結合して老化や病気を進める物質を作りやすくなってしまいます。

■冷たいタオルで網膜剥離を予防

眼がかゆいということは炎症が起きていることになるので、冷たい水を絞ったタオルなどで冷やすとかゆみが治まります。

■光視症(こうししょう)が網膜剥離の原因となる

網膜が何らかの原因により引っ張られると、その刺激を光として感じることがあります。
暗いところで流れ星のような物や光の球などが見えたときは、網膜剥離の可能性があります。

■網膜剥離の早期発見法

数字が大きく書かれたカレンダーを用意します。
カレンダーから30cmほど離れます。
片方の眼を手で隠し、開けた方の眼で真ん中の数字を見つめたまま、上下左右の数字が見えているかを確認します。