PM2.5は非常に小さく肺の奥深くにまで入ってCOPDなど様々な病気を引き起こします。




■PM2.5について

PM2.5とは、煙などに含まれる小さな粒の総称をいいます。
PM2.5は気付かないうちに肺の生活習慣の病を起こし、肺だけではなく心臓や脳に対しても影響を及ぼすと考えられています。
PM2.5は、ボイラー・焼却炉などの煤煙を発生する施設、自動車、航空機、火を起こしたときの煙などを発生源とする粒状の物質をいいます。
PM2.5は大きさが2.5μm(=0.0025mm)以下の粒子状物質で、スギ花粉の1000分の1以下の大きさになります。
PM2.5は非常に小さいため、簡単に肺の中の奥深くにまで入ってきます。
すると肺だけではなく、体中の様々な臓器に病気を起こしてしまいます。

■PM2.5で現れる症状

・のどのイガイガ
・咳
・アレルギー症状
・目の炎症

■PM2.5が体に与える影響

私達が息を吸い込むと、気管を通って気管支のさらに先の肺胞へと酸素が運ばれます。
もしほこりなどの異物が入ろうとすると、鼻の粘膜がブロックし、咳や痰を出して排除しようとします。
しかしPM2.5は小さ過ぎるため、体の防御機能をすり抜けて肺の奥の方まで入り込んでしまいます。
呼吸をするごとに何度も繰り返しPM2.5が入ってくることで、肺の一番奥にある細い気管支が炎症を起こします。
すると気管支の壁が傷付き、厚く硬く変化してしまいます。
空気の通り道が細くなるだけではなく、ゴムのように柔らかく伸び縮みしていた肺が、縮まったままの状態で動きにくくなってしまいます。
さらに炎症はどんどん広がり、さの先の肺胞に到達します。
するときれいにクモの巣状に並んでいた肺胞は、破れて穴ぼこだらけになってしまいます。
そうなるとPM2.5だけではなくウイルスなどの感染を繰り返すことになり、歯家の炎症が除々に進行していきます。
長い時間をかけて炎症は幅を広げ、ついには肺の中はスカスカの状態になってしまいます。
壊れた肺は元に戻りません。 肺が壊れると呼吸をしても肺が縮まないため空気を上手く吐き出すことができず、息苦しくて動けない状態におちいってしまいます。
この状態がCOPDです。
長い間咳と痰が続く状態を慢性気管支炎といい、肺が壊れた状態を肺気腫(はいきしゅ)といいます。
それらが一緒に見られることから合わせてCOPDと呼びます。



■COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDはタバコが原因でかかる病気といわれていますが、大気汚染もCOPDの危険因子になります。
つまりタバコを吸っていなくてもCOPDは起こりえます。
COPDはPM2.5によっても引き起こされます。
COPDの推定患者数は700万人といわれ、そのうち95%は気付いていないといわれています。
またタバコの煙による受動喫煙もCOPDの原因となっています。
タバコから出る副流煙の方がCOPDの危険性が高いです。

■COPDの予防策

・禁煙
・タバコの煙を避ける
・警報が出たら極力外に出ないようにする
・警報が出たら窓を開けない
・外出時にマスクを着用
・帰宅時は手洗い・うがい・洗顔を行う

■COPDが原因となり引き起こす病気

動脈硬化、脳梗塞、認知症、骨粗鬆症、心臓病、糖尿病、胃潰瘍、不眠症、うつ病

●動脈硬化とCOPD
PM2.5の一部は肺胞すら通り抜けて血液中に入り、全身の臓器に影響を与えます。
PM2.5が血液に入り込むと、血液がドロドロになるだけではなく、血管の壁を傷付けます。
するとそこにプラークを作りやすくなってしまい、動脈硬化の原因となってしまいます。

●脳梗塞とCOPD
PM2.5が原因で頸動脈にプラークができやすくなり、プラークが剥がれて脳の血管に詰まりやすくなってしまいます。

●認知症とCOPD
COPDで肺の機能が低下すると、肺から取り込む酸素が減少してしまいます。
そのため脳に届く酸素が減少し、認知症を発症しやすくなってしまいます。

●骨粗鬆症とCOPD
COPDで肺に強い炎症が起こると、炎症性の物質が血液に乗って全身に届いてしまい骨をスカスカにしてしまいます。

■COPDの治療

COPDの治療法としては、薬や酸素療法で呼吸を改善し、快適な生活を送れるようにします。

■COPDの息切れをやわらげる呼吸法

軽く口を閉じ、鼻から息を吸い込みます。
お腹に手を当て、膨らむのを確認します。
口をすぼめてゆっくり息を吐きます。
お腹をへこませながら最後まで息を吐き切ります。
口元から30cm離した手の平に風を感じるように練習します。
まずは座って行い、次に立ち上がって行います。
慣れてきたら歩いて除々に日常生活に取りいれてみます。

■COPD改善の生活指導

・禁煙
・予防接種(インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン)
・太り過ぎや痩せ過ぎを改善
・上半身の運動
  上半身を鍛えると息切れしなくなります。

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