胃潰瘍(いかいよう)の原因の多くはピロリ菌とNSAIDs(エヌセイズ):非ステロイド性抗炎症薬です。
胃の痛みや調子が悪い人は一度ピロリ菌の検査を行い、ピロリ菌がいた場合はピロリ菌の除菌をすることが重要になります。
NSAIDsや低用量アスピリンも胃潰瘍になりやすいので注意が必要です。
高齢者や胃潰瘍を経験した人は特に胃潰瘍に注意し、胃潰瘍の予防薬を内服することが必要になります。




■胃潰瘍(いかいよう)について

胃潰瘍(いかいよう)とは、胃の壁の一部に穴が漏れてしまうような病気です。
胃の中には、消化を助けたり、食べ物と一緒に口から入った細菌を殺菌してくれる胃液があります。
胃の胃粘膜は胃液に対する抵抗性を持っています。
その抵抗性が弱くなると少ない胃酸でも胃粘膜が傷付き、穴が漏れて胃潰瘍になってしまいます。

■胃潰瘍の症状

・むかつき
・胃の痛み
・激しい痛み(穿孔(せんこう)による痛み)
・吐血
・下血
・貧血
・動悸や息切れ(胃潰瘍の貧血により起こります)

■胃潰瘍の原因

・ピロリ菌
・NSAIDs(エヌセイズ):非ステロイド性抗炎症薬
・低用量アスピリン

胃潰瘍の7~8割はピロリ菌が原因と考えられています。
ピロリ菌のいる人は、ストレスが起こった時に胃潰瘍になりやすくなってしまいます。
残りの2~3割は、病気の治療に使う薬により胃潰瘍が起こると考えられています。

●NSAIDs(エヌセイズ):非ステロイド性抗炎症薬による胃潰瘍
NSAIDsは関節炎やリウマチなどの治療に多く使われる薬です。
その他にも熱を下げる解熱、痛みを取る鎮痛、炎症を取る消炎などの効果のある薬なので広く使われています。
カゼで熱が出たときに使われることも多くあります。
NSAIDsは胃粘膜を守る働きを抑えてしまう作用があり、胃潰瘍が起こりやすいと考えられています。

●低用量アスピリンによる胃潰瘍
消炎鎮痛剤として使うアスピリンもNSAIDsの一つです。
アスピリンの量を少なくした低用量アスピリンが広く使われています。
低用量アスピリンでも胃潰瘍になりやすいといわれています。
NSAIDsの低用量アスピリンを使い続けないといけない人は、胃潰瘍を予防する薬を併せて服用することが大切になります。

●ピロリ菌による胃潰瘍
ピロリ菌とは、ヘリコバクター・ピロリという細菌です。
ピロリ菌は自分の周りの尿素をアンモニアに変えて中和することによって、胃の中で生き延びていると考えられています。
ピロリ菌の感染によって胃の粘膜が障害されて炎症が起きると、胃の抵抗力が弱くなり胃潰瘍になりやすくなってしまいます。
ピロリ菌に感染している人は、ピロリ菌の除菌治療を行うことが大切になります。
胃潰瘍になったことがある人、いつも胃の調子が悪い人は、一度ピロリ菌を調べて除菌治療を行うことが大切です。



■胃潰瘍の治療法

・内視鏡治療
・手術治療
・ピロリ菌の除菌
・薬物治療

出血がある場合は、まず内視鏡で出血を止めます。

それでも上手く行かない場合は手術治療になります。

胃に穴が開いてしまう穿孔(せんこう)という状態の場合も緊急師術が行われます。

胃潰瘍が治るのには2ヶ月くらいかかるといわれています。

そのため症状が治まっても継続して薬を内服することが重要になってきます。

●ピロリ菌の除菌治療
ピロリ菌がいる場合は、ピロリ菌の除菌治療を行います。

ピロリ菌の除菌治療では、3種類の薬を飲み続けてピロリ菌の除菌を行います。

抗菌薬
 ・アモキシシリン
 ・クラリスロマイシンまたはメトロニダゾール

胃酸を抑える薬
 ・プロトンポンプ阻害薬(PPI)

●薬物治療
胃酸を抑える薬
 ・プロトンポンプ阻害薬(PPI)
 ・H2受容体拮抗薬

胃の防御機能を高める薬
 ・プロスタグランジン製剤
 ・胃粘膜保護薬

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