前立腺肥大症は中高年の男性に多く起こり、男性尿もれの主な原因になっています。
お腹に力を入れないと排尿出来ない、残尿が多い場合は前立腺肥大症の治療が必要となります。
尿もれや排尿障害で日常生活に支障がある場合は、泌尿器科を受診することが大切になります。




■前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)について

前立腺(ぜんりつせん)は膀胱の下にあり、尿道を取り囲むようにしてあるクルミ大の臓器です。
精液の一部となる前立腺液を分泌し、また尿にも深く関係しています。
排尿をするとき、尿道を締めたり緩めたりする2つの括約筋(内尿道括約筋と外尿道括約筋)と前立腺が協調し、尿道を開いて尿を排出するなどのコントロールをしています。
前立腺は内腺(ないせん)と外腺(がいせん)の2つの領域に分けられます。

前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)は、内腺の部分が肥大することによって尿障害が現れる病気です。
前立腺肥大症は良性の病気なので、日常生活に支障がなければ必ずしも治療の必要はありません。
しかしお腹に力を入れないと尿が出ない場合、残尿感が多くあるという場合は、尿路感染や腎臓機能を障害する恐れがあるので治療が必要になります。

■前立腺肥大症チェック

・排尿後の残尿感
・排尿後2時間以内に再びトイレに行く
・排尿中に尿が途切れる
・おしっこを我慢するのが難しい
・尿の勢いが弱い
・お腹に力を入れないと尿が出ない
・睡眠中に排尿で何度も目が覚める

前立腺肥大症は、膀胱の下にあり尿道を取り巻いている前立腺(ぜんりつせん)という臓器が肥大する病気です。
男性の高齢者の多く、加齢と共に増加しています。

■前立腺肥大症の症状

●初期の前立腺肥大症の症状
・尿切迫感(にょうせっぱくかん)
・頻尿(ひんにょう)

初期の頃は、尿切迫感というおしっこをしたくてしょうがないという強い刺激と、昼夜関わらずおしっこが近いという頻尿などの膀胱を刺激する症状が起こります。

●少し進行した中期の前立腺肥大症の症状
・尿の勢いが弱い
・尿が途切れる
・残尿感

前立腺肥大症が進行してくると肥大に伴い尿道が圧迫され、おしっこをしても尿を出し切れないという残尿が発生してきます。
この頃は尿の勢いも弱くなり、尿が途中で途切れたりすることが起こります。

●重症の前立腺肥大症の症状
・尿が出ない
・いつ流性尿失禁

前立腺肥大症が重症になると、スムーズに排尿出来なくなり、尿が出ないという症状が起こります。
この時でもチョロチョロとおしっこが出る「いつ流性尿失禁」という状態が起こってきます。
膀胱の中は常に尿がいっぱいになっています。



■前立腺肥大症の検査

・問診
・直腸検査  :直腸の壁越しに前立腺の大きさや硬さをみます。
・超音波検査 :前立腺の体積を調べます。
・尿流測定  :尿の勢いや時間を調べます。
・残尿測定  :排尿の後に超音波検査で膀胱に溜まっている尿量を調べます
・尿沈渣(にょうちんさ) :血尿の有無、感染の有無を調べます。
・PSA検査  :血液検査で前立腺癌を合併しているかどうかを調べます。

■前立腺肥大症の治療法

まず薬物療法による治療を行い、効果が期待出来ない場合は手術療法を検討します。
前立腺肥大症の手術による合併症としては、尿道狭窄や尿失禁などがあります。

●α1遮断薬(前立腺肥大症の薬物療法)
前立腺や尿道括約筋の緊張を取る作用があります。
副作用としては、立ちくらみや精神障害が起こることがあります。

●5α還元酵素阻害薬(前立腺肥大症の薬物療法)
前立腺肥大に関与している男性ホルモンの産生を抑え、前立腺肥大症の症状の緩和、前立腺肥大を防止する作用があります。
α1遮断薬が効かない人、前立腺がかなり大きな人に用います。
副作用としては、勃起障害や乳房の腫れが起こることがあります。

●抗コリン薬(前立腺肥大症の薬物療法)
尿意切迫感や頻尿などの症状が強い場合に膀胱の知覚過敏の状態を制御します。
副作用としては、ノドの渇きや残尿の増加などがあります。

●経尿道的前立腺切除術・TURP(前立腺肥大症の手術療法)
切除鏡を尿道から膀胱・前立腺に向けて挿入し、先端にある電気メスで前立腺を削る治療法です。
1週間くらいの入院になります。

●レーザー手術・HoLEP(前立腺肥大症の手術療法)
内視鏡とレーザーファイバーを尿道から挿入し、内腺をくり抜く治療法です。
手術の負担が少ないので、高齢者や心臓疾患のある人でも治療を受けることが可能で、入院期間も短いというメリットがあります。

■女性の尿もれ!腹圧性尿失禁や過活動膀胱の治療法!

■前立腺癌について!食生活の欧米化や高齢化が原因、PSA検査で早期に発見

■前立腺肥大・前立腺ガン!