入浴は加齢やストレスで乱れがちな体や心をコントロールし、未病を防ぐ効果が期待できます。
入浴で大切なことはお湯の温度、お湯の量、入浴時間になります。




■40℃のお湯で15分間入浴(冬の入浴法)

冬の冷えた体を温めるには、熱めのお湯よりもぬるめのお湯の方が効果的です。
その温度は40℃が目安になります。
血液は約1分間で体を巡ります。
そのため3分間熱いお湯に入っているよりも、40度のぬるめのお湯に15分入った方が温かい血液が長く循環します。
温められた血液が15回も体中を循環するので、体の芯まで温まり冷めにくくなります。

■42℃以上の長風呂は危険(冬の入浴法)

熱いお風呂に入浴すると血圧が急に上昇します。
そのため入った瞬間に脳出血の危険があります。
また入浴中に血圧が下がってきた時に、血液が濃縮されて心筋梗塞を起こす危険があります。
実は1年間に17000人が入浴中に死亡しています。
その原因の多くが血圧の急激な変動による脳卒中や心筋梗塞だといわれています。

■入浴前に浴室を温める(冬の入浴法)

寒い所に入ると、血管が収縮して一気に血圧が上がってしまいます。
そのため浴室を暖めることも大切になります。
冬の浴室は冷え込みやすく、室温が10℃以下になることもあります。
入浴前に浴槽のフタを開け、湯船から立ち上る湯気で浴室を温めると良いです。
42℃の熱めのシャワーを出すと、さらに浴室の温度が上がります。
浴室が温まったら直ぐに湯船に浸かるのではなく、40℃のシャワーを浴びて体を温めてから入浴すると血圧の上昇を防げます。

■全身浴で15分入浴(冬の入浴法)

肩まで浸かった全身浴で15分入浴し、体の芯までしっかり温まります。
心臓に持病がある人はお湯の量をみぞおちまで減らし、半身浴にすると良いです。
フタを閉めれば心臓に負担をかけずに体を保温できます。
入浴後はタオルでしっかりと水分を拭き取り、汗が引いてから服に着替えるようにしましょう。

■入浴前後の水分補給(冬の入浴法)

お風呂に入ると、一般的に500mlぐらいの汗をかくといわれています。
そのため水分補給をすることも大切です。
脱水症状を予防するために入浴後はコップ一杯の水を飲むとよいです。
体の冷えが気になる人は、温かいハーブティーなどを飲むとよいです。



■40℃のお風呂の健康効果

●心肺機能が高まり血流が良くなる
水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、呼吸が増えて心肺機能が高まります。

●脳への刺激が減少しリラックスできる
浮力が働いて体重を支えている筋肉や関節が開放されるので、脳への刺激が減少してリラックスできます。

●体温を上げることで免疫がアップ
体温が1℃下がると免疫力が30%もダウンするといわれています。
そのため体温を上げることが大切になります。
人間の機能を働かせる酵素なども37℃が一番活性化するので、1日1回は体温を上げることも大切になります。

●デトックス効果
血行が促進することで利尿作用が働き、血液の老廃物や毒素を腎臓まで運び排出してくれる効果があります。

■入浴剤で冷え性解消

冷え性のタイプによって入浴剤にこだわると、さらに健康効果がアップします。

●炭酸ガス系の入浴剤で冷え性解消
指先が常に冷えるという人は、炭酸ガス入りの入浴剤がおすすめです。
お湯に溶け込んだ炭酸ガスは皮膚から抹消の血管に入り込み、血管を広げて血流を促進してくれる働きがあります。
万年冷え性の人は、炭酸ガス系の入浴剤がおすすめです。

●硫酸ナトリウム系の入浴剤で冷え性解消
入浴後すぐに体が冷える人は硫酸ナトリウム主成分の入浴剤がおすすめです。
硫酸ナトリウムは温泉にも含まれる成分で、体に膜を作り熱が逃げるのを防いでくれます。
そのため入浴後はいつまでもポカポカの状態を維持してくれます。

■お尻の冷え解消入浴法

お尻の冷えを放置していると、便秘、生理不順、消化器系や婦人科系の疾患を引き起こす危険があります。
お尻の冷えが気になる人は、40℃のお湯で、お尻の下に手を置いて入浴するのがおすすめです。

■手湯で冷え性解消

42℃のお湯に10分間ほど入れて温めると、手で温まった血液がすぐに心臓に届き、全身に巡りやすいため足湯より早く温まります。
手湯はお手軽でどこでも冷え性改善が出来ます。

■ストレス解消・リラックス入浴法

まずお湯の温度を40℃に設定して、全身浴で15分間入浴します。
40℃のお湯でじっくり入浴すると、副交感神経が働くだけでなく、浮力により関節にかかる負担が和らぐので体が休まります。
さらに入浴剤の色をグリーンや青系にしたり、カモミールやラベンダーなどの香りを取り入れるとリラックス効果が倍増します。

■腰痛解消入浴法

40℃で10分間、全身浴をして体を温め、湯船の中で前屈運動を10回ほど行うとコリがほぐれます。