年齢とともに肌の潤い因子は減っていきます。
入浴の仕方、石鹸の使い方などに注意することが大切です。




■皮膚の仕組み

皮膚の一番表面を覆っているのは表皮(ひょうひ)という部分で、さらにその上を角層(かくそう)という場所があります。
角層の中には、皮脂膜・角層細胞間脂質・セラミドという3つの潤い因子が閉じ込められています。
この潤い因子のおかげで水分が外に逃げないようになっています。
一方では外からアレルゲンや細菌のような外敵が来ますが、こういったものに対するバリアの役割も果たしてくれています。

■乾燥とかゆみ

乾燥すると保湿因子が減ってきてしまい、角層が乾燥してしまいます。
健康な肌では潤い因子があるので表面が滑らか状態です。
乾燥してくると潤い因子が減って、ひび割れが角層の部分に出来てしまい、角層の細胞もひからびてしまった状態になります。
角層の潤い因子が年齢や肌のコンディションとともに減ってしまうために乾燥してしまいます。
皮膚が乾燥してくると刺激が表面の乾燥した部分を通して中に入ってきてしまいます。
すると真皮(しんぴ)にあるかゆみ神経が危険を察知して興奮し、ピリピリとした乾燥のかゆみに結びついていきます。

■かゆみが起こったときの治療法

ステロイドの塗り薬、かゆみ止めの抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤という飲み薬を組み合わせて対応します。
お肌の状態が戻ってきたところで保湿剤によるスキンケアを行います。

■冬のスキンケアのポイント

・肌を乾燥させない
・肌に刺激を与えない



■肌にやさしい入浴法

●ぬるめのお湯で15分以内の入浴
お湯の温度は39~41度ぐらいで、ぬるめのお湯が肌に良いです。
熱いお湯に浸かると皮膚の潤い因子がどんどん浴槽の中に逃げていってしまいます。
そのためお風呂から上がってきた時に乾燥肌になってしまいます。
またぬるいお湯の方が副交感神経を刺激してくれるので、ピリピリとしたかゆみがリラックスすることによって軽くなります。
ぬるめのお湯に長く浸かると保湿因子が逃げていってしまいます。
ぬるめのお湯で15分以内の入浴が乾燥予防におすすめです。

●手で泡を使ってなで洗いをする
泡をすくって手でなで洗いをするのが刺激が少なくてよいです。
ナイロンタオルなどは刺激となってしまいます。
手でなで洗いしただけでも、きちんと泡立てれば清潔に保てます。

●お風呂から上がったらすぐに体を拭く
すぐに拭くことによって皮膚の表面の皮脂膜の回復が早くなります。
皮脂膜は皮膚の表面にフタをしてくれるので、蒸発して水分が出ていくのを防ぐことが出来ます。
濡れたままにしておくと皮脂膜の回復が遅くなり、水分が蒸発して角層の中も乾いてしまいます。
やわらかいタオルで押し当てるような形で水分を素早く拭き取るのがお肌によいです。

●入浴後はすぐに保湿剤を塗る
お肌が乾燥傾向の人は、体を拭いた後に素早く保湿剤を塗った方が良いです。
お風呂上がりの直後は非常に角層の水分量が多い状態です。
しかしそこからどんどん水分量が下がっていきます。
そのため水分量をなるべく保つために、できれば5分以内に保湿剤を塗って水分を留めておくことが大切になります。

■皮膚乾燥時のスキンケア法

皮膚の乾燥はローションや化粧水などで水分を蓄えてあげて、その上からフタをするようにワセリン系のお薬を塗るとお肌の調子を整えることができます。

■日常生活でのスキンケアの注意点

・こたつや電気毛布を使い過ぎない
・エアコンなどの暖房器具を使ったときは室内を加湿する
・肌着や衣類は刺激の少ない木綿製が望ましい
・飲酒や香辛料を控える