慢性腎臓病の予防のためには減塩が大切です。早期に腎臓病を発見して治療をしましょう。
高血圧、糖尿病、脂質異常症は慢性腎臓病を引き起こしやすくなるので早期に治療しましょう。




■腎臓病(じんぞうびょう)について

腎臓病(じんぞうびょう)は高齢者や男性に多い病気と思われがちですが、女性の患者数は少なくありません。
次第に腎臓が萎縮していく慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)は、放置すると腎不全(じんふぜん)になる危険性があります。
慢性腎臓病の患者数は増え続けていて、全国に1330万人いるとされています。
腎臓病の予防に大切なのが減塩です。

■腎臓病の症状

・疲れやすい
・腰痛
・貧血
・頻尿
・むくみ
・食欲不振

■慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)・CKD

腎臓は1日に大量の血液をろ過する巨大フィルターでもあります。
老廃物など不要なものを尿として体外に排出し、タンパクなどの必要な物質は血液に戻します。
その重要な作業を担っているのが、腎臓内に約200万個ある糸球体(しきゅうたい)と呼ばれる毛細血管(もうさいけっかん)の塊です。
この糸球体では、1日に約120Lの尿が作られています。
しかしこの糸球体は1000分の8mmと非常に細く、繊細で壊れやすい血管でもあります。
そのため血圧が高くなると血管にある糸球体にも負担がかかり少しずつ硬化していきます。
その結果、ろ過機能が低下していきます。
また血液中の糖や脂肪が増えると、それが血管を傷付けてしまいます。
こうした状況が続いて腎臓全体のろ過機能が低下していくのが慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)・CKDです。
慢性腎臓病が進行して、ろ過機能がほぼなくなると腎不全(じんふぜん)となり、人工透析や腎臓の移植をしなければ命を保つことができなくなってしまいます。

■慢性腎臓病と心臓病

慢性腎臓病の患者とそうでない人を比べると、慢性腎臓病を患っている人の方が3倍近くも心臓病になりやすいといわれています。
慢性腎臓病は高血圧や脂質異常症を合併しやすく、糖尿病のように心臓と腎臓の両方をダメにしてしまう危険性があります。
腎臓病だと尿毒素が血液の中に溜まることも、血管を障害するといわれ、非常に心臓病を引き起こしやすいといわれています。



■腎臓病は骨がもろくなりやすい

腎臓はビタミンDという骨の代謝に非常に重要なホルモンを活性化する役割を果たしています。
腎臓病になるとビタミンDが活性化できなくなります。
そのためカルシウムが十分吸収できなくなり、非常に骨がもろくなりやすくなります。

■腎臓病と高血圧、糖尿病、脂質異常症

腎臓の機能は30代から低下していきます。
腎臓病を悪化させるような高血圧、糖尿病、脂質異常症などの危険因子をきちんと治療することが大切です。
また生活習慣も大切になります。

■蛋白尿と慢性腎臓病

腎臓はろ過機能に障害が起こると、タンパクが尿に漏れ出てしまいます。
尿に一定以上のタンパクがある場合、慢性腎臓病の危険性が高くなります。
蛋白尿が出た場合は、1ヶ月から3ヶ月の間に再検査をし、再び蛋白尿が出る場合は慢性腎臓病の可能性があります。

■淡白尿の自己チェック

タンパクは粘稠性が高いので、尿中のタンパク濃度が上がると尿が泡立ちます。
尿がけっこう長い間消えないときは、慢性腎臓病の可能性があります。

■クレアチニンと慢性腎臓病

クレアチニンとは、運動などをして筋肉を活動させた際に代謝されて出来る老廃物の一種です。
健康な場合、ほとんどが腎臓の働きで尿の中に排出されます。
しかし腎臓の機能が低下すると、ろ過することができなくなって血液の中に戻ってしまいます。
血中のクレアチニンの量が多いと、腎機能が低下していることになり、慢性腎臓病の可能性が高くなります。

■むくみと慢性腎臓病

皮膚を押して数秒戻らない場合は、慢性腎臓病が進行している危険性があります。

■慢性腎臓病の予防のためには減塩が大切

慢性腎臓病が進行すると大変な食事制限が必要になります。
そのために早期に発見して治療を始めることが重要になります。