尿酸過多状態が続くと動脈硬を起こし痛風や高尿酸血症になりやすくなります。
尿酸値は生活習慣病のサインでもあります。
生活習慣を改善して尿酸値をコントロールしましょう。
痛風・高尿酸血症対策としては果糖は控えめにする、アルコールは控えめにする、ダイエットなどがあります。




■痛風(つうふう)と尿酸(にょうさん)

痛風(つうふう)患者は96万人、痛風一歩手前の人は1100万人もいると推定されています。

尿酸値が7以上だと痛風と診断されますが、尿酸値が基準値を越えても激痛に襲われる人は10%ほどとされています。
残り90%は痛くもかゆくもありません。
痛風の原因である尿酸は、冷えて固まる時に結晶になります。
そのため足の先や人の体の中でも冷えやすいところに痛風が起きやすくなります。
尿酸の結晶が関節にはり付いていれば痛みはありません。
尿酸の結晶が剥がれ落ちると炎症が起きて痛風を発症します。

■尿酸の抗酸化作用

尿酸とは老廃物で、人間では肝臓で尿酸が作られます。
血管を通って体中を巡り、腎臓でろ過されて尿として排泄されます。
しかし尿酸トランスポーターが、排泄される尿酸を9割も回収しています。
尿酸には抗酸化作用があるといわれています。
人間の体の中にもたくさん活性酸素を除去する物質がありますが、その中で尿酸は一番そういう濃度が高く、活性酸素を除去する方向に働いてくれます。
人間以外の多くの生物は、体内で抗酸化作用のあるビタミンCを作ることができます。
しかし人間にはそれが出来ないので、尿酸に抗酸化作用を効かせるように変わってきたと考えられています。

■尿酸と動脈硬化

まだ詳しくは分かっていませんが、血液中に尿酸が多くある状態が続くと、血管の中の壁の部分の細胞が尿酸を取り込みます。
すると炎症を起こすなどして細胞が刺激され、血管の壁を分厚く変化させてしまいます。
つまり動脈硬化の状態が起きるのではないかと考えられています。



■高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)

尿酸は程よくあれば抗酸化作用が働きますが、尿酸が多過ぎると動脈硬化を引き起こす原因ともなってしまいます。
尿酸基準値の7を越えているけども痛風の激痛に見舞われていないという人を高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)といいます。
痛風になると尿酸値を下げようとしますが、痛風などの自覚症状がないと放置してしまい、それが動脈硬化を進行させてしまう危険が高くなります。

■痛風・高尿酸血症のガイドライン

尿酸値が高い人と正常な人を比べると、尿酸値が高い人の方が心臓病の死亡リスクが2倍近いといわれています。
また尿酸値が高い人は、生活習慣病を起こしている人が多いとされています。
尿酸値が高いということは、生活習慣病の入口といわれ、生活習慣病のマーカーとして提唱されています。
尿酸値が高い時には生活習慣を改善しましょうという目安として提唱されています。

■女性の尿酸値

現在、尿酸値の上限は男性も女性も7となっています。
ただし女性の尿酸値は、もともと女性ホルモンの影響で低いとされています。
男性よりも2ぐらい低い値なので、5ぐらいが女性の尿酸値の正常値となります。
しかし女性で尿酸値が6を越えている状況は、生活習慣病のリスクとしては男性の7を越えているよりも高いということも考えられます。

■痛風・高尿酸血症対策

・果糖は控えめにする
・アルコールは控えめにする
・ダイエット

●果糖の取り過ぎは高尿酸血症や痛風の原因になる
果糖は燃料として燃やしていく過程で尿酸を作ってしまいます。
そのため果糖の取り過ぎは、尿酸を上げる原因となってしまいます。
ソフトドリンク類、甘い飲食物なども尿酸値を上げてしまうので要注意です。
果物の中の糖分は、お菓子に使われている果糖の量よりは少ないので、普通に果物を摂っている分には問題ありません。

●アルコールの取り過ぎは高尿酸血症や痛風の原因になる
アルコールもアルコールを分解する過程で尿酸が生産されます。
そのためアルコールは飲み過ぎには要注意です。

●肥満は高尿酸血症や痛風の原因になる
肥満があると尿酸を排泄する能力が低下してしまいます。
基本はダイエットすることが尿酸値を下げる効果があります。

■プリン体

プリン体として、食事で摂って尿酸になるというのは、全体のの4分の1ほどとされています。
4分の3は自分自身の細胞の新陳代謝やエネルギーの燃えかすから尿酸が出来ています。
そのため自然に尿酸が出来ているのは、4分の3ぐらいといわれています。
食事のプリン体は1日400mgまでが目安となっていますが。
しかしプリン体だけに注目しても他は気にしないということでは尿酸値はなかなか下がりません。

●プリン体含有率(100g中)
・ビール:4~8mg
・白米:25mg
・納豆:113mg
・明太子:159mg
・鶏レバー:312mg

■フェブキソスタット 高尿酸血症や痛風の新薬

フェブキソスタットは、尿酸を体の中で作るのを抑える薬です。
フェブキソスタットは比較的副作用が少なく、腎臓が少し悪くても服用可能、効果が非常に強くて安定しています。