うつ病は脳に原因があり、神経伝達物質の働きに問題があります。
セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンの神経伝達物質の低下がうつ病に関係がある。
ストレスによる脳の機能が低下がうつ病の原因にもなる。
うつ病が頭痛、肩こり、首こりなどの痛みを引き起こすこともある。
規則正しい生活をすることがうつ病の予防につながる。




■うつ病は脳に原因がある

日本では10人に1人が、一生涯に一度はうつ病を発症するといわれています。
うつ病は脳に原因があると考えられています。
脳の中には無数の神経細胞が張り巡らされていて、これにより動きや感情などの情報が脳から体へと伝えられます。
脳にもたらされた情報は、数珠つなぎになった神経細胞を伝わっていきます。
途中枝分かれしながら出口の方へと向かい、次の神経細胞へと伝わっていきます。
出口付近はシナプスと呼ばれ、次の神経細胞との間には、わずかな隙間が開いています。
この隙間で、次の神経細胞へと情報を伝える働きをするのが神経伝達物質です。
うつ病ではこの神経伝達物質の働きに問題があるといわれています。

■神経伝達物質とうつ病

うつ病に関わっているとされている神経伝達物質は3つあります。
心身を安定させるセロトニン。
意欲や興奮などの伝達に関わるノルアドレナリン。
喜びや快楽、集中力の伝達に関わるドーパミンです。
セロトニンが減少すると心身が不安定になり、イライラしたり、攻撃的になったりします。
ノルアドレナリンが減少すると、無気力、無関心、意欲の低下といった症状が現れます。
ドーパミンが減少すると、喜びの感情がなくなり、集中力が散漫になったりします。
脳の中で、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの3つの情報伝達が上手くいかなくなると、人間が生きていく上での喜怒哀楽の感情が上手く表現できなくなり、日常生活に支障をきたしてしまいます。

■うつ病とストレス

詳しくは分かっていませんが、うつ病は何かストレスが関係していると考えられています。
神経伝達物質の数が減ってしまう、バランスが崩れるなどによって、脳の機能が低下してしまうとも考えられています。

■うつ病チェック

1:ほとんど毎日、抑うつ気分が続く
2:何に対しても楽しいと感じることができず、興味がわかない
3:食欲がない、体重が減る、食べ過ぎる、体重が増える
4:よく眠れない、眠り過ぎ
5:イライラする
6:疲れやすく、だるさがとれない
7:自分を責めてばかりいる、自分には価値がないと思う
8:集中力が低下し、考えることができない
9:死んだ方がよいと思う

5つ以上当てはまり、2週間以上続いた場合は、うつ病が強く疑われます。

■うつ病と痛み

うつ病の症状は人によって様々です。
頭痛、肩こり、首こりなどの痛みが起こることもあります。
ただし痛みがあるから何でもかんでもうつ病だというわけではありません。
うつ病に伴う痛みは、市販薬では良くなりません。
痛みはうつ病の症状なので、うつ病自体が治れば痛みも良くなります。
仮説としては、セロトニンやノルアドレナリンは痛みを和らげる物質でもあるので、それが低下することで痛みが起こるとも考えられています。

■うつ病の予防

なるべくお酒はやめて、生活リズムを一定にし、特に朝起きる時間は毎日一定にして、なるべく規則正しい生活をするようにすることがうつ病の予防にもつながるそうです。
原因不明の症状が2週間以上続いた場合は、まず近所の内科や婦人科を受診しましょう。