関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、リウマチの初期では見た目には分かりませんがむくんだように腫れて痛みが生じます。
リウマチの進行期では骨まで破壊され関節の変形も始まり靭帯や筋肉の動きも悪くなります。
リウマチ変形完成期になると関節が固まってしまい補助具を使わなければ、日常生活を送ることができなくなったりします。




■関節リウマチについて

関節には骨と骨がぶつからないように隙間があり、靭帯でつながっています。
骨の先にあるのはクッションの役割を果たす軟骨です。
そして関節全体を囲んでいるのが滑膜(かつまく)という薄くなめらかな膜です。
滑膜内にある関節液は、潤滑油の働きをしています。
しかし何らかの原因で、関節液が自分の細胞を異物とみなして攻撃し始めリウマチが発症します。

■リウマチの初期

リウマチの初期状態では滑膜が炎症を起こし始め、むくんだように腫れて痛みが生じます。
リウマチ初期状態では、見た目には発症しているのかどうかは分かりません。
日常生活では、ペットボトルのフタが開けにくい、服のボタンがかけにくい、靴ひもが結びにくいなどの症状が現れます。

■リウマチの進行期

リウマチが進行すると、異常に腫れ上がった滑膜の侵食により軟骨が溶け、次第に骨まで破壊されていきます。
関節のまわりにある靭帯や筋肉の動きも悪くなり、関節を支えることが出来なくなります。
関節の変形も始まり痛みが増し、関節の曲げ伸ばしやひねる動作が困難になってきます。
こうなると痛みでひねることが出来ず、玄関のカギが開かない、トイレットペーパーがちぎれない、痛みで力が入らず包丁で野菜が切りにくいなど、日常生活にかなりの支障をきたします。

■リウマチ変形完成期

さらにリウマチが進行すると末期状態になり、リウマチ変形完成期になります。
骨の破壊が一段と進んで骨同士がくっ付いてしまい、関節の変形も進行してきます。
ここまで進行すると関節が固まってしまい、痛みはほぼ無くなります。
しかし手を開くことができず、コップが持てなくなるなど日常生活に困難をきたします。
またリウマチは、ヒジ、ヒザ、肩など手以外のあらゆる関節で発症します。
リウマチになる可能性がある関節は68ヶ所もあります。
補助具を使わなければ、日常生活を送ることができなくなったりします。
足やヒザなどの関節にリウマチが発症すると、歩行困難になることもあります。

■関節リウマチは女性に多い

関節リウマチは子供から大人まであらゆる年齢で発症する可能性があります。
意外にも30代~50代に多く発症しています。
リウマチ患者の男女比は4:1で、圧倒的に女性に多く発症します。
最もリウマチを発症しやすいのは、30代~50代の働き盛りの女性になります。



■関節リウマチと女性ホルモン

関節リウマチは月経のある年代で発症しやすいため、女性ホルモンと関連があると考えられています。
出産後の女性で関節リウマチを発症する20代後半~30代の女性が比較的多くなってきています。

■関節リウマチは自己免疫疾患の一つ

関節リウマチは免疫の異常が関係して起こる関節の病気です。
関節リウマチは、普段は自分のために働いてくれるはずの免疫が、働き過ぎる状態になり起こる自己免疫疾患の一つです。
通常免疫は、ウイルスなどの異物を排除して体を守ってくれています。
しかし妊娠すると赤ちゃんを異物とみなして攻撃しないよう、免疫の反応が抑制されます。
妊婦がカゼやインフルエンザにかかりやすいのはこのためです。
その後出産すると免疫の抑制が解除され、一時的に免疫の働きが活発になります。
すると自分の細胞を異物と勘違いし、攻撃してしまうことがあります。
こうして自己免疫疾患といわれるリウマチが発症しやすくなります。

■関節リウマチのチェック

手の甲の伸筋腱(しんきんけん)が2本以上出ないと、初期の関節リウマチの疑いがあります。
関節リウマチは、まず最初に両手に症状がくることが多いです。
それも手の甲に現れます。

■関節リウマチと変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)

リウマチと変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)は、見た目だけでは専門医でも区別することは難しい病です。
指の変形性関節症は、加齢による変形のため経過観察となることが多いです。
そのためリウマチなのに変形性関節症と診断されてしまうと、その間どんどんリウマチが進行してしまう危険性があります。
そのためリウマチ初期で見つけることが大切になってきます。

■関節リウマチの検査

関節リウマチの診断には、血液検査や問診など複合的な判断が必要となります。