トリガーポイントは痛みの引き金となる筋肉の中にできたコリです。
筋筋膜性疼痛はトリガーポイントによって引き起こされる慢性痛のことです。
テニスボールを背中や腰のトリガーポイントに当て横たわるだけですトリガーポイントがほぐれやすくなります。




■トリガーポイントについて

トリガーポイントとは痛みの引き金となる場所のことで、筋肉の中にできたコリのことです。
繰り返し同じ動きをしたり、同じ姿勢を長時間取り続けていると、筋肉の一部がだんだんと硬くなり、小豆からうずらの卵くらいの大きさのコリが出来てきます。
コリの内部では血流が悪化し、神経が圧迫されて痛みが生じます。
メカニズムは分かっていませんが、この痛みが全く別の痛みとして感じられてしまうことがあります。
トリガーポイントは、体中の筋肉のある場所ならどこにでも出来る可能性があります。
トリガーポイントができやすい場所は全身に600ヶ所もあります。

■肩こりのトリガーポイント

肩こりのトリガーポイントは、だいたい首の後ろから肩の下の方までで、30~40ヶ所のトリガーポイントがあります。
肩から首ぐらいのトリガーポイントは分かりますが、意外に分からないのが肩甲骨の周りのトリガーポイントです。
特に注意が必要なのが肩甲骨の下の方にあるトリガーポイントです。
肩甲骨の下の方のトリガーポイントは、首の方にまで痛みを及ぼします。
そのため首の方をいくらほぐしても根本解決にならないことがあります。

■腰痛のトリガーポイント

腰痛といっても腰周りだけではなく、お尻の方にもトリガーポイントがあります。
人によってはかなり下の方から起こる人、上の方から起こる人もいます。



■テニスボールでトリガーポイントをほぐし痛みを改善

テニスボールを使いトリガーポイントを克服することが可能です。
やり方は簡単で、テニスボールを背中や腰のトリガーポイントに当たるようにして横たわるだけです。
テニスボールを使うと、手の届きにくい背中にあるトリガーポイントをほぐすことが有効です。
テニスボールがイタ気持ち良い場所にくるように体を動かして調整します。
全身の力を抜き、30秒ほど横たわります。
1日1~2セットでトリガーポイントがほぐれやすくなります。

■筋筋膜性疼痛(きんきんまくせいとうつう)について

筋筋膜性疼痛(きんきんまくせいとうつう)とは、トリガーポイントによって引き起こされる慢性痛(まんせいつう)のことをいいます。
原因不明の慢性痛に悩む患者さんの多くが、実は筋筋膜性疼痛である可能性が考えられます。

■痛みと脳の関係

痛みは脳が学習することになり、脳と痛みは密接な関係があります。
痛みの原因が分からないという不安が脳に強いストレスを与え、痛みが実際よりもはるかに増幅され慢性化することがあります。

■トリガーポイントの治療ポイント

・トリガーポイントそのものをほぐす
・今後の展望を示すことで不安感を和らげる

人が痛みに対して気にする理由には、原因が分からなくて不安なこと、治療法が分からなくて不安なこと、自分の痛みが将来どうなるか分からないのが不安なことなどがあります。
それに対して原因や治療の道筋を示すことで多くの不安はなくなります。
不安が消えてしまえば脳に対するストレスも減っていきます。

■痛みの名医(2013年11月時点)

東京慈恵会医科大学附属病院 麻酔科 ペインクリニック
診療部長 北原雅樹 先生