角膜感染症は細菌やウイルスなどによって目に異常が起こる病気です。
角膜感染症(かくまくかんせんしょう)の予防のためにも、まず角膜に傷を作らないことが大切です。
目に異物が入ってもゴシゴシ目を擦らないようにし、痛みがある場合はなるべく早く眼科を受診しましょう。




■角膜(かくまく)について

角膜(かくまく)とは、黒目の部分を覆っている厚さ0.5ミリという透明な組織です。
角膜(かくまく)はいくつかの層から成っています。
表面の部分は角膜上皮(かくまくじょうひ)という組織で、比較的丈夫なもので覆われています。
その外には涙があって瞳(ひとみ)を守っています。
そのため外から入ってくる微生物や細菌などは侵入できないような構造になっています。
しかし角膜上皮(かくまくじょうひ)が何らかの原因で傷がついてしまうと、細菌や微生物が増殖しやすくなってきます。
重症になってしまうと、角膜に穴が開いてしまったり、失明してしまうことがあります。

■角膜感染症(かくまくかんせんしょう)の原因菌

 ・細菌(緑膿菌、肺炎球菌)
 ・真菌(カビ)
 ・アカントアメーバ
 ・ウイルス

■角膜感染症(かくまくかんせんしょう)を起こす原因

●角膜に傷が出来る
植物の枝葉、ゴミ、砂などが目に入り、それをゴシゴシ擦ったりして角膜に傷が付いてしまいます。

●ステロイドの長期点眼
結膜(けつまく)のアレルギーを抑えるためにステロイドなどを長期に点眼していると、角膜の免疫機能が低下して角膜感染症(かくまくかんせんしょう)を起こしやすくなります。

●コンタクトレンズの不適切使用
角膜感染症(かくまくかんせんしょう)のうち、42%がソフトコンタクトレンズによる使用者とされています。
ソフトコンタクトレンズの場合、短期間で交換するものが多く出ていますが、装用時間や使用期限などを守らないと菌が増殖しやすくなってしまいます。

■角膜感染症(かくまくかんせんしょう)の症状

 ・異物感(目がゴロゴロする)
 ・充血
 ・霧がかかったように見える
 ・涙がポロポロこぼれる
 ・視力低下
 ・目の痛み

1日経過しても症状が治まらない場合や、痛みが強くなってきた場合は眼科を受診しましょう。
細菌性のものは進行が早いので、数時間でどんどん増殖して角膜が白く濁ってしまうこともあります。

■角膜感染症(かくまくかんせんしょう)の治療法

角膜感染症(かくまくかんせんしょう)の治療法としては、薬物療法が基本となります。
菌やウイルスに応じた薬物療法を行い、点眼、点滴、内服薬などで治療します。
アカントアメーバの場合、アメーバが増殖している部分の角膜上皮(かくまくじょうひ)を削って取り除き、薬物療法も併用することもあります。

■コンタクトレンズの注意点

 ・レンズケーズを開けてから石鹸で手を洗う
 ・毎日擦り洗いをする(通常のコンタクトレンズの場合)
 ・水道水で洗わない
 ・レンズをなめない

コンタクトレンズを使う時はケースを開けてから手を洗うことが大切です。
ケーズが汚れているのに手を洗ってから触れると、汚れた手でコンタクトレンズ触っているのと同じことになってしまいます。
またケースもその都度洗うことも大切です。
コンタクトレンズは用法を守ることが大切です。
角膜感染症(かくまくかんせんしょう)を起こしやすい使い捨てタイプのものは、使用期限を守ることも大切です。