正常圧水頭症は頭の中の髄液が多く溜まり歩行障害・排尿障害・認知障害などの症状が起こる病気。
正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)の治療法には髄液シャントン術があり、脳質から腹腔に髄液を流す方法と腰から腹腔に髄液に流す方法があります。




■正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)について

正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)とは、頭の中の髄液(ずいえき)が異常に多く溜まり、歩行障害や認知障害などの症状が起こる病気です。
脳の脳質に髄液が多く溜まり大きくなっていきます。
正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)は70代~80代の高齢者に多く起こります。
正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)は手術で改善が可能です。
ただし歩きにくさや物忘れという症状は高齢者に多い症状なので、病気の初期の頃は年のせいかなと思い、正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)を見逃してしまうことも多いです。
正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)は症状と画像診断(MRI)でかなりの程度診断できます。

■正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)の症状

●歩行障害
 ・小刻みに歩く
 ・すり足
 ・開脚、足を左右に広げて歩く
 ・転倒
 ・立つのに時間がかかる
 ・方向転換しづらい

●排尿障害
 ・頻尿
 ・急な尿意
 ・トイレに間に合わなくなる
 ・尿漏れ

●認知障害
 ・物忘れ
 ・やる気の低下
 ・ボーッとする時間が長い
 ・積極的に動くことができない
 ・作業に時間がかかる

脳質に髄液が溜まると少しずつ機能が低下していき、それによって歩行障害・排尿障害・認知障害などの症状が出てきます。



■タップテスト

頭に溜まっている髄液と脊髄の髄液はつながっています。
腰から髄液を抜いて症状の改善をみます。
タップテストとは、髄液を抜く前と抜いた後の歩行の違いをみます。
多くの場合は歩行の改善がみられます。

■正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)の治療法

正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)の治療は、手術による治療になります。

■髄液シャントン術

髄液シャントン術とは、頭の中に溜まった水を2mmぐらいの細い管をお腹に腹腔に導いて髄液を流す手術を行います。
脳質から腹腔に髄液を流す方法と、髄液を腰から抜いて腹腔に導くという2つの手術法があります。
手術法は患者さんによって使い分けます。
あまり髄液を流し過ぎると、骨と脳との間に隙間が出来てその隙間に血液が溜まり、脳をおさえて意識障害や手足の麻痺が起こることがあります。

●脳質から腹腔に髄液を流す方法
脳質から腹腔に髄液を流す方法は古くから行われている手術法です。
ただしこの手術法は、頭の骨に穴をあけて管を入れることが必要になります。

●腰から腹腔に髄液に流す方法
腰から腹腔に髄液に流す方法は、頭に穴を開ける必要がありません。
ただし骨と骨の間が非常に狭い腰から管を入れるため難しい場合もあります。

■髄液量の調整

2mmぐらいの管の途中に調節する弁があり、この中には磁石があり、手術を行った後からでも外側からこの磁石で中の磁石を位置を変えて水の流れる量を調節します。

■退院後の注意点

退院後の注意点としては、太らないことと転倒に注意することがあります。
体重が増えるとお腹の腹圧が上がってしまいます。
これにより髄液の流れが悪くなるおそれがあります。
また転倒して骨折しないように注意が必要です。
症状に注意し、おかしいと思ったら神経内科や脳神経外科などを受診しましょう。

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