咳は身体の不調を知らせるサインで様々な病気から出ていることがあります。
ぜんそくによる咳は入浴時に出る事が多く、心不全や逆流性食道炎の咳は就寝時に出ることが多く、痰がからんだような湿った咳は慢性心不全の可能性があり、咳と同時に胸焼けがある場合は逆流性食道炎の可能性があり、喫煙者で咳や息切れがある場合はCOPDの可能性があり、高齢者は誤嚥性肺炎による咳が多くあります。




■咳について

咳は身体に異常が起こると出るもので、その裏には様々な病気が隠れていることもあります。
命に関わる危険な病気が隠れていることもあります。
その最初の症状ととして咳が出ることがあります。
人間の身体は不調があると発熱、くしゃみ、頭痛、しびれなどの症状で知らせようとしてくれます。
咳はその中でも初期の頃に出る不調のサインです。
咳の多く出る時間帯や、どういう時に出るかなどの特徴を知ることで、咳の裏に隠れている病気を知ることが出来ます。

■咳のメカニズム

咳をする前に息を吸い込むと、横隔膜が下がり肺が大きく膨張します。
そして咳をした瞬間に、横隔膜が上がると同時に肺が押し上げられます。
この動きの直後に声帯が開き、肺の中に溜まった空気が一気に外へ押し出されます。
その時に気管支の中に溜まっている痰(たん)や異物が外に出されます。
上半身を激しく使う咳は、1回の咳で2kcalの消費カロリーがあります。
1分間に1回出ると1時間で120kcalも使うことになります。
これはウォーキングなら50分、階段の上り下りなら20分行ったほどになります。
咳が1日中出続けるとかなりの体力を消耗することになります。

■むせた場合の咳

気道にある線毛(せんもう)という器官が菌や異物の侵入を阻止し、咳の動きに合わせて体外へと排出してくれます。
線毛と咳の2つの異なった動きの共同作業で異物を外に出します。

■入浴時の咳

湿度や温度が変わると気管支が収縮します。
収縮の度合いの強い人は喘息(ぜんそく)の人がいます。

■ぜんそくと咳

ぜんそくとは、慢性的に咳が続く気管支の病気です。
気道が狭くなって様々な刺激に敏感になり、激しい咳や炎症を引き起こします。
ぜんそくの原因としてはダニ、ハウスダスト、アルコール、ストレスなどがあります。
ぜんそくが長引くと気管支が傷付きます。
咳を繰り返すと線毛(せんもう)がボロボロと抜けて、細胞が剥き出しになってしまいます。
そのため少しの刺激で発作が起こり悪循環におちいってしまいます。
ぜんそくの人は、しっかり治療して咳を止めることが重要になります。



■就寝時の咳

就寝時に起こる咳には、心不全や逆流性食道炎の可能性があります。
痰がからんだような湿った咳は、心不全などが背景にあることが多くあります。

■慢性心不全と咳

寝ている時に出る咳には慢性心不全の疑いがあります。
横になると肺に水が溜まり、多い時には2Lくらい肺に水が溜まることがあります。
するとその水を外に出すために湿った咳が出てきます。
慢性心不全は、心臓のポンプ機能が弱まって血流がよどみ、行き場を失った水分が肺に染み出しむくみを起こす病気です。
特に身体を横にすると水が溜まるため、寝ている時に湿った咳が出まて、起きると咳が治まるのが特徴です。

■逆流性食道炎と咳

逆流性食道炎は、横になると胃液が逆流して食道に炎症を起こし咳が出ます。
咳と同時に胸焼けの症状が出る時には、逆流性食道炎の可能性があります。

■COPDと咳

タバコを長年吸っている人の咳にはCOPDの可能性があります。
COPDになると肺の弾力性が失われ、咳や息切れを引き起こします。

■誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と咳

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は高齢者がかかりやすい病気で、飲み込みの機能に密接に関係しています。
私達の喉には、飲み込む時に気道の方へ食べ物や液体が入らないよう、気道の入り口にフタをする喉頭蓋(こうとうがい)があります。
喉頭蓋(こうとうがい)は呼吸をするときは開き、食べ物を飲んだりする時は閉じることで、肺に異物が入るのを防いでいます。
通常は、たとえ気道に異物が入ったとしても咳をすることで肺への侵入を防げます。
しかし高齢者は咳をする機能が低下しがちで、吐き出すことが出来ず肺の中まで到達してしまうことがあります。
さらにひどくなると、異物に反応することすらなくなり、飲み込んだ物の大半が気道へと入ってしまう人もいます。
すると異物に含まれた細菌が肺の中で繁殖し、肺炎を引き起こしてしまいます。
一般的に65歳以上になると、脳血管障害、脳卒中、小さな梗塞などを起こすことがあり、それに伴って除々に嚥下機能が落ちてくると言われています。

■空嚥下で嚥下機能をチェック

30秒以内に唾液を3回飲み込みます。
出来なければ嚥下機能が低下している可能性があります。
また空嚥下は、嚥下機能の訓練にもなります。
1日5回ほど意識して空嚥下を行うと嚥下機能が鍛えられます。

■誤嚥性肺炎予防のポイント

 ・適切な口腔ケア
 ・食事をゆっくり摂る

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