過呼吸は二酸化炭素不足の状態をいいます。
過呼吸の発作は二酸化炭素不足を回復するため呼吸を止めようとする防御反応が息苦しいと感じる状態です。
正しい過呼吸時の治療としてはそっとしておくのが基本で、吐く時間を吸う時間の倍にすることで呼吸のリズムを整えてあげることが大切です。




■過呼吸について

過呼吸とは、酸素の吸い過ぎではなく、二酸化炭素の不足という状態をいいます。
二酸化炭素不足になると、全身の血管が収縮します。
特に脳の血管が収縮します。
すると脳から神経伝達が上手くいかなくなります。
すると頭痛、めまい、手のしびれ、筋肉の硬直などの症状が現れてきます。 最悪の場合、心臓が停止する危険性もあります。

■過呼吸の発作状態

私達が呼吸をすると酸素が体の中に入ってきて血液中に入り、血液中の二酸化炭素は外へと吐き出されていきます。
ストレスや緊張が加わると呼吸が速くなります。
こうなると酸素はたくさん入っていきますが、しかし血液中に入れる酸素量には限りがあります。
そのため酸素を吸っても少しずつしか入りません。
しかし二酸化炭素はそうではなく、どんどん吐き出されていきます。
すると血液中の二酸化炭素の量が急に減り、血液中は二酸化炭素不足の状態になってしまいます。
私達の体にはこの自体を対処する仕組みがあり「二酸化炭素が減って危険だとして呼吸を止めろ」という命令が意思とは関係なく脳の延髄から出ます。
すると呼吸が止まってしまいます。
しかし意識を司る脳の大脳皮質は、この自体に苦しいと感じて焦ってしまいます。
これが過呼吸の発作状態です。

■過呼吸時のペーパーバック法は間違い

過呼吸時に紙袋などを口に当ててする呼吸法のペーパーバック法は、死亡事故などのリスクが高いので行ってはいけない方法です。
人間には呼吸を止めるときのセンサーが脳にあり、二酸化炭素の量を感知しています。
増え過ぎていないかどうかを感知していて、増え過ぎてくると「あぶない、苦しい」と働くようになっています。
しかし過呼吸になった時は二酸化炭素量が少ない状態なので、ここからペーパーバック法をしても二酸化炭素は多少増えますが、元々がものすごく減っているため、なかなかセンサーが感知してくれるまでになりません。
過呼吸状態では酸素が減っていることに気が付かないため、酸素が減っていることに気が付かない内に酸欠になって失神してしまいます。

■正しい過呼吸時の治療法

過呼吸がストレスや過度の緊張が原因で起こっているのであれば、時間が経てば必ず症状が落ち着くので、そっとしておくのが基本になります。

●呼吸のリズムを整えてあげる
・吐くことに意識
・吸う:吐く=1:2
・1回の呼吸で10秒ぐらいかけて息を吐く
  息を吐く前に1~2秒くらい息を止める。
・胸や背中をゆっくり押す
  胸や背中をゆっくり押すことで速くなった呼吸を整えます。

二酸化炭素が減って不足することで症状が出るので、呼吸を落ち着かせることで二酸化炭素の減少を抑えることが出来ます。

■中高年の過呼吸

40代以上の人は、体の病気がある可能性が高くなってきます。

●過呼吸に胸の圧迫感や痛みが伴う
肺塞栓や心筋梗塞の可能性があります。

●過呼吸に頭痛が伴う
脳出血やくも膜下出血の可能性があります。

●過呼吸時に糖尿病や腎臓病の持病がある
糖尿病性・腎性アシドーシスの可能性があります。
糖尿病や腎臓病が重症化している可能性があります。