痔は、切れたり、イボが出来たり、脱出したりする病気です。痔の原因としては便秘や肛門周辺の血流が悪化などがあります。また直腸癌やS状結腸癌により痔の症状である出血の症状が起こります。痔の治療法としては薬物療法、手術療法、注射療法などがあります。




■痔について

痔とは、切れたり、イボが出来たり、脱出したりする病気で、出血や痛みの症状を伴います。
切れ痔やいぼ痔の場合は、市販薬で症状の改善が期待できます。
ただし痔ろうや重い痔の場合は、早目に肛門科を受診した方が良いです。
痔の出血かなと思ったら、他の病気ということもあるので、自己判断せず肛門科を受診しましょう。

■女性にも痔が多い原因

●女性ホルモンの影響
黄体ホルモンが腸の動きを鈍くしてしまい、便秘になりやすいと言われています。

●冷え性
女性は男性に比べて筋肉量が少なく冷え性になりやすいことから、肛門周辺の血流が悪化して痔の原因となってしまいます。

■いぼ痔

いぼ痔は、男性と女性ともに多く起こる痔の病気です。
いぼ痔には内痔核(ないじかく)と外痔核(がいじかく)があります。
内痔核(ないじかく)は肛門よりも中に出来、外痔核(がいじかく)は肛門の外に出来ます。
最も多い症状は、いぼ痔からの出血があります。
排便時にポタポタたれたり、走り出るような出血がありますが、痛みはほとんどありません。
出血は排便時に出ても、その後ほとんど止まってしまうことが多いです。
いぼ痔を放置しておくと、中に出来たいぼ痔が大きくなって外に出てくる脱出という症状が出てきます。
すると下着に擦れたり、腫れたりして痛みを伴う症状が現れます。
外痔核(がいじかく)は肛門の外に出来た血まめのようなものです。
内痔核(ないじかく)に比べて出血が少ない割に、痛みがあるのが特徴です。

■いぼ痔の原因

 ・便秘でいきむことが多い
 ・長時間の同じ姿勢
 ・妊娠や出産

肛門に負担をかける事が、いぼ痔になりやすくなります。
いぼ痔の原因の多くは生活習慣と考えられています。



■切れ痔

切れ痔は女性に多く、特に若い人に多く見られます。
切れ痔の出来る場所は、肛門よりも少し入ったところで、ここは皮膚と同じ感覚を持った場所です。
この部分が切れたてしまった状態が切れ痔です。
切れることによって排便時の痛みや出血の症状が起こります。
便が出て来た時に硬い便で無理にいきんでしまって、押し出す時に切れてしまいます。
排便後も周りの筋肉がけいれんをするような形になると、排便が終わっているにも関わらず、じんじんと響くような痛みが続くこともあります。

■痔ろう

直腸と肛門の境目にある窪みから大腸菌などの細菌が入り込むと、その細菌の感染によって炎症を起こして化膿してきます。
この状態を肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)と言います。
その膿が溜まっていき、おできが破れて膿が出てしまった場合には、熱が治まって痛みが取れますが、大腸菌の入口と膿の出口が一本道がつながった状態になります。
この状態を痔ろうといいます。
すると常に膿がじわじわ出て来たりして不快な症状が続き、繰り返されることになります。

■痔ろうの症状

 ・お尻の腫れと痛み
 ・37~38度の熱
 ・下着の汚れ

■痔に似た出血を起こす病気

 ・直腸癌
 ・S状結腸癌

■痔の検査

 ・問診
 ・肛門の検査

■痔の治療法

 痔の治療法としては薬物療法が基本になります。

●坐薬・軟膏
 炎症を抑え、止血効果があります。

●軟便剤
 排便時の痛みを軽減します。

切れ痔といぼ痔は、坐薬、軟膏、軟便剤を組み合わせて治療します。
中に出来た切れ痔といぼ痔は、坐薬や注入軟膏を使います。
外に出来た外痔核(がいじかく)は軟膏を直接塗ります。

●手術療法が必要な場合
 ・痔ろうは手術が基本
 ・いぼ痔:いぼが肛門の外に出る重い場合
 ・切れ痔:肛門が狭くなった場合

●注射療法
注射療法は、中に出来た内痔核(ないじかく)に対して行う治療法です。
薬液を直接いぼ痔に注入すると、いぼ痔が小さく固まっていきます。
そして脱出や出血などの症状が改善されます。

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