脳梗塞を未然に防ぐポイントはTIA(一過性脳虚血発作)の症状が現れた8分間の身体の異変を見逃さないことです。感覚障害、視覚障害、バランス感覚の障害、運動障害、言語障害のTIA(一過性脳虚血発作)の症状が現れたら一刻も早く病院へ




■夏は脳梗塞が多い

夏は汗をかくことが多いので、脱水症状になりやすくなります。
すると血液の流れが悪くなり、脳梗塞を起こしてしまう場合があります。
夏は汗をかくことで体内の水分が減少します。
血液の粘性が増して血管が詰まりやすくなります。
気温が32度以上になると、26度の時と比べて血液の流れが悪くなり血管が詰まりやすくなります。
65歳以上の脳梗塞の死亡率では約2倍にもなります。

■一過性脳虚血発作、TIA

脳梗塞の前兆である一過性脳虚血発作は、通称TIAと呼ばれています。
TIAを発症すると3ヶ月以内に約15%の人が脳梗塞を発症すると言われています。
脳梗塞の前兆であるTIAを感じる平均時間は、わずか8分です。
TIAは血の塊である血栓が脳の血管に詰まることで発症しますが、血栓が小さいためわずかな時間で流れることが多く、症状が治まってしまいます。
TIAを見逃し、そのまま就寝してしまうと、小さな血栓の後には脳梗塞を引き起こす大きな血栓が控えているため、寝ている間に発症して朝には帰らぬ人になってしまうということもあります。

■TIA(一過性脳虚血発作)の症状

・感覚障害
 半身がしびれ感覚がにぶくなる

・視覚障害
 物が二重に見えたり、片目が見えない

・バランス感覚の障害
 突然のめまいに襲われバランスがとれなくなる

・運動障害
 半身に力が入らず、食事中に箸を落としたりする

・言語障害
 舌がもつれ言葉が出ない、意味不明な言葉を発する

このような症状を突然発症し、しばらくすると治るのがTIA(一過性脳虚血発作)の特徴です。



■脳梗塞について

脳梗塞とは脳の血管が詰まって血流が遮断されて、最終的には脳の神経細胞が死んでしまう病気です。
脳梗塞は血栓という血の塊が、脳の血管を塞いで起こる病気です。
この血栓の多くは、脳ではなく頸動脈や心臓で出来ています。
頸動脈や心臓で血栓が出来て、なぜ脳梗塞になるかというと、首や心臓から血栓が飛んで行き、脳の血管を詰めてしまうからです。
首や心臓から大きな血栓が飛んだ場合は、脳の血管が詰まり脳梗塞を発症します。
しかし小さい血栓も詰まりますが、すぐに元に戻ってしまいます。
このときの一時的な症状がTIA(一過性脳虚血発作)です。

■t-PAによる脳梗塞の治療法

脳梗塞になってしまった時の治療法には、t-PA治療があります。
t-PAという薬を点滴静注して、詰まった血管を再開通させます。
脳梗塞の治療に使われるt-PAには問題があります。
t-PAは誰にでもどんな状況でも使えるわけではありません。
脳梗塞が起きてから3時間以内でないと効果が十分ではありません。
発症してから3時間以内の人にのみ使用されます。
発症から3時間以内ならばt-PAを使用することが出来、早期の回復も期待できます。
t-PAを投与できれば血栓を溶かし血流を回復することが出来ます。
発症から投与開始が早ければ早いほど、後遺症が少なく大きな効果が期待できます。
しかし3時間を超えると梗塞部やその周辺のもろくなった血管から脳出血を起こす危険性があるため、t-PAを使うことができなくなってしまいます。

■t-PA治療の注意点

脳梗塞と非常に似ている病気に脳出血があり、ほとんど症状が同じです。
脳出血の人にt-PAを使うと、出血を増やして悪い結果になってしまいます。
脳出血以外にも、血管の弱い人や高血圧の人にもt-PAを使用することが出来ません。

■脳梗塞チェック法「FAST」

F:フェイス
笑った顔の片側が引きつっていないか確認

A:アーム
両方の腕がきちんと上がっているか確認

S:スピーチ
ろれつが回っているかを確認

T:タイム
フェイス・アーム・スピーチのどれかに異常があれば、
救急車を呼ぶか、専門病院へ

■脳梗塞予防法

・生活習慣の改善
・禁煙する
・バランスの良い食事を摂る
・適度な運動をする
・ストレスを溜めない

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