脳卒中の疑いがあるとき一刻も早く病院での治療を受けることが重要。脳梗塞は血栓が詰まり血流がいかなくなり脳細胞が壊死する病。脳出血は動脈硬化などにより血管内が狭くなり血栓が詰まり血流がいかなくなり脳細胞が壊死する病。くも膜下出血は血管のコブが突然破れ出血し脳の表面に広がる病。




■脳卒中(のうそっちゅう)の症状

●片方の手足・顔半分の麻痺やしびれ
脳のどこで脳卒中が起こるかで、出てくる症状が様々あります。
麻痺やしびれは、体の片一方に現れるのが特徴になっています。
前へならえをすると片腕だけが垂れ下がっいたり、微笑もうとしても顔の半分が歪んでしまうなどが起こります。
しびれは体の片側がジンジンしたり、熱いとか冷たいというのを感じにくくなったりします。

●ろれつがまわらない、言葉が出ない、相手の言うことが理解できない
口の周りの筋肉までが麻痺してしまい上手く発音できなくなります。
相手の話はよく分かるが、それに返すことができなくなります。

●力はあるのに立てない、歩けない、ふらふらする
立ち上がろうとするとバランスを崩してしまいます。

●片方の目が見えない、物が2つに見える、視野が半分欠ける
片目だけにカーテンがかかったような感じが起こります。
どちらの目で見ても視野の片側半分が欠けてしまいます。

●経験したことのない激しい頭痛
今までに経験したことのない激しい痛みが突然起こった時は、脳卒中の疑いがあります。

■脳梗塞(のうこうそく)

脳の中には血管が張り巡らされていて、血液が脳に酸素や栄養を送っています。
この血管内に動脈硬化などが起こると中が狭くなってしまいます。
ここに血栓が詰まると血流がいかなくなり、脳細胞が壊死してしまいます。
これが脳梗塞(のうこうそく)です。

■脳出血(のうしゅっけつ)

高血圧などが原因で、脳の血管がもろくなって破れて出血を起こすことがあります。
血の塊が出来ると脳の働きが失われてしまいます。
これが脳出血(のうしゅっけつ)です。

■くも膜下出血

脳の表面の血管の枝分かれしているところでは、血流の圧力が常にかかっているので、血管のカベが膨らんでコブのような物が出来ることがあります。
このコブが突然破れると、出血して脳の表面に広がってしまいます。
これがくも膜下出血です。

■脳卒中の名医(2012年7月時点)

国立循環器病研究センター 脳血管内科 部長
豊田一則(とよだかずのり)先生

■脳卒中の疑いがあるときは救急車をすぐに呼ぶ

実際に症状に気付いても、すぐに受診をしないという人も多くいます。
少し休めば良くなるかもしれないと思い病院に行かない人が多くいます。
脳の血管が詰まって血が通わなくなると脳の働きが止まってしまい、その後に運動麻痺などの症状が起こります。
ただし発症してから3~4時間ぐらいは、脳細胞は何とか死なずにがんばっています。
そのためその間に早く治療して脳への血流を再開できれば、脳細胞は傷まずに済み、後遺症が残らない可能性が高くなります。
脳卒中は専門的な検査や治療が必要です。
救急隊の人は、何処の病院に行けば脳卒中の専門診療ができるかを知っているので、おかしいと思った時は直ぐに救急車を呼んだ方が良いです。

■一過性脳虚血発作(TIA)

脳の血管がいったん詰まった後で直ぐに血栓が溶けてしまい、血流が再開した時は症状が数分感で消えてしまいます。
一過性脳虚血発作(TIA)を放置してしまうと、数ヶ月内には2割の人が脳梗塞を起こしてしまう危険性があります。
そのため予防のための治療が必要になります。
脳卒中は症状が出たら一刻も早く治療が必要になります。