口内炎にはアフタ性口内炎、ウイルス性口内炎、物理的障害の口内炎があります。アフタ性口内炎はストレスや睡眠不足、唾液不足、口の中の不衛生、ビタミン不足などによる口内炎。ウイルス性口内炎は疲労や免疫力の低下、月経などによる口内炎。物理的な障害による口内炎は熱い物を飲んだ時の火傷、自分に合っていない入れ歯や矯正具などの刺激が原因で起こ口内炎。




■口内炎(こうないえん)について

口内炎(こうないえん)には、アフタ性口内炎、ウイルス性口内炎、物理的な障害による口内炎の3つの種類があります。

●アフタ性口内炎
アフタ性口内炎とは、正確な原因は分かっていませんが、ストレスや睡眠不足、唾液不足、口の中の不衛生、ビタミン不足などが関係していると言われています。
アフタ性口内炎は表面が白く、楕円形や円形になっていて、周囲が赤くなっています。
アフタ性口内炎は、唇、歯茎、歯肉、頬の粘膜などにも出来てきます。 数は1個から複数個で様々あります。

●ウイルス性口内炎
ウイルス性口内炎とはウイルスの感染が原因ですが、疲労や免疫力の低下、月経などをきっかけに発症します。
ウイルス性口内炎の代表的なものがヘルペスウイルスです。
表面が水膨れのようになり、チクチクしたり違和感を伴ってきます。
よく口の周りに口唇ヘルペスというよく出来る疾患もあります。

●物理的な障害による口内炎
物理的な障害による口内炎とは、熱い物を飲んだ時の火傷、自分に合っていない入れ歯や矯正具などの刺激が原因で起こります。
表面が白くなって、境界線が不鮮明、周囲が赤くなります。
舌の場合は、痛みの他に味覚が低下していったり、酸っぱい物や辛い物の刺激物を食べると染みてしまうなどがあります。

■口内炎の名医(2012年6月時点)

東京女子医科大学 耳鼻咽喉科 教授
吉原俊雄(よしはらとしお)先生

■舌癌(ぜつがん)

舌癌(ぜつがん)とは、おうとつが不正で潰瘍を伴っていて、触ると全体が硬くなっていたりします。
初期の舌癌の場合、白く濁っているだけの場合もあります。
痛みや症状はなく、口内炎と区別がつかない状態が続きます。

■白板症(はくばんしょう)

白板症(はくばんしょう)は前癌状態とも言え、初期の場合は少しだけ白く濁っていたりする場合がります。
このまま推移していく場合もあるし、途中で癌に変わる場合もあります。
白板症が出来る場所としては、舌に限らず、口の中の粘膜の何処にでも出来る可能性があります。
早期発見すれば、舌の機能を損なうことなく治すことが可能です。



■1週間ほどで治るものが口内炎

口内炎は1週間など、ある程度の時期を経て治っていき、また治療によって治って行きます。
ただし舌癌や白板症が自然に治るということはほとんどありません。
1ヶ月以上治らない場合は要注意です。
口内炎がどんどん広がっていくことはありません。
舌癌の場合は放置するとだんだん大きく広がっていくことがあります。

■物理的な障害が癌化することもある

口内で物理的な障害をずっと反復していると、中にはそれが癌化してしまうこともあります。
口内炎が治らない場合、繰り返してしまう場合は、耳鼻咽喉科を受診することが大切です。

■口内炎の治療法

・ビタミン剤
・抗ウイルス薬、抗菌薬、抗真菌薬
・ステロイド(軟膏、パッチなどの貼り薬)

ビタミン不足の場合は、ビタミンの内服や点滴などを行うことがあります。
ヘルペスなどの場合には、抗ウイルス薬などを軟膏で塗布したり内服したりします。
それぞれの原因に応じて抗菌薬や抗真菌薬を処方します。
ステロイドは効果があり、アフタ性口内炎などは軟膏を局所に塗ってあげることで良くなります、 軟膏は溶けてしまうことがあるので、さらにパッチなどの貼り薬を使用することもあります。

■口内炎の予防法

●食生活に気を付ける
ビタミンCは緑黄色野菜やフルーツに多く含まれ、ビタミンB2はレバーや卵などに含まれているので、バランス良く摂ることが大切になります。

●過度の過労やストレスを溜めない
過度の疲労やストレスは、免疫力を下げてしまい、ビタミンを奪ってしまうこともあるので注意が必要です。

●喫煙・飲酒を控える
直接の刺激で炎症を起こすこともあり、また癌の誘因にもなるので控えることが大切です。

●口の中を傷付けず清潔にする
入れ歯などでしょっちゅう口の中を噛んでいると、そこが白板症や舌癌の原因となることがあります。