お酢の酢酸を摂取すると脂肪の生成を抑制してくれ、血中の脂質や内臓脂肪が減少してダイエット効果が。酸味のビタミンCには抗酸化作用があります。酸味が味覚を刺激し食欲増進効果があります。お酢の酢酸には血糖値の大幅な上昇を防いでくれる効果。クエン酸にはエネルギー代謝を助け疲労回復効果があります。




■酸味について

酸っぱいものや酸味に対しては拒絶するのが当然の行為とも言われています。
酸味は腐敗を察知するために味覚として備わっていると考えられています。
舌には味蕾(みらい)と呼ばれるセンサーが約7500個もあります。
そこで甘味、苦味、酸味、塩味、旨味の基本味と呼ばれる5つの味を感知しています。
神経を通じて脳に信号が送られ味を判断しています。

■酸への反射作用

梅干やレモンなど酸っぱいものを見るとジワッと唾液が出て、口をすぼめてしまいますが、これは身体に備わった酸への反射作用と考えられています。
頬の筋肉を収縮させることで唾液の分泌を促し、腐敗による酸っぱさを無意識のうちに中和したり、歯のエナメル質の保護をしようとしています。
酸っぱさでむせたりしてしまうのも、腐敗した物を吐き出し身を守ろうとする反応でもあります。

■酸味は学習体験で好きになっていく

慎重に味を確認したり、腐敗や毒でないことを経験的に知り学習体験を積み重ねていくと、むしろそれを楽しむようになります。
酸味の好き嫌いは経験の差であり、大人でも酸っぱいものが苦手なのはそのためです。

■酸味は疲れた現代人に必要な味覚

夏場は汗と尿から鉄分などのミネラルも出てしまい不足しがちです。
さらに食欲も落ち食事に偏りが出ると、鉄分が十分に補充されない悪循環におちいってしまうこともあります。
鉄分は体内で作ることができないばかりか吸収も難しく、食べる物に含まれる10%程度しか摂ることができません。
すると鉄分不足で貧血を起こしやすい身体になってしまいます。

■クエン酸で鉄分補給アップ

失われた鉄分を補給するには、クエン酸を合わせて摂ることが良いです。
クエン酸は、レモンやオレンジなどの柑橘系のフルーツや梅干に多く含まれています。
通常鉄分は吸収されにくいですが、クエン酸を摂取すると、排出されてしまう鉄分を胃の中でキャッチし、身体の中で溶けやすい状態にして効率よく吸収する手助けをしてくれます。
鉄分の吸収率を高めることは重要なことです。



■酢酸(さくさん)の抗菌作用

お酢に含まれる酢酸(さくさん)には、食中毒の予防効果があります。
酢酸(さくさん)が唾液の分泌を促すことで、口の中の殺菌作用を強化してくれます。
サルモネラブドウ球菌などといった食中毒菌に対して効果があります。

■クエン酸の疲労回復効果

柑橘類に含まれるクエン酸が代謝の過程に入ると、運動で消費された糖を回復するのを助けてくれます。
クエン酸の疲労回復効果とは、エネルギー代謝を助ける働きにあります。
運動をしても疲れるのは、エネルギーとなる糖が消費され不足するのが原因です。
疲労した時にクエン酸を摂ると、糖が新たに補充されるまでの間クエン酸がエネルギーの代わりとなり、糖が合成される時間をかせぎ疲労を予防してくれます。

■ビタミンCの抗酸化作用

酸味の中でも抗酸化作用があるのがビタミンCです。
ビタミンCは野菜や果物に多く含まれ、ストレスや疲労で身体に溜まった活性酸素を減らし、酸化してしまうのを抑制してくれる働きがあります。

■酸味の食欲増進効果

酸味が味覚を刺激することにより、唾液や胃液の分泌が促進され食欲増進効果があります。

■お酢で減塩効果

お酢の酸味とアミノ酸が作る旨味には、塩分を減らしても味を補う性質があります。

■お酢の酢酸で生活習慣病の予防

お酢の酢酸が体内に入ると、血中に消化管ホルモンのコレシストキニンが分泌されます。
コレシストキニンは、食べ物をゆっくり消化するように指令を出し、血糖値の大幅な上昇を防いでくれるので、生活習慣病の予防が期待できます。
酢酸が体内に入ると、細胞内で血管を拡張するアデノシンという物質が生成されます。
そのために血管が広がり血圧が下がる効果があります。

■食前にお酢を飲むとダイエット効果がある

酢酸を摂取すると体内の酵素が活性化し、脂肪の生成を抑制してくれます。
さらに逆に減少させる遺伝子の働きが活発になり、血中の脂質や内臓脂肪が減少します。
1日に摂るお酢の量の目安は15mlほど(大さじ1杯)になります。
1度に摂る必要はなく、小さじ1杯ずつ3食に分けても良いそうです。
自分の好みに合ったお酢を選び、飲みやすくして摂取することも効果的です。
ただし逆流性食道炎や慢性胃炎の人は、原液のまま飲むと悪化させてしまう危険性があるので要注意です