不規則な食生活や運動不足により脂肪処理能力が低下していると身体に動脈硬化などの悪影響が起こります。腹式呼吸で血管をしなやかにすることが可能です。




■血液の色と健康

血液の色が黒い色をしていると不健康ねイメージがありますが、血液が明るい赤色か暗い赤色かを決めている決め手は酸素の濃度にあります。
血液の色を左右しているのは血液中の成分の赤血球です。
赤血球に酸素がくっ付けば赤色になり、離れれば黒っぽくなります。
身体全体に酸素を運んでいる動脈の血液は赤く、酸素を持っていない静脈の血液は黒っぽくなります。
つまり静脈から行う採血の血液が黒っぽいのは、身体の異常とは関係ありません。
タバコを吸う人の肺の中には一酸化炭素というガスが多く含まれています。
タバコの一酸化炭素は酸素よりも結びつきやすく離れにくいため、静脈の血液でも赤るくしてしまいます。
赤いから健康的というわけではありません。

■血液と脂肪

摂った脂肪をすぐに吸収分解できる人と、摂った脂肪をなかなか吸収出来ない人の2つのタイプがあります。
食事で摂取された脂肪は小腸で吸収され肝臓に運ばれます。
脂肪をすぐに吸収分解できる人は脂肪を分解する能力が高いので、血中の脂肪を楽に分解し、全脂肪の細胞へ送り届けることができます。
脂肪をうまく吸収できない人は脂肪を分解する能力が低いので、摂った脂肪の処理が追いつかず渋滞気味になってしまいます。
そして血液中を脂肪がぐるぐる回り続けてしまいます。
この脂肪が健康診断で言う中性脂肪です。
脂肪の処理能力が低くなる原因は、日頃の不規則な食生活や運動不足などにあります。 脂肪が血中にあり続けることで身体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

■脂肪処理能力が低い判断基準

・中性脂肪:150mg/dL以上
・LDL(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
・HDL(善玉コレステロール):40mg/dL未満

脂肪処理能力が高くても、食生活の乱れや運動不足など生活習慣の乱れがあると、脂肪処理能力が低くなってしまうこともあります。
さらに加齢に伴う基礎代謝の低下、女性ホルモンのバランス異常なども脂肪処理能力が低下してしまう要因になります。

■血液を動脈硬化

脂肪処理能力が低いと、血液中の脂肪が動脈の内壁をどんどん厚くし、血管のしなやかさを低下させてしまいます。
血管が狭くなることで、血液の通りが滞る脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなってしまいます。
血液中の脂肪は血液だけでなく血管にまで大きなダメージを与えてしまいます。
これまで一度動脈硬化を起こすと元には戻らないと考えられていました。
近年では血管は若返り、やわらかくしなやかになることが分かってきています。
大事なことは血液の質を良くすることになります。

■血液に良い水分補給

1日に必要な水分量は2Lとされています。
バランスの良い食生活があれば、食事から1Lの水を摂ることが可能です。
残りの1Lを飲み水として摂ることになります。
血管の若返りは血液の流れを良くすることが大切になります。

■腹式呼吸で血管をしなやかにする

イスに座り、両手をおへその下10cmで組みます。
口をすぼめて、前屈みになりながらお腹をへこませ、6秒間かけて息を吐きます。
今度は姿勢を戻しながらお腹を膨らませ、6秒間かけて鼻から息を吸います。

腹式呼吸を行うことで副交感神経が優位に働きます。
すると血管が緩んで血流が良くなり、血管の負担が減りしなやかになります。
1回3セット、朝昼晩に行います。
脳梗塞や心筋梗塞の予防効果も期待できます。